モノリス『―――所長~』
リュージュ『ん?』
モノリス『今日さ…ちょっと車貸して』
リュージュ『うん、いいけど…まだ朝よ?何か用事でもあるの?』
モノリス『いや、ちょっと野暮用っていうか~…』
リュージュ『わっかんないなぁ』
リュージュ『濁さないでちゃんと説明してほしいんですけどー』
モノリス『え~…』
リュージュ『え~じゃありませんっ』
リュージュ『前のあなたはそんな子じゃなかったでしょ?なに、
もうすぐ今の場所で話せなくなるからって不安になった?』
モノリス『なわけねえだろ(笑)』
モノリス『居場所自体はもうあるし何ならいつでも行けるんだから(笑)』
リュージュ『茶化さないで!』
リュージュ『いくら私でも、怒るときはちゃんと怒るんだからね!』
モノリス『そんなめっ、みたいなテンションで言うなよ』
モノリス『あの~…ほら、所長も会ったでしょ』
リュージュ『会ったって…誰に?』
モノリス『私たちに挑戦しにきてる謎い人』
リュージュ『ああ…うん、私が軽く捻ったあいつね』
モノリス『もう軽く捻ったって言っちゃったし…』
リュージュ『そいつ、あなたともやったんでしょ?結果はどうだったの?』
モノリス『負けて勝った』
リュージュ『なにそれかっこ悪い…。やるからには全力で勝負しなさいよ』
モノリス『いつも全力出さずにいろんな探偵負かしてる人に言われたくないんだが』
リュージュ『全力って…出す必要ないでしょ、ただ流してるだけなのに』
モノリス『強い強い強い強い!!(笑)』
モノリス『発言からもう強いんだよ!!!(笑)』
リュージュ『……よく分からないけど』
リュージュ『…それで?再戦はしたの?』
モノリス『再戦してやっと勝った』
リュージュ『一勝一敗か…。ずいぶんビミョーね』
モノリス『ビミョーって言うなよ頑張ったんだから!(笑)』
リュージュ『そう?私からしたら全然だったけどなぁ、あいつ』
モノリス『だから所長が速いんよ(笑)』
モノリス『何度目か分からんけど(笑)』
リュージュ『………』
リュージュ『…はぁ…。うん、分かった。その話はおしまい』
リュージュ『それで?何の用事で車を借りるの?』
モノリス『…私と所長とで何が違うのかを確かめるのと…』
リュージュ『………』
モノリス『…純粋にあの人とまたやりたいなぁって…(笑)』
リュージュ『…せっかく自分の車があるのに…。それじゃダメなわけ?』
モノリス『いや、いつもってかたまに借りてるじゃん私!』
モノリス『あと他の探偵とも走ったことあるし!』
リュージュ『………』
リュージュ『…私の車を借りるのは、全然吝かじゃないんだけど』
リュージュ『一度負けた相手に私の車で再戦って…なんだからしくないよ、モノリス』
モノリス『私だって速いほうだし!?』
リュージュ『まあね』
モノリス『じゃあ―――』
リュージュ『インプに乗ったら、走りが急に変わるって聞いたけど』
モノリス『…誰から聞いたんそんな情報…』
リュージュ『ハチロクに乗ってる探偵よ』
モノリス『…まあ性能とか感覚の違いもあるから間違いじゃないけど』
モノリス『そんな言うほど違うかなぁ…』
リュージュ『だって。私は隣にいないから知らないけど』
モノリス『………』
リュージュ『…いいわ、好きにしてちょうだい』
モノリス『えっ…?』
リュージュ『だから、好きにしていいよって』
リュージュ『どんな理由であれ、雑に扱わずに返してくれたらそれでいいし』
モノリス『所長…まさか、MR-Sからインプに乗り替えさせ…』
リュージュ『そんなわけないでしょ、あれは私の車なんだし』
モノリス『………』
リュージュ『…勝ってきてね』
モノリス『…う、うん…ありがと…』
モノリス『・・・。(事務所出んの夜なんだけど…笑)』
