私はしばしばBARで『アマーロ』というお酒をロック(氷のみ)で飲みます。
アマーロとはイタリア語で「苦い」を意味する、ハーブやスパイス、柑橘系の皮などを配合して作られるイタリアの薬草系のリキュールの総称です。
本来はストレートやロックで楽しむお酒ではありますが、最近では果実系のリキュールと同様にカクテルに使われることが多いお酒です。そのため、私のようにロックで飲む人が決して多くはないのが現状で、あまりBARにも置いてある種類が少ないお酒です。
なので今回は少しでもアマーロをいろんな人に知ってもらい、興味を持ってもらえるように、私の知るアマーロの魅力を伝えていきたいと思います。
・アマーロの歴史について
もともと食後の消化を助け、胃腸疾患を治療する薬としての目的から生まれた飲み物です。
また修道院の修道士たちが薬効成分を抽出する研究を重ね、現在のアマーロの原型となる製法が確立されたという説もあります。
その後、薬局や小さな蒸留所がそれぞれにハーブを組み合わせて独自のアマーロを製造・販売するようになりました。
・アマーロの味について
アマーロの基本の味覚は「苦い」「甘い」です。
口当たりはもったりと甘く、後に苦みが口に残るアマーロもあれば、銘柄によって様々な一面があるお酒です。
中でもフェルネット系(Fernet)という特に苦みの強いカテゴリーも存在します。
私たち人間の味覚は「苦味・酸味・塩味・甘味・うま味」の5つに分類されますが、その中でも「甘味」や「うま味」の感じ方が一種なのに対し、特に感じ方の種類が多いのが「苦味」です。
だからこそ自分の好きな「苦味」を探索したり、もちろん単純に味をゆっくり味わうことが、より楽しめるのがアマーロというお酒だと思います。
ただ、その独特な味から、残念ながら万人受けするお酒ではない事も事実なので、初めての方はぜひアマーロを使ったカクテルを飲んでみてはいかがでしょうか。また冒頭で述べたようにBARでも置いてあるのが少ない種類のお酒なので、もし「挑戦してみたい」とBARに行く機会があったら、ぜひバーテンダーさんに一言尋ねてみてください。
度数は一般的には16〜40度と言われていますが、多くの銘柄は25〜40度という印象です。
・おすすめのアマーロ
〈アヴェルナ〉
リンドウの根を主体に、シトラス、ジュニパー、ローズマリー、セージなどの地中海のハーブや、ビターオレンジやリコリスの甘いスパイス香を感じる、バランスの取れた複雑かつ魅力あふれる味わいが特徴です。
アマーロの中でも特に王道でおいしいと私が感じる銘柄です。一口だけでもロックで挑戦するのもよし、ソーダで割って飲んでみるのもよし。

〈スカーレット〉
神奈川県相模原市の伊勢屋酒造から出ているアマーロ。
一括りにスカーレットといっても、多くの種類が造られています。是非お好みの種類を見つけてみてください。

