昭和歌謡に魅せられて(仮)。~もっと、キャンディーズ!!!(その2)

キャンディーズのデビュー50周年を記念してリリースされたCD5枚組BOX『The Platinum Collection〜50th Anniversary〜』。
このうちCD3枚分の選曲を担当したランちゃん(伊藤蘭さん)・ミキちゃん(藤村美樹さん)、お二人の選曲は、ただ単にご自分がメインの楽曲を集めたわけではなく、基本的には発表順で(一部違っている曲あり)、また洋楽・邦楽問わずカバー楽曲はすべて除外されていて、あくまで「キャンディーズのために作られた、シングル以外の楽曲の中から選ぶ」という縛りがあったようです。

また、ライブ盤だけでリリースされた楽曲や、CMソングや番組のテーマ曲など、活動当時レコードとしてのリリースがなかったものも、含まれていません。

………あっ! そういえば、キャンディーズの後期および末期には、プロの作詞・作曲家による補作、あるいはバックバンドとして共にライブ活動をこなし、後にはコアな人気を集めたブラスロック・バンド《スペクトラム》へと発展することになる《M.M.P.》(ミュージック・メイツ・プレイヤーズの略)のメンバーたちとの共作という形で、3人それぞれの自作ソロ楽曲が30曲ほど制作されており、そういった楽曲の中からも少なからず選曲されています(スーちゃん=故・田中好子さんの楽曲も多めに選ばれているところに、スーちゃんに対するお二人の想いが感じられます…)。

それでは残り1枚分、ランちゃん・ミキちゃんがお二人でセレクトしたアルバムについて、見て行きましょう。

Disc⑤ 伊藤 蘭 & 藤村美樹 アワ・フェイバリット・コレクション

01. キャンディーズ

02. 黄色いビキニ

03. 悲しきためいき

04. 卒業

05. どれがいいかしら

06. 恋のあやつり人形

07. ラッキーチャンスを逃がさないで(テレビ番組『プロポーズ大作戦』テーマ曲)

08. HELLO! CANDIES

09. さよならバイバイ

10. 季節のスケッチ

11. SAMBA NATSU SAMBA

12. パステルカラーの水曜日

13. 坂道のある風景

14. 20才の頃

15. キャンディ・ツイスト

16. 銀河空港

17. 銀河系まで飛んで行け!

18. エトセトラ

19. めざめ

20. キャンディーズ1676日

21. インスピレーション・ゲーム

このセクションでは、ランちゃん・ミキちゃんそれぞれのパーソナルな部分以上に「キャンディーズとして」思い出深い楽曲を集めた印象があります。

年代順の収録ということもあり、“裏ベスト”的な雰囲気もあります。
選曲にあたって、お二人で会って話し合いをした際に(おそらくもちろん、曲がかぶらないように、ということと)、お二人ともアルバム『夏が来た!』がお気に入りだということがわかって(僕も大好きです!)、今回のCDにはその収録曲をすべて入れたい、ということが裏テーマとしてあり、それが実現している、というのもポイントのひとつと言えそうです。

さて、今回のCD5枚組……のうち、ランちゃん・ミキちゃんのお二人が選曲に関わった3枚分についての軽いご紹介はここまでになりますが(キャンディーズはほぼ全曲、サブスク等で聴くことが可能です。そしていずれ、このCDと同じ曲順でサブスクでも聴けるようになるかもしれません)、今回の5枚組には収められなかったものの、僕が個人的に「どうしても外せない」という印象のある楽曲を20曲ほど集めた「マイ・プレイリスト」を、僭越ながら作成させていただきました。

こんな感じです。

01. Here, There And Everywhere(洋楽カバー)

02. 内気なとしごろ

03. まぬけなキューピット(洋楽カバー)

04. バス・ストップ(洋楽カバー)

※ホリーズのオリジナルは、ドラマ『何曜日に生まれたの』の主題歌に使用。

05. シュガー・ベイビー・ラブ(洋楽カバー)

※オリジナルはルベッツ。ドラマ『ウォーターボーイズ』や多くのCMなどに使用されている。

06. 想い出のグリーングラス(洋楽カバー)

※トム・ジョーンズでヒットした、カントリーソング。日本では森山良子のカバーでも有名。独房で故郷を思う死刑囚の歌だが、ここではあくまでもさわやかに処理されている。

07. 帰らざる日のために

(ドラマ『われら青春!』主題歌(歌=いずみたくシンガーズ)のカバー。ドラマが終了するかしないかのタイミングでのカバーとなった。ちなみに同番組からは、中村雅俊のデビュー曲「ふれあい」がミリオンセラー・ヒットになっている)

08. くちづけのあと

09. 優しいだけじゃいや

10. 愛の瞬間

11. バイ・バイ・センチメンタル

12. 待ちぼうけ

13. 恋の臨時ニュース

14. 気軽な旅

15. こっちを向いて(ザ・ピーナッツのカバー)

16. シュガー・キャンディ・キッス(洋楽カバー)

17. 黄色いカヌー(ラン自作曲)

18. いけない人(スー自作曲)

19. 季節の別れ(スー自作曲)

20. DANCE, DANCE, DANCE(洋楽カバー)

21. MIDNIGHT LOVE AFFAIR(洋楽カバー)

22. STEEL WILLIE(洋楽カバー)

23. One Boy(洋楽カバー)

お二人とも「初期の曲は、どうしても実力不足な感じがして、ほとんど入らなかった」と語っていらした通り、セレクション3枚の中には、早い時期のレコーディングはあまり含まれていませんでした。
こちらのプレイリストでは、最初と最後に77年の洋楽カバーを置き、あとはほぼ年代順となっていますが、「年下の男の子」(オリコン9位)「春一番」(オリコン3位)「微笑がえし」(オリコン1位)と、キャンディーズを語る上で欠かすことのできないソングライター・穂口雄右(ほぐち・ゆうすけ)さんが、早い時期に洋楽カバーなどのアレンジで実にいいお仕事をされていて、3曲めから7曲めあたりには、そういった楽曲を集中してセレクトしてみました。
その他にも、アルバムの中の1曲として終わらせるにはあまりにも惜しいと感じさせる楽曲、秀逸な洋楽カバーなどを集めています。
特にスーちゃんがメインの「優しいだけじゃいや」(アルバム『年下の男の子』より)は、もしもシングルとして世に出ていたら、キャンディーズの歴史がちょっとだけ変わっていたかもしれない、スーちゃんの魅力が炸裂している1曲です。

そんなわけで、文字通り「残り物には福が」あったのが、キャンディーズのスゴいところ。

こちらのリスト、《幻のディスク6》として、ご笑納いただければ幸いです。(了)

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しんのすけ1965

昭和歌謡などの音楽以外にも、さまざまに興味を持っています。そういったあたりも、どしどし出していけたらいいなぁ………なんて、思っております。

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