
私は、両親が共働きだったため、生まれて数か月くらいから、祖父と祖母に面倒をみてもらっていた。
毎日食べる料理も祖母の手作りで、どれもとても美味しかった。

しかも使われる食材は、祖父が作った野菜。祖母が収穫して、すぐに調理してくれる。
今考えると、とても贅沢である。
ご飯は祖父と父が作ったお米で、それを毎朝祖父がお米を釜に入れ、もみ殻で炊く。
小さい頃は、ご飯もおかずも美味しいのが当たり前で育っているので、周りの人たちからも贅沢だといわれたが、私には理解できなかった。
毎年、お盆やお正月に親戚が東京や埼玉から我が家に泊まりに来ていたが、みんな祖母の料理と白米を「おいしい!」と食べていく。
私にはいつも食べている料理やご飯なので、なぜそんなに感激してたべるのかが分からなかった。
そんな私も中学生になり、修学旅行で初めて東京に行った。
普段外食などしないので、ホテルのご飯を私は楽しみにしていた。
しかし、ご飯を食べた瞬間「おいしくない…」と思った。びっくりした。
どの料理もやはり私の口には合わず、がっかりした思い出がある。
家に帰ってきてから、家族にさっそく教えたら、「自分が毎日どんなに贅沢してたか分かったか?」と祖父に言われた。
本当に貴重な経験で、いまだに忘れられない。
祖父はもう他界していて、祖母は今年で97歳!二人にはとても感謝している。ありがとう!
