名は体を表すと言うが、バンド名もそのバンドの音楽性を表してもいるのだろう、当たり前に。そして、もっと、言えば、今回取り上げる、「TEAM ROCK」という名のアルバム名も、このアルバムの音楽性を表しているのかもしれない。
基本的にくるりのアルバムの色合いは、私が聞いてる限りで、三つのタイプに分けられると思っている、一つは、岸田繁も敬愛する音楽家、奥田民生率いるユニコーン、よろしくな、ジャンル横断、あるいは、ジャンルごちゃめぜのアルバムの形である、二つ目は、はっぴえんどから、連なる系譜を持つ、フォークロックを基調としたアルバムの形である、そして、三つ目は、基本的にはあまり、あるパターンではないが、その時のバンドのモードに特化した音楽ジャンルで一枚のアルバムを作るというパターンだ、いわゆる、「NIKKI」や「ワルツを踊れ」がこのパターンだと個人的には思っているし、多分、世間的にもそういう認識をしている人は多いと思うのです。
では、個人的に「TEAM ROCK」というアルバムを、私はどういう思いで聞いているのかを、感想文もどき以上、エッセイもどき以下の体感で綴っていきたいと思います、まず、大きく、さっき申した、くるりのアルバムの3つのパターンに押し込めて考えてみると、皆さんの肌感覚も、当時のメディアの評価の仕方も、ほぼ、同じだと思いますが、このアルバムは、ジャンル横断型のパターンのアルバムであるのは、間違いないでしょう。そして、私がこのアルバムの気に入っている部分は、当時、2000年代、ロックバンドが、テクノとヒップホップの方法論をバンドに取り入れた中、くるりもやっぱり、それらの方法論を取り入れていくのですが、このアルバムから、個人的にはそれらが躊躇に始まっていたのではないかと思うのです、個人的には「さよならストレンジャー」や「図鑑」には、もっと、バンドの原始的な方法論で作り上げたイメージが付きまとうのです。これらの言葉が的外れなのか、当たり前すぎる言説なのかは、実際のところは分かりませんが、私はとりあえずはそう思うのです。
そして、ネットの海に転がっているような、このアルバムに関する考察などを見ても、わりかしら、私と同じような感想を抱いておるのです。まあ、みんなが、このアルバムに対して、このように思っているという事なんです。そして、最後に、私がこのアルバムで特に気に入っているところは、このアルバムが、今のくるりに対して、この頃のくるりというのは、まだ、青写真の中のバンドだったと思えるところなのです、つまり、ロックがまだ、僕らの手の届きそうでもあると、錯覚、あるいは夢を見させてくれるところなのです。
