デットマンズワイヤー、1977年2月、まだ雪残る寒いアメリカ・インディアナポリス、シュガーレスのマフィン、ローン会社に騙された男、

ストーリー

インディアナポリスに住む中年の独身男性トニー・キリシス(ビル・スカルスガルド)は不動産ローン会社メリディアン・モーゲージ社に全財産を騙し取られたとして、同社に押し入り社長の息子で役員のディック・ホール(デイカー・モンゴメリー)を人質に取り立てこもりを始める。自分の首と人質の首をショットガンとワイヤーで固定、ヘタに動けば自動発砲される“デッドマンズ・ワイヤー”という装置を使い、同社からの謝罪や補償を訴えた。地元警察が全く身動きを取れない中、トニーはメリディアン・モーゲージ社の悪を暴露しようと人気ラジオ番組に電話をかけ番組のDJフレッド・テンプル(コールマン・ドミンゴ)を巻き込んで自分の訴えを電波に載せた。モーゲージ社の代理人がTVカメラの前でトニーの要求を受け入れるような声明を発表するが、彼はM・L・ホール自らの謝罪がまず重要としてこれをすべて拒否。事件が好転する兆しが見えない中ついにFBIが出動しトニーのプロファイリングを始め、警察は突入の準備を進める。また、現場には爆弾が仕掛けられている疑いがあり爆弾処理班が出動するなどトニーに対する包囲網は徐々に固められていくのだった。そんな中、トニーは次なる一手として犯行現場に米3大ネットワーク局を始めとするメディアを呼び、ディックにデッドマンズ・ワイヤーを突きつけたままの記者会見を行う。メディアを通したトニーの訴えは世論を二分し、アメリカ中に大混乱を巻き起こす。そして、ついにトニーとM・L・ホール社長(アル・パチーノ)の電話がつながるのだが・・・

ガス・ヴァン・サントが実在の事件を元に描く一人の男の物語、はたして彼は怪物だったのか?

まず”デッドマンズワイヤー”とは?何か?ソードオフ(先端を金切りのこぎりでカット)したショットガンの先に、人質の首に括り付ける用のワイヤーを輪にして取り付ける。そして、引き金と自分の首を括り付ける用のワイヤーを同じように輪にして取り付ける。人質が離れようとしたり犯人に危害が加えられると、自動で引き金が引かれ発砲される仕組みになっている。「デッドマンズスイッチ」1990年代初頭に開発された工学原理。主に鉄道で使用されていたこの装置は、操作者が意識を失うなどして正常な操作ができなくなった際、自動的に機械やシステムを停止、または安全な状態にする仕組み。「トリップワイヤー」第一次世界大戦で使用された、第三者が触れると爆発したり警報を発したりする装置。トリップワイヤーは被害者によって作動するが、“デッドマンズ・ワイヤー”は操作者・被害者どちらによっても作動する仕組みになっている。(下記画像は公式サイトより)

彼はこのような奇怪ともいえる事件を起こし世間を騒がせたが、特別変わった人間でも精神病患者的(ある意味サイコパス)的な人物像ではない、パンフレットの最初にこんな言葉が載っている、

“YOURE PAINTING、、ME A MONSTER? I AM JUST A LITTLE GUY”(”俺を怪物扱いするのか?俺はただのちっぽけな男だ”

そう、普通に当たり前のように生きていれば誰だって感情をコントロールできない状態(扁桃体ハイジャック(アミグダラ・ハイジャック)(強い怒りや恐怖などの刺激で脳の扁桃体が暴走し、理性的な判断を司る前頭葉の機能が一時的に乗っ取られて、感情がコントロールできなくなる現象のこと)になる、理性や自制を失った状態だがトニーは元々頭が良かったのか、時折激情する事も劇中で多少あったが警察やFBI等と交渉するときは終始冷静でまさか、奇怪な犯罪を犯すような”モンスター”には見えなかった。人質のデイックを気遣う場面もあり最後逮捕される時も冷静さを取り戻していたようにも見えた。特に印象に残っているのが事件後釈放されたトニーがインディアナポリスのマフィン屋でデイックと顔を合わしてなぜか?まあ、当たり前だがお互い気まずそうに顔を合わせただけで別れて店を離れるシーンが印象的だった。トニーは冷静に虎視眈々と準備を進め奇怪な犯罪に手を染めてしまったのはある意味不幸ではあるがローン会社に騙されたとはいえ追い詰められた、ただ普通の一般人だったようにも見える。


 最後に、彼は決して”モンスター”じゃない!観終わった後に思う作品である。

前述したが、彼は世間を騒がせ奇怪な人質事件の犯人ではあったが決して”モンスター”ではなかった。それまで普通に生活をし、働いてた人間が追い詰められ犯罪に走った事件であった。さてここまで読んでいただきありがとうございます。最後につぅか、もう最後逮捕まで書いちゃったけど、細かい分が観たい方などは東北の映画館では残念ながら公開は終了してしまいましたが、関東や関西などの劇場では上映がしているので是非劇場へ足を運んでいただきたいと思います。それではまた!

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KIKU

映画とガンプラの作り方の紹介と戦闘機やミリタリー系銃の雑誌も読むので コラム作成や映画のシナリオ作成や詩を書くこともあります。

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