精神科・心療内科の受診のコツ

精神科や心療内科を初めて受診する方や、緊張して上手く話せない方に、ちょっとしたコツをおすすめしたいと思います。

【精神科や心療内科を受診するときの心得】
心の病気は、誰にでもおこりえるものである、ということ。
治療には時間はかかるかもしれないが、焦らないこと。
【精神科や心療内科を受診する際に準備しておくもの】
勇気を振り絞って診断を受けたのに「症状を伝えきれなかった」「緊張して何も話せなかった」と落ち込んだり、自分を責めてしまっては本末転倒です。
そこで、私の体験を通し、受診に対する不安の解消に繋がれば幸いです。

①自分の病歴を書いてみる。
→これによって自分が何歳の時に、どういう症状がでて、困っていることがわかります。
細かく書いておくと、医師に聞かれたときにスムーズに問いに答えられます。
この時、気を付けなければいけないのが、細かく書けなくても自分を責めない、思い詰めないということです。
自分のできる範囲で、わかることを書けばいいのです。わからないことは正直に、わからないと書いていいのです。
②今、自分が困っていることを正直に書いてみる。
→睡眠がうまく取れないせいで、社会生活に支障をきたしている。
→ミスを連発して上司にひどく怒られた。自分はダメな人間だ。

こうして心の中にある不安を書き出すことによって、自分の気持ちを吐き出し、整理することができます。そうすることによって客観的に、自分の精神状態を知ることができます 。
③今、自分が困っていることに優先順位をつけてみます。
なぜ優先順位をつけるかというと、診察時間には限りがあるからです。また、決まった時間内で、すべての問題を話し、解決することは不可能です。
焦る気持ちはわかりますが、一気に片づけられるようなものではありません。
もどかしくても一歩一歩、確実に前に進んでいきましょう。
相談するなら一番困っていることから書いてみましょう
・今一番困っていることは何?
→眠れなくてどうしたらよいのかわからない。
・二番目に困っていることは?
→仕事のできない人間扱いされる
このように話すことを決めておけば、最低でも今、困っている状態を伝えることができます。
④ようやく診察を受ける時です。
診察のとき、医師と二人きりになると「パニックになって、何を話せばいいのかわからない!」「話したいことがあったのに、頭が真っ白になって言葉が出てこない。」なんてことはよくあります。
そんな時のお助けアイテムは①②③で書き溜めたメモ帳です。これを先生にそのまま見せれば言いたいことが伝わります。字を書くのが苦手な方はスマホのメモ帳などを活用してみてください。
「メモ帳を先生に渡すなんて失礼じゃない!」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、現役医師に聞いたところ「失礼じゃないよ。むしろ状態がわかって助かる。」という返答をいただきました。

まとめ
以上4つのステップを踏むことで、少しは医師とスムーズにコミュニケーションを、図れると思います。
これは、私が実践している一例に過ぎません。他にも様々なやり方があるでしょう。
各々、自分に合った対処が見つかることを祈っています。

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自分が感じたこと・考えたことを振り返り、表現することで自分らしく生きる糧にする。 そしてそれが、誰かの一助になれれば幸いです。

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