碧い栞と王子様#7

さて、と・・・そろそろ準備しなくちゃね・・・・
シオリンどれがいいかな??

詩織にサプライズを目論む親友亘理だった。
買い物からスケジュール調整までガチの顔である・・・

う~ん、これがいいかな!!

詩織の家から出て数分、亘理は自分のスマホを出し
何かをネットで注文した。

よし完了!!

妖精会議にて、重大責任精霊の須藤が会議中に現れ
精霊界はざわつきはじめる。

みな、ごくろうであった…………
あとは我が人間界にてブルーカードの持ち主と
接触をする。みなは、引き続きこちらで本界と精霊界の監視を頼む
何かあれば頁次に引継ぎと報告を!以上だ・・・

突然の出現に驚いた一行だったが
伝言が終わるとすぐ消息不明になってしまう・・・

あ、相変わらずカッコイイですわーーー

さっすが、須藤様!!

ということで、頁次頼みますわよ!

はーい!

須藤が去ってからは、♀の精霊達は黄色い悲鳴
♂の精霊達は憧れの声・・・
精霊界では、その名を知らない妖精はいないほど
知名度が高い責任精霊である。

親友から失くしたブルーカードの情報を得て
無事に取り戻した。持ち主の不注意で紛失したため
この度、担当を務めている頁次はお咎めなし
いままで通り重大責任精霊である須藤様が精霊界にいない場合は、
副責任取締精霊は頁次で変更なし

緊急精霊会議と儀式が始まり
副責任取締精霊の頁次は忙しくなり
本界には、持ち主に呼ばれなくても1人で
行けることになった。

よかったわねー頁次!昇格よー

おめでとう頁次!!

人間界へ行けるようになったら使い魔も連れていけるわね!

そうね!頑張らなくちゃね!

意気込んでいると頁次にスポットライトが当てられ
本界へ飛ばされた。

あ、頁次ちゃんが飛ばされちゃった…

ブルーカードの持ち主っていつも突然よね…

どうしよう………まだ頁次に言ってないこと…あったのに

戻ってきた時でいいじゃない!きっと今日も1話進んだら
帰ってくるわよ!

そうよね、いつもと同じで早く帰還するわよね!きっと

本界へ飛ばされた頁次を待っていたのは、
どこか挙動不審な態度で頁次をジロジロ見たり
落ち着きがない詩織。

きょ、今日の物語は久しぶりにオリジナルストーリーじゃない?
2度楽しみたいと思って木時をここに呼びたいなー…………なんて

詩織が口にした人物、木時こと
扇田木時は詩織を本好きにハマらせた元凶の1人

彼を呼ぶのはいいけど、条件があるよ!

1、金輪際ブルーカードを失くさない
2、オリジナルはメインストーリーと違って
物語を大きく改変してしまう恐れがある。
オリジナルで体験したことは現実にも影響するし
オリジナルで命を落としたらメインキャラが亡くなってしまう
遊び感覚で呼ぶならやめた方がいい
3、成功すれば詩織達が体験したオリジナルを
原作者が書いてくれるかもしれない。
その場合、先に体験してるから本が出ても
購入して読むことができるけど本界へは行けない

詩織守れる?

いつになく真剣な表情で条件を出した頁次
事の重大さを詩織は分かってくれるのか?

久しぶりだな…人間界

つづく

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水樹

最初に絵を描き始めたのは小学生の頃でした。 それから、自分の世界観を文字におこしたり、絵にするのが趣味になっています!!

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