Cross Over Is Like #08
2022年9月 好きなクロスオーバー作品をご紹介 愛及屋烏
Infini-T Force
Continuation from last page. 08-3 https://no-value.jp/column/29052/
宇宙の騎士テッカマンブレードII
1992年にテレビ東京系列で放映された、 『宇宙の騎士テッカマンブレード』の続編。
前作でテッカマンブレードと仲間の奮闘によって、 辛うじて退けられたラダムの地球侵攻(第一次ラダム戦役と呼称)から10年後。
再三にわたるラダムの地球侵攻に対して、アキをチーフにした地球製テッカマンを擁する新生スペースナイツが戦いを挑む、というストーリーである。
前作とは趣が異なる作風になっており、第1~3話までは明るい青春ストーリーが描かれる。
第4話から第6話はそのようなストーリーとは異なり、 登場人物の数奇な運命が、 過去に起きた暴動事件を中心として描かれる。
なお、本作は製作に至らなかった続編(幻の二年後編)の内容を下敷きにしている為、TVシリーズと本作だけ見ても、「何故、記憶を失った筈のDボゥイが完全復活しているのか?」「何故、アキがテッカマンとなれるのか?」等の設定上の不明点が多い。
また、CDドラマや小説が本編として組み込まれているため、映像作品を見ただけでは内容の流れに矛盾が生じる。
あらすじ
テッカマンブレードがテッカマンオメガを倒し、地球の危機を救った後の話。
各地でラダム樹に取り込まれ、テッカマンへの素体化された人類の救出の方法が発見され、次々と覚醒していった。ユミ・フランソワもその一人である。
彼女には憧れの人がいた。 幼き時に見た「白い魔人」、即ちテッカマンブレードである。
そして、今、再び襲来の兆しを見せるラダムに対し、 新生スペースナイツでは新たなる地球製テッカマンを造ろうとしていた。
その候補者の中ににユミもいた。 新世代のテッカマンの一人、イーベル(仏語で冬の意)となったユミは、 ラダムと戦いながらもある人物を捜し求めていた。 くじけそうになった時にやさしく声をかけてくれたあの人。 そして、憧れのテッカマンブレード。 あの人=Dボゥイとテッカマンブレードが同一人物と知った時、ユミは……。
スーパーロボット大戦W
スーパーロボット大戦Wはスーパーロボット大戦シリーズの一作。 シリーズ初のニンテンドーDS専用ソフトで、2007年に発売された。
エーアイ開発の任天堂携帯機スパロボ第5弾。
劇中で長期の(半年)時間経過のある二部構成シナリオ。 部の切り替わりを境に世界情勢が大きく動き、 多くの作品が続編のパートに移行する。
参戦作はスーパーロボット大戦Jと被る(続投作品)物が多く、 新規参戦もOVA作品等の比較的マイナーな作品が多かった他、 発売前に公開されていたグラフィックもJ→Wとパッと見では代わり映えがしていなかった為、発表時はそれほど期待されてはいなかったようである。
しかし、いざソフトが発売されると、据置機で発売されていた過去のスパロボにも見劣りしない戦闘デモ演出、クロスオーバーやギャグ・時事ネタを上手に取り入れた一本柱の通ったストーリー。
諸々の点で高い評価を得ている一方、 余りにも濃いクロスオーバー故、作品を知らないプレイヤーがどのキャラクターがどの作品の登場人物なのか分からなくなるという弊害も多く、以降の作品でもその傾向が見られた。
第三次α、Jとは対照的にガンダムSEEDの本編ではなく、 敢えて外伝のASTRAYからの視点をメインに展開させている。 それを踏まえてマニアックなキャラや機体が使用出来たりする。
本編では早々に死亡するザフトのミゲル・アイマン(CV:西川貴教)の生存・ゲスト使用等は最たるもの。(ASTRAYの劇中で専用カスタム機を外伝主人公の片割れに損傷させられ、SEEDの本編で一般機で出撃し、主人公のキラに討たれた。ボイス無しのスパロボなので、敵時のデータを有効活用した、とも言われる) 恐らく、西川貴教氏ならば、声在りのスパロボでも呼べば喜んで収録してくれただろうが。
これまで紹介したテッカマンの系譜が全て参加している稀有な作品。 恐らく、著作権的に最初で最後の参戦かつ集合と思われる。 タツノコ系ゲームなら話は別だが。
二部構成を生かす参戦作品とウルトラC
★マークは当時の新規参戦 ☆は携帯機初参戦
- 新機動戦記ガンダムW EndlessWaltz
- 機動戦士ガンダムSEED
- ★機動戦士ガンダムSEED ASTRAY
- ★機動戦士ガンダムSEED X ASTRAY
- ゲッターロボG
- 真ゲッターロボ(原作漫画版)
- マジンカイザー
- マジンカイザー死闘!暗黒大将軍
- ★百獣王ゴライオン
- ★DETONATORオーガン
- 宇宙の騎士テッカマンブレード
- ★宇宙の騎士テッカマンブレードⅡ
- 機動戦艦ナデシコ
- 機動戦艦ナデシコ-The prince of darkness-
- ☆勇者王ガオガイガー
- ☆勇者王ガオガイガーFINAL
- フルメタル・パニック!
