1/144 ガンダムのプラモデルを組み比べてみました

昨年(2020年)はガンプラ40周年ということで、1/144のガンダムのプラモデルだけでも様々な製品が発売されていますので、色々と比較しながら組み立ててみることにしました。

まず「機動戦士ガンダム」について簡単に触れさせていただきます。
1979年4月から3クールにわたって放送されたTVシリーズです。
時代背景は、増えすぎた人類が宇宙に進出し、スペースコロニーで暮らすようになってから半世紀ほどの未来。
ひょんなことから父親が開発していた地球連邦軍の極秘兵器「ガンダム」に乗ることになってしまった主人公の少年アムロ・レイ。
そして地球側から虐げられていたスペースコロニーの住人の自治独立を唱えた指導者が暗殺され、その息子が青年将校シャア・アズナブルと素性を偽り父親の復讐のためジオン軍で活躍しつつ復讐の機会をうかがい、アムロのライバルとして立ちはだかっていく戦い・苦悩・成長の物語です。

次に「ガンプラ」について簡単に触れさせていただきます。
最初に発売されたのは1980年7月、1/144 ガンダム(ベストメカコレクション)です。当時はまだ単色成形で、前後か左右に真ん中で分割されたパーツ構成でした。これは和菓子の最中の皮に似ているため、モナカキットとも呼ばれています。また、関節部分にポリキャップ等も使用されていないため、動かしているとすぐに緩くなってしまうこともありました。
このキットから10年後、10周年記念としてHG(ハイグレード)シリーズが発売され、1999年にはHGUC(ハイグレード・ユニバーサルセンチュリー)というシリーズが展開されました。
この他にも、1/100スケールのMG(マスターグレード)シリーズや1/60スケールのPG(パーフェクトグレード)シリーズ、1/144ながらMGやPGにも劣らない精密さのRG(リアルグレード)シリーズなど、他にもたくさん発売されています。

では今回購入したものは以下の4点です。

それではHGUC 021 1/144 ガンダムから見ていきたいと思います。こちらは2001年5月に発売されたキットで、昨年再版されました。再版されたものはパッケージのバンダイロゴが青くなっています。
全体的なパーツ構成はこのようになっています。

細かい部分まで色分けされていて、接着剤が無くてもはめ込むだけで組み立てることが出来ます。
総パーツ数は133点です。(未使用分を含みます)

基本的な装備の他に、コアファイターが付属しています。

頭部は前後分割で、顔はシールか塗装する必要があります。

基本的には部品の合わせ目が真ん中にきますので、割と目立ってしまいます。

肩の装甲とビームサーベルはスライド金型で成形されていました。
スライド金型とは、上下だけでなく側面からもスライドして成形する方式の金型のことです。

次にHGUC 191 1/144 ガンダム(REVIVE)です。
こちらは2015年7月に発売されたキットで、HGUC 021のリニューアル版になります。
全体的なパーツ構成はこのようになっています。

さらに細かい部分まで色分けされていて、はめ込み式で組み立てられるのは同様です。プロポーションも現代風にアレンジされ、部品の合わせ目が目立たなくなるように工夫されています。
総パーツ数は140点です。

こちらも頭部は前後分割です。

目はクリアパーツになっていて、顔の他の部品も色分けされていますので塗装はほぼ必要ありません。

部品の合わせ目が正面に来ない様に、部品の分割が色々と工夫されています。

関節のマイナスモールドも別パーツ化されています。

続いてはHG 1/144 ガンダム[BEYOND GLOBAL]です。
こちらは2020年6月にガンプラ40周年企画として、今までのノウハウを集約して発売されました。
全体的なパーツ構成はこのようになっています。

かなり細かく色分け・部品分けされていて、可動範囲も広がっています。その割にパーツ数は意外と少なく129点です。プロポーションも大幅に変更され、これまでの物とは違う印象を受けます。

