『昭和のかがやき』へようこそ!
今回のテーマは「昭和の迷信」です。 昭和後期(1970〜80年代)、おばあちゃんやお母さんから「そんなことすると、◯◯になるよ!」と口すっぱく言われた言われや迷信がたくさんありました。
ちょっと怖くて、でもどこか愛おしい、あの頃の暮らしに溶け込んでいた「昭和の迷信」を振り返ってみましょう!
1. 夜にやるとおこられる! 「夜の口笛」と「夜の爪切り」
子ども時代、何気なくやって大人に本気で怒られた迷信の筆頭が「夜」にまつわるものでした。
「夜に口笛を吹くと泥棒(または蛇)が来る」「夜に爪を切ると親の死に目に会えない」といった言われは、どこの家庭でも言い伝えられていました。暗くなってから口笛を吹いて「ピピッ」と鳴らした瞬間、「こらっ!」と大人が飛んできたものです。
電気や防犯が今ほど発達していなかった時代、夜静かに過ごすことや、灯りの暗い中で刃物を使ってケガをしないようにという、大人の智恵と優しさが込められた戒めでもありました。
2. 食べ合わせと身体にまつわる「うそ? ほんと?」
食べ物や体調にまつわるユニークな迷信も、食卓や学校の話題にのぼりました。
「うなぎと梅干しは一緒に食べてはいけない」「タケノコを食べすぎると鼻血が出る」「食べたあとすぐ横になると牛になる」など、理由を聞かされて納得した気になっていたものです。
また、「酢を飲むと体が柔らかくなる」と信じて一生懸命酢を飲んだり、「しゃっくりが100回出ると死ぬ」と怯えてお茶を飲んだり。根拠はあやふやでも、みんなで真面目に信じ込んで対策を考えていた姿が微笑ましい限りです。
3. 学校や路地裏で噂された「都市伝説風の迷信」
昭和50年代から60年代にかけては、子どもたちの間で「都市伝説」に近い迷信や噂話も大流行しました。
「霊柩車を見たら親指を隠さないと親が早死にする」と言われ、路上で黒い車が見えると一斉に拳を握りしめて親指を中に引っ込めたものです。また、「合わせ鏡をすると悪魔が出る」「靴を新しくおろすときは裏を黒く塗らないと雨が降る」などもありました。
さらには「ケサランパサランを見つけて箱で育てると幸せになれる」といったロマンある噂まで。不思議な存在を素直に信じられる大らかさが、子どもたちの世界には溢れていました。
おわりに
今の時代は、インターネットで検索すれば何でも科学的な根拠や正解がすぐに分かるようになりました。
でも、昭和の迷信には「暮らしの安全を守る知恵や、見えないものを敬い大切にする温かいお節介」がありました。
親指をそっと隠した帰り道、夜の静けさの中で聞いた叱り声。 ちょっと怪しくて不思議な迷信たちは、昭和の日常にちょっとしたスリルと豊かな想像力を与えてくれていたのです。