- フルメタル・パニック?ふもっふ
- ★フルメタル・パニック! The Second Raid
前作の『J』での探り探りの扱いが不評だったのを反省してか、 テッカマンブレードが大活躍している。
本来、原作展開とIF展開&クロスオーバーは、互いに矛盾して同時には成立しない物だが、本作では絶妙なバランスで両立している。
ブレードの原作再現をしつつ、オーガンとのクロスオーバーやブレードⅡの展開を要所に挟み、更には原作ファンにも納得が出来る形でのハッピーエンド展開に持っていくという離れ業をやってのけている。
オーガン前日譚(プロローグ)+ブレードⅠ前半を第一部で描き、 第二部でオーガン本編+ブレードⅡを同時に進行し、 ブレードⅡを伴った状態でブレードⅠのラストへと収束する。 続編との時系列を動かして、シナリオをより大胆かつ自然に再構築している。
Ⅱのシナリオにおいてテッカマンエビルにブレードが敗れる展開があるのだが、その敗北のタイミングがⅠにおける、不完全なテッカマンのまま戦い続けた為、テックセット(変身)の度に肉体の組織崩壊を起こし、Dボゥイの身体がボロボロになるタイミングに合わせてある。
その後、Ⅱでの特訓イベントを経てリベンジするも、その負荷で組織崩壊が末期状態になりⅠのブラスター化のイベントに繋がる様にシナリオが組み立てられている。
だが、このブラスターテッカマンブレードに進化する事により、Dボウイは肉体的なリスクを脱するも、その代わりにテックセットする度に脳神経核の崩壊を引き起こし、記憶が欠落する様になってしまうのだが。
その辺りの(原作)シナリオの容赦なさも、 クロスオーバーやタイミングの変更により、よりドラマチックに描かれている。 そこからの彼にしか許されない救済の流れも感涙もの。
特にブレード or SEEDの分岐シナリオでのブレード側の最終決戦は凄い。 隠し要素的にはSEEDルートの方が隠し武装&機体の実入りが良いのだが、 プレイヤーの大半がブレードルートを選んでしまう。
神様……あなたはどこにいるのですか?
彼はもう、持てるもの全てを失いました……
愛する父も、兄弟も、友も、その思い出すら…
これ以上、彼から何を奪おうというのですか…?
一人の人間に……これほど重いさだめを背負わせていいものなのですか…?
一人の…そう…一人のおびえる魂に…
その結果『本作の真の主人公はDボウイ』『Wと書いてブレードと読む』等と言われている。なお、オリジナル主人公および本作自体のテーマと言える「思い出の大切さ」「スペースマンシップ」「家族愛」と非常に親和性が高い事からも優遇は必然と言える。
後述
少々、ブレードの話に熱が入ったが、Infini-T Forceの話で締めたい。終盤の地球に落ちる隕石を破壊する為の科学忍法・火の鳥発動までの流れが実に熱い。
全員の技を畳み掛けて、足りない分のエネルギーを補っている。
超破壊光線(キャシャーン)からの竜巻ファイター(ガッチャマン)。
その竜巻ファイターに回転を加える様に真空片手独楽(ポリマー)。
そして、ボルテッカ(テッカマン)。
ポリマーホークをゴッドフェニックス(戦闘機)の代わりにするのもナイス。
実写化されたポリマーや派生作品の多いテッカマンを含め、 タツノコのヒーロー達は、途切れる事なく、その歴史と魂を繋いで来た訳だが、 Infini-T Forceでデザイン自体はそのままだがより洗練された姿を見せてくれた。 テッカマン等は特にシャープに見える。演出面での派手さもCGアニメの映像技術の進歩を感じさせる。
過去と未来に思いをはせる事の出来る、いい作品だと思う。
ガッチャマンガチ勢は劇場版も是非といったところ。
END.