頭部は前後一体型で、スライド金型で成形されています。

ほとんど隠れてしまう部分にもモールドがあったりと、細かいこだわりが見られます。

パーツの分割はかなり繊細な印象を受けます。

また、青色や赤色があまり見慣れない配色となっていますので新鮮です。

最後にEG 1/144 ガンダム(ライトパッケージVer.)です。
こちらは2020年9月にガンダムベースで限定発売されたエントリーグレードの装備品なしバージョンで、12月に一般流通販売されました。
全体的なパーツ構成はこのようになっています。

工具が無くてもランナーから部品を外せるお手軽さと、少ない部品点数ながらきちんと色分けが再現されています。総パーツ数は65点です。

こちらも頭部は前後一体型です。

また、各所にスライド金型が使用されています。

足首の見えなくなる部分にもモールドが入っていました。

それでは、組み立てのほうに移っていきます。
まずは足から組んでいきます。説明書の順番通りで問題はありませんが、下から順番に積み上げていった方が好きなのでいつも足から組んでいます。
全体的な部品構成はこのような感じです。

各キットごとに特徴が出ていると思います。

ではそれぞれ見ていきましょう。まずはHGUC 021です。

オーソドックスな左右分割で、要所要所にポリキャップが使用されています。
また、足の裏も別パーツで用意されていて丁寧なつくりだと思います。

次はHGUC 191です。

ひざの関節は増えていますが、使用するポリキャップは減っています。部品の合わせ目が正面に来ないように随所に工夫が見られます。足の赤い部品は一体成型でやや簡略化されています。

続いては[BEYOND GLOBAL]です。

ポリキャップが使用されなくなりました。すね・ふくらはぎの部分がより細かく分割されています。また、ひざの装甲が間接と共に動くように解釈が変わっています。足首も関節が増えて、ポーズの自由度が増しています。

最後にENTRY GRADEです。

ポリキャップも使用されず、必要最低限の部品で構成されています。それでいて見栄えと可動範囲の高次元の両立がなされています。

組み立てて並べてみたものがこちらになります。

どれも同じ「ガンダム」なのですが、年代やコンセプトによって全く違うものになっています。

それぞれしゃがむようなポーズで足を曲げてみました。
新しくなると共に合わせ目が目立たなくなり、可動範囲が大きくなるように進化しているのが見て取れると思います。

では次は腕を組み立てていきたいと思います。
全体的な部品構成はこのような感じです。

こちらも各キットごとに特徴が出ていると思います。

ではまずはHGUC 021から見ていきます。

足同様、オーソドックスなパーツ分割で要所要所にポリキャップが使用されています。

次はHGUC 191です。

足同様、ひじの関節が増えましたがポリキャップの使用は1つだけです。

続いては[BEYOND GLOBAL]です。

足同様、細かくパーツ分割がなされていて、腕に可動箇所が増えています。

最後はENTRY GRADEです。

こちらも足と同様に、少ないパーツ点数で構成されています。ですが見栄えと可動範囲は他と同等です。

組み立てて並べたものがこちらです。

時代とともにモールドの解釈が変わってきているのが見て取れます。

HGUC 191と[BEYOND GROBAL]はひじ関節が2重になっているだけあってよく曲がります。ENTRY GRADEもシンプルな構造の割には健闘していると思います。

