※使用ツール『GeminiAI』
※Attention:一部流血描写があります。また実在の団体、事件とは一切関係ありません
Prologue
物語はまだ終わっていなかった。
ユニットを組んでチームらしくなってきた。
もっと仲良くなりたいし、お互いのことももっと知りたい。
好奇心旺盛でお人好しなボーイッシュ少女、幽刻魔霧(ユウコク・マキ)。
呪術師として迷える者を導く不愛想な青年、明日乃恒聖(アスノ・コウセイ)。
人の姿で仕事を謳歌中の夢魔美男、萌斗玲(モエト・レイ)。
個性的な三人は事務所を切り盛りしながら様々な依頼を受けていた。
どこの探偵事務所より、優秀で引き受けた依頼には責任がある。
今回の依頼でこのチームに運命の輪が繋がれる。
『KNOT✟Chain』勢いで結成してしまった極秘チーム。
いわゆる自己責任系ユニットでR指定の流血担当、お色気担当、ホラー担当はこちらから。
イカレテいる集団と言われても構わないはず。
病院ではなく、あくまでここは『探偵事務所』。
サイコメンタリストのプロの、玲。
呪術師としては、まだまだ半人前の恒聖。
交渉人(ネゴシエーター)として怪異と対話しタロット風カードで心を通わせるサマナー、魔霧。
人間が依頼人として来るのは珍しいくらい。
ある日、そんな探偵事務所から久々の依頼人が現れた。
上司である玲は、メンタリストの副業もかねて夜まで戻る気はなさそう。
だから、魔霧と恒聖が担当することになった。
ドアがギィィと開くと、ふたりはさっそく仕事にとりかかる。
EP1
「あのー、ここが萌斗探偵事務所ですか?」
「いらっしゃいませ。ええ、当たりです。依頼人はこちらで」
「よろしく頼む。随分と顔色が悪いようだな」
それもそのはず、今回の依頼人は地雷系の私服姿の大学生くらいの美少女だ。
メンヘラとまではいかないが、顔色が青ざめているのは事実だった。
彼女はこくりと頷き、子ウサギのように身体を震えながらソファーに座る。

「はい………実は今日まで何も食べていなくて」
「それは大変じゃないか。昼飯は済ませたのか?」
「ここは少し歩かないと外食やカフェが少ないからね。まぁ聞こうか」
モデル体系のようにやせ型かと思いきや小食の可能性を考える。
しかし魔霧の予想は紙屑のように外れる。
「お金………なくて。わたし、今日まで頑張ったのに家にも帰れないんです」
「災難だな。こりゃあ………おい、魔霧どうするよ?」
「うーん。甘いものはお好きですか? よろしければケーキどうぞ」
冷蔵庫を開けた魔霧は、ラップにかけたショートケーキを彼女に向けて渡す。
驚いた表情で彼女は震え声で言った。
「いいんですか……..?」
「まさかここで飢え4にさせるわけにはいかないからね。ちゃんと食べなきゃ体力つかないよ」
「ああ。俺たちのことは気にせずゆっくり味わうといい」
ありがとう、と涙がぽろりと流れフォークを持ちショートケーキを食べる。
彼女は幸せな表情になると涙が流れたままイチゴをひと噛み。
「美味しいです。久々に食べれました」
魔霧と恒聖はにこりと微笑み、彼女を見つめながら言った。
「それで、依頼というのは?」
「詳しく正直に教えてくれ、どんなことでも俺たちは見逃さない」
ケーキを食べきった彼女は幸せそうに落ち着くと、ふたりを見てはっと我に返る。
また緊張が解けず声が震える。
「実は、わたし。ストーカーにあっているんです。その人はずーっと追いかけてきて」
「警察には通報しなかったのか?」
「伝えたには伝えたんですが………誰にも信じてもらえなくて。被害妄想なんじゃないかって」
「これは、重症だね。ちなみに、一人暮らしかな?」
「いえ、実家なんです。五人兄弟の面倒を見なきゃいけなくって。父母もすでに他界して女手ひとつ」
人間がストーカー犯とは限らない、ここは何でも話せば信じてくれる場所。
もし玲がいたら交渉どころではないかもしれない、かわいい子にひかれてうっかり人外と答えそう。
「じゃあここ最近、何か不吉な出来事はなかったか。些細なことでもいい」
「おい、ちょっと。そこは何をしていたのかでしょう。呪霊の視すぎ」
さすがの依頼人に向かって呪霊はないだろうと思った。
口が滑るなんてよっぽど恒聖は、緊張感がないなと理解した魔霧。
「うーん……….あっ。そういえば、友人と一緒に【人形館】に行ったことですかね」
続く
