昭和・平成に存在していたが、令和にはないもの

昭和は、 1926年12月25日から1989年1月7日まで の期間で、昭和が終わって2026年(令和8年)現在まで、37年になります。今回は、昭和・平成に存在していたが、令和にはないものを紹介していきたいと思います。

1. 駅の伝言板

駅の伝言板とは、鉄道駅の改札口付近に設置されていた黒板式の連絡用掲示板です。1904年(明治37年)に新橋駅などで「告知板」として始まり、1996年(平成8年)頃から撤去が進みました。携帯電話やポケットベルが存在しなかった時代に、待ち合わせ相手へ確実に連絡を残すための公共のメッセージ手段として設置され、改札付近という人が必ず通る場所に黒板を置くことで、「先に行きます」「〇時に戻ります」といった簡単な伝言を誰でも書き残せるようにし、駅という公共空間でのコミュニケーションを補う役割を果たした。連絡手段が限られていた時代に、人と人をつなぐための“最後の伝言場所”として機能していました。

2. ピンクの公衆電話

ピンクの公衆電話とは、硬貨だけでなくテレホンカードも使えるように設置された公衆電話機の一種で、1980年代後半(昭和後期)〜1990年代(平成初期)に駅や商店街でよく見られた“ピンク色の電話機”のことです。公衆電話には、緑色、灰色、ピンク色があり、緑は硬貨専用、灰色はテレホンカード専用、ピンクは硬貨とカードの両方が使える公衆電話。昭和後期から平成に広まり、今は緑だけが残っている。また、緑色の前の世代には、10円玉だけで使う赤い公衆電話が、街角に合った。

3. 車の窓の手回しハンドル

車の窓を開閉する手回しハンドルは、昭和時代の自動車で広く使われた標準装備だった。内部のギアを手動で回すことでガラスを上下させる仕組みで、構造が単純で壊れにくく、製造コストも安かったため多くの車に採用された。昭和30〜60年代にはほぼすべての車がこの方式で、家族旅行や街中の風景にも当たり前のように存在していた。平成に入り電動式のパワーウィンドウが普及すると手回し式は急速に減り、2000年代にはほぼ姿を消した。

4. 肛門体温計

肛門体温計は、体温を正確に測るために明治〜昭和の医療現場で広く使われた方法で、赤ちゃんや重症患者の検温に欠かせない存在だった。1955年(昭和30年)〜1985年(昭和60年)代には保育園や病院で一般的だったが、平成に入り電子体温計が普及し、脇や耳で短時間に測れるようになると急速に姿を消した。2000年代以降はほぼ使われず、現在は特殊な医療現場で例外的に利用される程度となっている。

5. ぎょう虫検査

ぎょう虫検査は、昭和から平成にかけて小学校で行われていた寄生虫検査で、専用の粘着シールを朝起きてすぐおしりに貼り、虫卵の有無を調べる仕組みだった。戦後の衛生改善のため昭和30年代に全国で導入され、昭和40〜平成10年代には春の恒例行事として定着した。生活環境の向上で感染がほぼゼロになり、2016年に全国で廃止された。

6. 脱脂粉乳

脱脂粉乳の給食は、戦後の栄養不足を補うために全国の学校で導入された粉末ミルクで、水やお湯で溶いて飲む方式だった。昭和20〜30年代にアメリカの援助物資として大量に供給され、子どもたちの貴重なタンパク源となったが、独特のにおいと味から苦手な子も多かった。昭和40年代に牛乳パックが普及し始めると徐々に姿を消し、最終的には液体牛乳へ完全移行して廃止された。

7. ガラス製注射器

ガラス製注射器は、明治から昭和にかけて医療現場で広く使われた再利用型の注射器で、ガラスの筒と金属針を煮沸消毒して繰り返し使用する方式だった。病院や学校の予防接種でも一般的だったが、破損しやすく感染リスクも高かった。昭和50年代以降、使い捨てのプラスチック製注射器が普及し始めると急速に姿を減らし、平成に入る頃にはほぼ完全に廃止された。

8.電車・バスの車内灰皿

電車やバスの車内灰皿は、昭和30〜50年代に広く使われていた設備で、座席のひじ掛けや窓枠に小さな金属灰皿が備え付けられ、車内で喫煙できるのが当たり前だった。昭和60年代以降、受動喫煙への意識が高まり禁煙車両が増えると灰皿は徐々に撤去され、平成10〜20年代には公共交通機関が全面禁煙化。2000年代には車内灰皿は完全に姿を消し、昭和の象徴的な風景となった。

9.テレビのチャンネル回し

チャンネル回しは、昭和のテレビに搭載されていたダイヤル式のチャンネル切り替え機能で、前面の丸いつまみを「ガチャッ」と回して番組を変える方式だった。白黒テレビから初期のカラーテレビまで広く使われ、昭和の家庭の象徴的な操作だったが、昭和60年代以降にリモコン付きテレビが普及し始めると急速に姿を減らした。平成初期にはほぼ廃止され、現在は完全に見られなくなった。

10. 公園の回転式遊具(回転ジャングルジム)

公園の回転式遊具(回転ジャングルジム)は、昭和の公園で人気だった大型遊具で、中央の軸を囲む円形の鉄枠に子どもが乗り、みんなで押して回転させて遊ぶ仕組みだった。遠心力で体が振られ、スピードが上がるほどスリルが増すため、当時の子どもたちには“公園の主役”のような存在だった。しかし転倒や衝突による事故が多発し、安全基準の見直しが進んだことで、平成以降は全国的に撤去が進み、現在はほぼ姿を消した。

昭和・平成生まれ、育ちのみなさんは、これらの話を聞いてどう感じましたか。
かつて当たり前だった風景や習慣の中に、思い出せるものはありましたでしょうか。脱脂粉乳の味、ガチャッと回すテレビの感触、車内に漂う煙、勢いよく回る遊具のスリル。どれも時代とともに静かに姿を消しましたが、心のどこかには確かに残っているはずです。

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EASTONE

自然をみるのと安らぎます。

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