夏の日の淡い香り その11

何やら架瑠ちゃんには特別な事情があるらしい。

僕は架瑠ちゃんは魅力的な子だし、今後も付き合っていきたいと思っているが、架瑠ちゃんはどう思っているのだろうか。

架瑠ちゃんが僕の事をどう思っているか聞いてみたいが、聞けずにいた。

そうこうしているうちに、12時近くになったのでお昼を食べに店を出ることにした。

「架瑠ちゃんはお昼何食べたい?」

すると、架瑠ちゃんは逆質問したきた。

「良太さんは何を食べたいのですか?」

僕は少し考えてパスタが食べたくなったのでこう言った。

「じゃぁイタリアンとかどうかな?」

「いいですね。」

「じゃぁ、ここから10分位の所に美味しい店知っているからそこに行かない?」

「はい。」

僕と架瑠ちゃんはお昼を食べにイタリアンのレストランに向かった。

道中架瑠ちゃんは少し疲れたのかほぼ無言だった。

レストランに着いてジェノヴェーゼのパスタとマルゲリータを頼んだ。

僕は勇気を出して架瑠ちゃんが僕をどう思っているのかを聞いてみた。

「架瑠ちゃん、僕の事をどう思っているの?」

すると架瑠ちゃんはこう言った。

「どう思っていると思いますか?」

架瑠ちゃんお得意の逆質問が来た。

分からないから聞いてるんじゃんか!

と、思ったが。

その後架瑠ちゃんがこう言ってきた。

「これだけは伝えておきます。好意は持ってますよ。」

その言葉だけで救われた気がする。

やはり僕は架瑠ちゃんの事を普通の人より遥かに良く想っていると。

「そっか。それだけ聞ければ満足。」

と、僕は言った。

「私の事好きになっちゃったのバレバレですよ。」

と、架瑠ちゃんに言われ少し顔を赤くした後僕はこう言った。

「嫌いではないよ」

すると架瑠ちゃんはこう言った。

「嫌いではない。ということは方向性的には好きを向いていますね」

と言ってきた。

そうこうしているうちに料理が運ばれてきた。

ジェノヴェーゼのパスタとマルゲリータだ。

「ねぇ知ってる?パスタのアルデンテってどのくらいの太さか」

「分からないです。」

「髪の毛一本分の太さ位らしいよ」

と、僕は普段言わないうんちくを言ってしまった。

僕と架瑠ちゃんは、無言で料理を食べた。

そこのイタリアンは美味しい方だと思う。

パスタはしっかりアルデンテが効いているし、ピザも美味しい。

架瑠ちゃんもこのお店の料理に満足しているようだ。

その12へ続く。

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花の母としての気持ち

初めまして。花の母としての気持ちと申します。 好きな人物を模写、デザイン、詞、小説を書くのが好きで麻雀も好きです。 普段手が空いている最中にやっていることではまっている事はリズムを心の中で刻んだり、即興で簡単な歌を作って 鼻歌を歌ったりする事。 苦手な事は、面倒くさい作業をすること。これは今克服しようと努力している最中です。 どうぞよろしくお願いします。

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