続いては腰を組み立てていきます。
全体的な部品構成はこのような感じです。

基本的な構造は似ていると思います。[BEYOND GLOBAL]以降、腰の黄色のV字が色分けされました。

ではまずはHGUC 021です。

腰の赤と黄色い部品が色分けされ、前・左右の装甲が足のポーズに合わせて可動するようになっています。当時としては画期的だったと思います。

次にHGUC 191です。

構造的にはHGUC 021とあまり変わりませんが、足の付け根の軸が上下に可動するようになりました。

続いては[BEYOND GLOBAL]です。

腕や足と同様、細かくパーツ分けされています。足の付け根の軸がスライドするようになり、後ろの装甲も可動するようになりました。

最後はENTRY GRADEです。

必要最小限の部品点数ながら、腰の黄色いV字も色分けされています。可動箇所もHGUCと遜色ありません。

組み立てて並べた状態がこちらです。

各部のバランスに差異が見られます。

装甲を展開した状態がこちらです。

HGUC 191と[BEYOND GLOBAL]はかなり可動することが分かります。

さて次は胴体を組み立てていきます。
全体的な部品構成はこのような感じです。

HGUC 021以外はお腹の赤い部分が可動するようになっています。HGUC191以降、構造の解釈が改められた結果です。

ではHGUC 021から見ていきましょう。

シンプルな構造ながらきちんと色分けされています。肩は前方にスイングするようになっています。

次はHGUC 191です。

全体的に細身の印象になり、腹部の関節が追加されました。肩は上方にスイングするようになっています。

続いては[BEYOND GLOBAL]です。

細身の印象は変わらず、肩や腹部の可動範囲が広くなりました。

最後はENTRY GRADEです。

こちらも部品点数が少ないながら各部の可動を確保しています。

組み立てて並べた状態がこちらになります。

HGUC 191がかなり細身な印象ですが、ENTRY GRADEでHGUC 021に戻ったような印象を受けます。

可動箇所を動かしてみた状態です。

[BEYOND GLOBAL]とENTRY GRADEの肩の可動範囲が広いことが分かります。

その次は頭とランドセルを組み立てていきます。
全体的な部品構成はこのような感じです。

発売時期とともにパーツの分割が細かくなり、再現度が高くなっていると思います。

ではHGUC 021から見ていきましょう。

オーソドックスなパーツ分割で、アンテナやあごの赤いパーツも色分けされています。

次にHGUC 191です。

前述のとおり、頭部は前後分割で目がクリアパーツになっています。そのままでは色が透けてしまいますので、裏から白かシルバーで裏打ちした方が良さそうです。

続いては[BEYOND GLOBAL]です。

アンテナやあごの赤いパーツだけでなく、頭頂部のカメラアイも色分けされています。ランドセルは前後分割で、バーニアノズルは背面側のパーツと一体成型です。

最後にENTRY GRADEです。

[BEYOND GLOBAL]と同様、完全に色分けされています。目の周りの堀も深いので、影になり黒く塗る必要もなさそうです。ランドセルはバーニアノズルも含め一体成型になっています。

組み立てて並べたものがこちらになります。

頭部は、HGUCシリーズは塗装したりと少し手を加えたほうが良さそうですが、他はそのままでも十分だと思います。ランドセルは一長一短と言ったところでしょうか。

いよいよ大詰め、武器等装備品を見ていきたいと思います。
全体的な部品構成はこのような感じです。

ビームライフル、シールド、ビームサーベルの他に、HGUC 021はハイパーバズーカとコアファイター、HGUC 191はハイパーバズーカと左右平手、[BEYOND GLOBAL]は左平手が付属しています。ENTRY GRADEはライトパッケージVer.のため付属品はありません。

ではまずはHGUC 021です。

基本的には左右分割ですが、銃口などは別パーツで再現されています。シールドもきちんと色分けされています。コアファイターはさすがに2色成型です。

次はHGUC 191です。

こちらも銃口は別パーツで再現されています。左右の平手が付き、ポーズの表現の幅が広がりました。ビームサーベルはSB-13というものが付属しています。

続いては[BEYOND GLOBAL]です。

シールドの裏はグレーだったり白だったりと曖昧だった気がしますが、きちんとグレーで色分けされています。独特な表情の左平手と、こちらにもSB-13のビームサーベルが付属しています。

組み立てて並べたものがこちらになります。

付属品はだんだん減っていますが、武器自体は大きくなってきています。また、成形がつやありからマットな質感に変わり、重厚感も増しています。

では最後に全部組み立てた状態です。

色々なポーズをとらせてみました。

年代や価格帯を考慮すると、どれも良キットだと思います。入手のしやすさとプレイバリューではHGUC 191でしょうか。あとはプロポーションなどお好みで選んでいただけたらと思います。
ENTRY GRADEの頭部は無塗装でもとても良い出来ですので、他に流用しても面白いと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。次回は素組みではなくきちんとキットを制作したいと思います。それではまた。

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