猫耳少女は夢をみない。#31 

#31    「小さな勇気」

バサバサッ

城に伝書鳩が2羽飛ばされた。
気づいた輝は、窓を開けて伝書を2通受け取る…………

今日は2通か・・・。多いな・・・
差出人は・・・

1通は、国民の名前
もう1通は・・・・差出人不明だが貝殻が入っていた。

貝殻ってことは・・・大知か・・・

貝殻の封筒を先に開けた。
すると長文で要件が書かれていた・・・
国民でないのに・・・なぜ、伝書鳩を飛ばせたのか・・・
そして・・・城にいけない理由は知っていたものの
伝書に書かれている要件を目で追うと気になることが書かれていた。

いま、この国にヤバイ奴が来ている………
そのヤバイ奴は・・昔・・・
俺とかかわっていたやつで・・
俺と同様・・・同じ世界にいる“盗賊“だ。
名前は言えないが、そいつは男で
盗んできた宝石を服のなかに隠し持っている。
俺のとうちゃんは、こいつと揉めて以来
こいつはその日から単独で行動している。
仲間も少し連れているから・・・
気をつけろ
仲間の特徴には同じ服を着ていて
胸のところに“喰“の文字が刺繍されている。
なんで、この国に着ているのかは知らないが・・・
こいつらは過去に何人もの人を
殺してきている・・・・気をつけろ・・・

いつも、大知がサンゴの貝殻を俺にくれるときは
警告の合図だった気がする・・・
仮面族(あいつら)とは異なる種族なのか?
人間らしいが人を殺したら、その瞬間・・・
人ではなくなる。
殺人鬼に変わるんだ・・・・・
この国は、殺人鬼を許さない・・・・・
この件は現国王に話しておくべきだな。
そして・・・もう1つの伝書には・・・
何が・・・・書かれてるんだ・・・?

封を切ると、少女の写真と短文のメモが書かれていた。
送ってくれた国民の名前には見覚えがあり、すぐ思い出した。

この名前は・・・・あっ!
今度、俺たちの結婚を祝って
パーティを主催してくれる代表の方か!!
その人がなんで・・・イベントについてかな?

話の内容には、イベントの確認事項と追伸・・・が書かれていた。

輝様へ
イベントの日時確認を知りたく送りました。
いつでもいいので連絡お願いします!

追伸
イベントの企画準備中に、知らない男がやってきて
ルージャ様のことを聞いてきました。
そして、この写真はルージャ様の
幼少期の頃の写真だと判明したので
悪用されないよう、輝様に送ります。

ホントだ!!
ルーの小さい時の写真だあああああああ

ちょっと、輝、うるさいわよー!

ルージャの幼かった頃の写真を確認すると、
自分の知らないルージャが見れて嬉しかったのと
本人と比べてみても同一人物だということがわかった。
そのとき、ルージャが風呂上がりに輝のいる部屋へ駆け込んでいく…

お風呂あがったんだ?

ええ・・・それより、何を騒いでいたの?

さっき、伝書鳩が2羽飛んできて・・・
2通読み終わったところで
国民の名前で書かれた伝書に・・
この写真が同封されていたんだ。

ルージャ、本人に写真を見せるとずっと写真を見た。

間違いないわ、小さい頃の私よ。
母が亡くなってすぐの頃ね・・・
だから、この時のワタシ・・・
笑ってないんだわ・・

やっぱり、ルーだったんだね。
初めて会った時と同じ表情をしている・・・・
なにか・・・あったんだなって思ったよ

私の産みの親は、
サリウスを産んですぐ亡くなっているの・・・
だから・・・
サリウスは母との思い出が全くないの・・・。
私は小さかったけど、思い出少ないけど・・・
それでも、一緒にいられたの・・・
この時の写真を持っている人なんて・・・
限られているわ

ドンドンドンドンッ

何事?

急に騒がしくなったね・・・

2人の近侍が様子を見てこいと警備兵を念のために少し増やして
騒ぎの方へ向かわせた。

姫に会わせろーーーーー
なぁーーー俺の事分かってんだろーーーー?
早く出て来いよ!!

城の門で1人の男が“姫に会わせろ”と門を破壊しようとしたり蹴ったりする
そこに、タイミングよく警備兵がかけつき男は取り押えられる。

なにすんだ!!
早く、会わせろって言ってるんだろーがーーーー

警備兵に向かって、隠し持っていた凶器を向ける。

あの男に見覚えは?

ないわ・・・。

ギィーーー

失礼します!
輝様、ルーちゃん・・・
ここは・・・ワタクシにお任せを!

小さくノックして、2人の部屋に入ってきたのは女王だった。

ルーちゃん、今はツライかもしれないけど・・・
あなたもあの男のこと、決着をつけないとね・・・

女王は、あることを計画しルージャと男に会話をさせることにした。
輝はこのことについてと伝書の件で国王のところへ行った

いい旦那をもらったわね・・・。
彼も、あなたのことを応援してくれているわ・・

はい・・・・。

じゃあ、この作戦でいいわね?

任せてください!

つづく

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水樹

最初に絵を描き始めたのは小学生の頃でした。 それから、自分の世界観を文字におこしたり、絵にするのが趣味になっています!!

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