心配しているよ

左の子「…(あれ?しょんぼりしてる…。どうしたのかな、何か悲しいことがあったのかな…」

右の子「…(悲しい)」

左の子は、右の子の肩を優しくポンポンした。

右の子「…(え?なに)」

振り向くと君は、僕と同じ悲しい顔をしながら手を肩に置いてくれた。

僕の肩はじんわりとあったかくなった。

心配してくれる人がいるんだ、ひとりじゃないんだって思えた。

左の子「ねえ、こっち向いて?」

右の子「え?なに」

左の子「見て、変な顔」

右の子「あはは、変な顔変な顔」

僕は、あまりにもおかしな顔に笑い転げた。

左の子の変な顔は、悲しみを吹き飛ばすくらい面白かった。

右の子「…(よかった、この子がいてくれて)」

左の子「…(よかった、笑ってくれて)」

「悲しい?」

右の子「もう悲しくないよ。君のおかげ。」

左の子「君が悲しいとき、僕は君を笑わせに来るから

だから、僕がいるのを忘れないで。」

右の子 「うん(僕はひとりじゃなんだ)」

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kaori

ああだったらいい、こうだったらいい、目に見えない気持ちを形として残したい、そんな思いを糸で表現します。

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