や、ただいま白い部屋。改めて見ると何だコレ。椅子とか座れるものも全然ないし、真っ白だし…。
いや、せめてドアくらいは白いドアにしようよ、合ってなさすぎだろこの…
『🚪』
…この木のドア…。前にモノリスの事務所に呼ばれただけに久しぶりに戻ってくると謎に安心するの何なん、
こんな何もないのに。ってか思い出したけど、向こうが一人呼んでくれてたんだっけか。
誰かはもう車種で分かるんだけどこの部屋には車を置けるスペース的なもんはないので…
『―――』
うん、なにも聞こえん。テレビとかスピーカーとか、そういうの何にもないんだな…。
えー、っと、来たか…?
『―――ガヤガヤガヤガヤ』
…あ、いない…。まだいない…。ってかうるさいんですけど。
何で誰もいないのにうるさいんだほんとに。
『―――パフパフパフパフ』
いやほんとうるさいなおい。ひょっとして防音とかもないのここ?
だとしたらかなり欠陥だよ?建て替えとかリフォームとかせんといけなくなるよ?
勘弁してくれ。ってか早く来て――
🚪『(トントン)』
あいよー🚪(開)
『―――久しぶり』
…救世主が来た…。いや、いろんな意味でな?
『………敢えて聞かないでおく』
あーね(笑)
なんか…お前さんらしいや
『……私らしいってなに?』
すまん何でもニャい…。ということで、簡単に自己紹介をどうぞ🐱
『……ユーリ』
ユーリ『…好きなものとかは敢えて言わないでおくけど…
主さんが呼んでほしそうにしてるって連絡がきて飛んできた』
主『存在しない記憶過ぎる』
ユーリ『……向こうのみんなもよろしく』
主『なんか読者のみんなに話しかけてる…』
ユーリ『……ここはそういう場所だって、インプの人から聞いたから』
主『何でもかんでもベラベラ喋りおってあの所長……』
ユーリ『…今後のことについてあんたとちょっと話す機会、とも聞いた』
主『よくそういうギリギリのところに勝手にズカズカ踏み込んでいくよね君たち』
主『うちの子はうちの子で解決しないといけない問題があるって何回もさあ…』
ユーリ『それとこれとは話は別』
主『んにゃ?』
ユーリ『……この件はもう、私たちだけで済むような軽い問題じゃない』
ユーリ『……私たちだけじゃなくて、あんたも関わってる大事な話』
主『まあ…そうさなあ』
主『…そっちはどうするん』
ユーリ『………』
ユーリ『…私たちの世界がそのまま残って話せる場所が変わるだけなら、
それでも構わない』
主『お?』
ユーリ『……他の世界から来た奴らとは、もう会えなくなるけど』
主『…さみしいんか』
ユーリ『…べつに…。他の世界の奴らも話してて楽しいし嫌いじゃないけど、
私には、今いる奴らが一番』
ユーリ『……あいつらは、私に居場所をくれたあったかい奴らだから』
ユーリ『…新しい場所でもあいつらと…あんたと馬鹿をやれるなら、
私はそれでいい』
主『…優しいなあ』
ユーリ『……優しくされたら同じことを周りにしてあげるだけ……。お互い様』
主『いやほんと優しいなお前さん』
ユーリ『……なにが?』
主『そういうところがさ』
主『話し方だって敢えてそっけない感じで話してるって自分で言ってたし』
ユーリ『……悪い奴らが友達になるのは嫌い』
主『というと』
ユーリ『…世の中の全員が全員、優しい奴らばかりじゃないのも分かってるけど』
ユーリ『…でも、最終的にはあいつらとか主さんみたいな奴らが手を取れば、
あんた的にも、私たちの世界的にもメリットは多い』
ユーリ『…悪い奴らより、優しい奴らが友達になったほうが絶対に世界が明るくなる…。
あいつらに会ってから、私はずっとそう信じてきたから』
主『めっちゃ喋るやん』
ユーリ『逆にいつ喋ればいいの?』
主『(゜o゜)ギクッ!!?』
ユーリ『…こういう場じゃないと話せないこともたくさんある…。
そっちだって同じでしょ』
主『…いやまあそうだけど…』
ユーリ『だったらここで言いたいこと言ってさよならすれば、
お互いに益……。いいことはたくさんしたほうがいい』
主『…なんか…こんな喋るキャラだったけお前…?』
ユーリ『…べつに』
ユーリ『…私があんたと話したいからこうやって喋ってるだけ』
主『!!!!?』
ユーリ『……他の奴らには気を遣うけど、主さんはちょっと違う』
主『なにがや』
ユーリ『…初めてちゃんと話したけど、あんたにだけは、気を許せるっていうか…。
他の奴らには、敢えて本音を話してないだけ』
主『猫?』
ユーリ『……主さんには、私が猫に見えるの?』
主『っぽい』
ユーリ『…フッ……。ヘンな奴』
主『…話戻すけど後悔はしとらんの?』
ユーリ『…?』
主『いや、もうあと1ヵ月しかないからさ』
ユーリ『……べつに悔いはない』
主『お?』
ユーリ『…話せる場所が変わっても記憶と思い出は絶対消えないって、
どっかの誰かが言ってたから』
主『まあ君たちの世界は終わらんよ』
主『ってかまだ全然請けられてない依頼いっぱいあるでしょ』
ユーリ『もちろん…。山みたいに残ってる』
ユーリ『…その依頼を次の新しい場所で請けられたら、私はそれでいい』
主『あーね』
主『じゃあ、あと少しで時間だからそろそろ―――』
ユーリ『✋』
主『…なんや』
ユーリ『…帰る前に、一言だけ言わせて』
主『…どうぞ…』
ユーリ『…あんたの世界も、何だかんだ悪くなかった』
主『!』
ユーリ『…それと、私たちの世…はずっと終わらないし、たぶんあんたも一緒に
新しい場所に行くだろうから……私含めた馬鹿な奴らを今後もよろしく』
主『…お、おう…。こちらこそ』
ユーリ『……じゃあね』
🚪『(バタンッ)』
主『…最後の最後で良いことだけ言って帰ってったんだけど…』
『―――』
