や、さっきぶり。エックスがもう一人呼んでくれたっていうから待ってたわけだけどちょい待って。
なにこれ。なんで取調室?悪い事は何もしてない気がするけど…
いや…これめんどいからって逆にワイを呼んだ説…?
まあ、警察枠の誰かだってのは察しがつくけど…
『―――よう、また会ったなァ、ご主人様?』
主『―――』
『間抜けたツラだな…。俺たちは見知った仲間(かぞく)だろうが』
主『いや…なんで自分は取調室にいるんかってのをまず…』
『ああ、こっちにも積もる話がたくさんあってな』
『他の探偵から連絡が来てたけど、面倒なんで署にアンタを呼んだってだけのハナシだ』
主『主を便利グッズみたいに扱わないで』
『なんで、今すぐ話したいのがホンネだが…状況が状況だ、向こう側の皆さんがビックリしねぇように
簡単に自己紹介してやるよ』
主『ずいぶん上からなショタだこと…』
『ああ?なんか言ったか?』
主『ウウンナンデモナイチガウチガウ』
『ったく…。…ああそうそう、自己紹介だったな』
『カリウスだ。まあ、こんな見た目だが一応はちゃんとサツやってるんでよろしく』
主『こんな見た目でね』
カリウス『…ああ?』
主『いや158㎝の警部は可愛いだろ』
主『前の世界でアイス屋やってたことあったけどほとんどの客がカリ坊目当てで来てたくらいだし』
カリウス『あぁ…。そんな時期もあったな』
カリウス『が…分かってると思うけど、俺たちが話したいのはそれとは別件だ』
主『んにゃ?』
カリウス『俺たちの、居場所について』
―――💭💭―――
カリウス『―――ってなわけで、どうする?』
主『いやどうするも何も…ええやん、決まってんだから』
主『君たちも一緒に新しい場所行くんだから』
カリウス『ま、世界は確かに終わらずに済んだな』
カリウス『けど…今まで繋がりがあった場所が無くなるのとは、また別の話じゃねえの?』
主『あー…』
主『…………』
カリウス『…知ってるとは思うけど、俺はつい3年くらい前に両親を事故で亡くしてるからな』
カリウス『いなくなる前まではごくごく普通のガキだったのに…今は背伸びをし過ぎてこんなザマだ』
カリウス『……理由とか物が何であれ、俺はそうやって大事な何かが失われンのが嫌いでな…。
半分失わずに済んで、半分失っちまってんのが現在ってワケだ』
主『…そんなキャラ…だったっけ…。ショタキャラってこう、可愛いイメージだけど』
カリウス『言ったろ、両親がいなくなる前は普通のガキだったって』
カリウス『俺が言うのも何だが…今ほどナマイキじゃねぇよ』
主『…自分で過去くっそ重い設定にしたのにいざ面と向かって話すとこう…来るね』
カリウス『…んだよ、馬鹿にしてんのか?あ?』
主『んなわけニャい🐱』
カリウス『チッ…。考えが読めねぇな、ご主人様は』
主『うん、よく言われる☆』
カリウス『…で?結局どうするんだ?ハラ決まってんだろ?』
主『だからさあ』
主『君たちと一緒に新しい場所行くって話したじゃん』
カリウス『…いいんだな、それで』
主『数字とかが一気にゼロになんのはまあさみしいけど』
カリウス『―――だとさ、警部補さんよ』
主『!?』
『―――へ~…。ずいぶん思い切りがいいのね、主さんって』
『あ、そういえば私、主さんとは初対面…よね!』
『自己紹介、したほうがいいかな?』
主『いやビックリしたわ』
主『自己紹介はまあお願いしますって感じだけど』
主『いきなり出てくんなや』
『えへへ~、ごめんね☆』
『アヌビスでーす♪カリウスからもちらっと話があったけど、警部補やってまーす☆』
アヌビス『ってなわけでヨロシク☆』
主『いやいや』
アヌビス『?』
主『もっと大事なこと言わなきゃ』
アヌビス『?』
カリウス『…ああ、アレか…』
カリウス『アンタが言うまですっかり失念してたな』
アヌビス『大事なことって……』
アヌビス『…あ、ああ!アレか~!』
アヌビス『えっと…モノリスの母で~す☆』
主『やっと言ってくれた』
アヌビス『当たり前じゃない、自慢の娘なんだから!』
カリウス『とか言ってそっちも忘れてたけどな?(笑)』
アヌビス『このガキ!!?』
主『まあまあもちつけ』
アヌビス『…それで?結局私たちも行くの?』
主『まあせやな』
アヌビス『ふーん…。まあ仕方ないかぁ…』
アヌビス『お話出来なくなるのはさみしいけど、別に世界が終わるとかってわけでもないし』
アヌビス『カリウスの言う通り、信じて待った甲斐があった…って感じ?』
カリウス『俺が言ったのは上が動くまでは待てって話だよ』
カリウス『…まあ、俺たちがこれからも一緒にいられるってことに変わりはねえからな』
アヌビス『そう思うと一時期は大変だったわね~…。意見書をみんなで回して集めたのが
もう1ヵ月前って』
主『もうそんな経つんか』
主『早くね?』
カリウス『正直2ヵ月なんてまだ先、って思ってのんびりしてた時期もあったけど』
カリウス『いざ目の当たりにしてみると、そう長くねえ数字だったんだな』
アヌビス『…最後の日くらい、さよならじゃなくてよろしくを言いたいなって思うの』
主『?』
アヌビス『だってほら、お話出来る場所が変わるだけだし!』
アヌビス『もちろん今いる場所とはさよならだけど、私たちの世界はずっと…ね?』
主『なんやねん急になんか…』
アヌビス『アンタだってさみしいくせに~!素直じゃないな~このこの~☆』
カリウス『…って話せんのもあと少しって思うと…なんだか泪が出るな』
主『…え、カリ坊泣いてる』
アヌビス『ええうそ!!?』
カリウス『な、泣いてねぇよ…』
カリウス『ただ…目に埃が入っちまって……』
『💧💧💧』
主『ああああもう……』
アヌビス『ちょちょちょちょ!!?』
アヌビス『ティッシュあるけどいる!!?大丈夫!!?』
カリウス『う、うるせぇな…コドモ扱いすんじゃねえよ……』
『💧💧💧💧』
―――💭💭―――
主『―――まあ、取りあえず…今後ともよろしくお願いしますって感じか』
アヌビス『うん、そうね』
アヌビス『この世界に来てからもうだいぶ経ったしそれなりに長い付き合いだったけど、
次の場所でもヨロシク☆』
カリウス『…コドモ扱いしねえようにってあれだけ言ったのにどいつもこいつも…』
カリウス『……悪りいな…恥ずかしいとこ見せちまって』
カリウス『…俺なりに言いたいことは言ったつもりだが……』
カリウス『…まあ…よろしくな』
アヌビス『カリウスったら可愛い~☆』
カリウス『やめろって…おい!!ナデナデすんな!!!』
主『・・・。(気付かれないように帰るか)』
