私が10代の時、青少年相談センターで出会ったA君は知的障がいがあり中学にも殆ど行っていなかったが、すごい才能を持ったサバン症候群の様な人だった。
まず、センターで手話のプログラムがあったのだが、岡本真夜のトゥモローをほぼ完璧に手話でこなしていた。スタッフもびっくりし「どうやって覚えたの?」と尋ねたらNHKの番組で覚えたと語っていた。
更に学校に行っていない為、もし漢字テストをやったら字が雑な為、点数がつかないのだが、漢検準一級レベルの漢字まで大体の形は書けるという記憶の持ち主だが〇飽くまでもを×悪魔でもと書くなど、実用性は殆ど無かった。
また、大勢の人の中から有名人を探すのが得意で、ものすごい人混みの中から「あ、あの人スタジアムDJのBさんだ」などおそらく集中力なのだろうが、目を見張るほど何人も見つけていた。
そして、道などを勘で進むのが得意で、色んな場所の道順をほぼ一発で覚える。新しい近道を探す力にも優れたものがあった。更に、いわゆるガラケーだった頃、難しい操作や加工画像、色々なものの検索など、プロ級の実力を発揮し、彼に言わせれば「携帯は手で覚える」と名言を残していた。
ただ、ローマ字を書ければ英語も出来ると勘違いしていて、格好つけてよくローマ字で文章を書くのだが、おそらく英単語は一個も知らない。人に注意されたことをずっと覚えていて〇ボリューミーを×ボリーミーと言ったため指摘したら、その言葉を発することは全くなくなった。又、気が小さく小学生に選手名鑑を球場で持っていかれても取り返そうとしなかったり、球場でヤジが飛ぶと、その人をちらっと見る勇気もなく、プロレス会場で暴れるレスラーなどが入場すると、トイレに行くなどと言って席を外すなど臆病だった。
20年くらいの長きにわたって週に一回の頻度で会っていたが、ある日精神科医の彼を中傷した言葉を思わず伝えると、別れた後二度と電話に出ることはなかった。
やはり人の脳というのは足りない部分を補うのだろうか。人間てやはり神秘的だと思わされた。そんな日々だった。
特別な才能
スターゲート
プロ野球観戦と、カラオケを歌うのが大好きな私は、本を読むのも趣味で主に新書コーナーに足繫く目を通しに行きます。今、一生懸命スマホやパソコンを勉強しています。表現力を磨いてどんどん発信していこうと考えています。【努力に勝る天才は無し】この言葉をモットーに精進していきます。皆さんどうぞ温かい目で見守って下さると幸いです。宜しくお願いします。
作者のページを見る寄付について
「novalue」は、‟一人ひとりが自分らしく働ける社会”の実現を目指す、
就労継続支援B型事業所manabyCREATORSが運営するWebメディアです。
当メディアの運営は、活動に賛同してくださる寄付者様の協賛によって成り立っており、
広告記事の掲載先をお探しの企業様や寄付者様を随時、募集しております。
