車が水没してしまうと、ドアが開かなくなるほか、電気系統がショートして致命的な故障に繋がります。被害を最小限に抑えるため、そして万が一の際に命を守るために『車が水没する前』に知っておくべく必須の対策をまとめてみました。
水没を避けるための事前アクション
*冠水道路は絶対に避ける:タイヤ半分(約20~30cm)以上水に浸かってる場所への進入は避けましょう。吸気口から水を吸い込み、エンジンが壊れる原因になります。
*アンダーパス(立体交差道路)に注意:大雨の際は、低い土地にある道路は特に水が溜まりやすいために避けてください。
車内に用意しておくべきアイテム

*脱出用ハンマー:水圧でドアが開かなくなった場合、窓ガラスを割って脱出するために必須です。シートベルトカッター付きのものを、グローブボッスクなど手に届きやすい場所に常備しましょう。
災害による水没車の点検
豪雨災害や台風、事故などにより車が水没してしまったとき、個人の判断ですぐに車を使うことはお勧めできません。安全のためにも乗り続けるには点検をしましょう。
*乗り続けることができる車か点検する
車が水没したがしっかり乾燥させたので再び車に乗り続けるなどの行為は危険を伴いますので止めましょう。問題があった場合、修理工場やディーラーに点検をしてもらいましょう。個人の判断で車をそのまま使用したことで、使用中に故障し路上でエンジントラブルが起こってしまうなどの問題が起こる可能性もあります。点検を完了し、修理や部品交換によって安全に乗り続けられる状態なのか、事前にしっかりと確認しておく必要があります。
*修理工やディーラーに点検を依頼する
点検を依頼し、必要な場合には修理費用や部品交換の見積もりを出してもらいましょう。この費用は水没車の状態により異なります。もしも見積もりの費用が高額になってしまった場合、修理をせずそのまま廃車を選ぶことにな可能性もあります。水没車の状態によりますが、電気系統の部品交換やトランスミッションの交換が必要な場合は100万を超えることもあります。修理の相場は広く、5万~100万円程度となっています。
水没車の車両保険・任意保険の相違について
水没車における【車両保険】の役割と特徴
車両保険は、自分の車の修理費用などをカバーするための補填です。
*補填されるケース:台風、高潮、洪水、ゲリラ豪雨、(内水氾濫)などによる水没被害
*補填されないケース:地震や噴火、およびこれらを原因とする津波による水没被害は免責(対象外)となります。
*全損扱いと保険金:エンジンまで浸水するなどして修理不能または、修理代が保険金額(車の時価額など)を超える場合、車両保険から設定した保険金額の全額が『全損保険金』として支払われます。(車両全損時臨時費用が上乗せされる場合もあります。)
*等級と保険料:水没で車両保険を使用した場合、翌年の等級が1等下がり、事故あり係数が1年間適用されます。(通常の事故より等級の下がり幅が小さいのが特徴です。)
水没車における【任意保険】(その他の補填)の役割
「任意保険」は車両保険を含めた契約全体のことを指しますが、水没に関しては以下のポイントが車両保険との違いになります。
*対人・物損賠償保険:自分の車が水没して動かなかっただけでは使えません。水没した車が流されて他人の家や車にぶつかり、法律上の損害賠償責任を負った場合に適応されます。
*天災による責任:台風や大雨などの自然災害は「不可抗力」とみなされるため、基本的には他人に損害を与えても賠償責任は発生しません(対物賠償の対象外となるケースが多いです)。
