成人式
娘を亡くした夫婦が娘の代わりに成人式に出る話。一見無茶だと思われるが、娘の元友人のはからいにより、入場に成功する(!)シーンが衝撃的。
側から見れば奇妙な夫婦だが、家族を亡くしたロスから立ち直るにはこのくらい必要ということかもしれない。
いつか来た道
母親を嫌っていた娘が母親の認知症発症をきっかけに母親を許すに至る話。この状態の母親を見た娘が、母は変わった、昔の母ではない…と思うところが印象的。
母の生活がどんどん荒れていく描写もリアルだけども、それは完璧主義から解放されていくということでもありそうだ。
時のない時計、海の見える理髪店
両方とも職人の過去に迫る話だ。理容師は人を殺め、2回の結婚で両方とも妻にろくでもない夫として察してしまった。時計屋は障害を持つ娘を亡くした。
実力があって順風満帆に見えても、彼らには辛い過去が隠れている。それを主人公たちがサービス中の会話を通し知り、驚くところがとてもしんみりする。
空は今日もスカイ
貧困家庭に育つ茜と虐待を受けているフォレスト(森島)は家出をした。終盤でビッグマンというホームレスと知り合ったところで、ビッグマンは二人に福祉の窓口への連絡先を知らせるわけだが… 3人が補導されるところで、茜とフォレストがまだ子供だということを思い知らされる。ビッグマンがホームレスだとしても、茜たちを助けたかったのは本当だ。
ちなみに茜の父は「売れない小説家」らしく、貧困の理由としてはリアルだなと。
遠くから来た手紙
結婚前に夫と交わした手紙を読み返す祥子がリアルで、身近に感じられて面白い。手紙は結局どこから来たのか。いたずらと考えることが合理的だが、祥子の考えを変えたことは確かだ。
