カラスのことを思い出すとき
外を歩いていると、最近はとくにカラスが多いと感じる。 都会でも田舎でも、どこにでもいる鳥だ。 黒い影がふわりと頭上を横切るだけで、なんとなく気配が濃くなる。
カラスといえば、私は以前に襲われたことがある。 歩いていたとき、突然、頭の上から「コツン」とキックをされた。 あの瞬間の驚きは、今でも忘れられない。

あとで知ったのだが、カラスは子育ての時期になるととても攻撃的になるらしい。 巣を守るために、近くを通る人を攻撃することもあるという。 それ以来、私は正直カラスがあまり好きではない。
どこにでもいる、勝手な鳥
日本全国どこにでもいるカラス。 「カラス何故鳴くの、カラスの勝手でしょう」という歌の一節があるけれど、 本当に“勝手”に生きている鳥だと思う。
ごみを荒らしたり、 人が近づいても逃げずにこちらをじっと見たり、 ときには攻撃してきたり。 自由気ままという言葉がぴったりだ。
それでいて、賢い。 走る車にクルミを割らせたり、 針金を使って虫を釣ったりすることもあるという。 人間の生活をよく観察しているのだろう。
それでも、街の一部として
嫌いではあるけれど、 カラスはもう街の風景の一部になっている。
電線の上で黒い影が並んでいると、 「今日もあいつらがいるな」と思う。 人間の生活圏にしっかり入り込んで、 したたかに、したたかに生きている。
勝手で、賢くて、少し怖い。 それでも、どこか憎めない存在なのかもしれない。
END
