2022年5月 楽しかった海外ドラマをご紹介 愛及屋烏
『クローザー(The Closer)』(S1.2005~S7.2012)
方向音痴、スイーツ依存症、片付けられない女——その正体は?
自序
日本で言うなら「緊急取調室」みたいなモノだが、こちらの方が早い。
あれほど取調室オンリーではないが、最終的な決着は取調室で自白を得ること。
自白にもっていく絵図通りに容疑者を追い込んでいく主人公がカッコいい。
作品概要(解説)
公私混同や規律違反、捜査上の不手際をやり手の弁護士に突かれ、公判で犯人を取り逃がす。
それらの対策として、ロサンゼルス市警殺人特捜班が新設された。
そんな中、優秀なコンピューター科学者であるコリアー博士の邸宅で女性の凄惨な死体が見つかる。
副本部長のポープにアトランタからロス市警に引き抜かれ、殺人特捜班チーフに着任した女刑事――ブレンダ・リー・ジョンソンは現場に赴いて指示を飛ばし、強盗殺人課の刑事に煙たがられる。
CIAで訓練を受けた尋問のプロであるブレンダは、容疑者の自白を引き出すことによって事件を解決に導く“クローザー”と呼ばれていた。
新参者である彼女は実力でチーム、周囲を認めさせなくてはいけない。
彼女は類まれなるテクニックで容疑者の自白を引き出す事で難事件を解決に導いていく。
作品要素(解説)
男社会の警察組織の中で、他所からの新参者、上司、気が強い、私生活の欠点が透けて見える(道に迷って遅刻・デスクを片付けない)等の周囲と軋轢になる要素が大量にある。
四面楚歌の状態で事件解決にすら時に支障が出る中で、味方を増やせるのか。
組織内でのギスギスした描写は他の刑事ドラマに比べても多い。
また劇中でブレンダは、問題を抱えた姪のチャーリー・ジョンソンを預かる事になるのだが、フレンダは彼女に対し良識ある母親の一面を見せる。
姪を演じるソシー・ベーコンは、なんとブレンダ役のキーラの実子である。
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