皆様こんにちは。アンドルです。2025年も早くも2月を迎えて、あっという間に1月が終わったなと感じる今日この頃いかがお過ごしでしょうか。私は何かとお金が必要なことが多く、いろいろ節約をしています。そしてお金、あるいは金運が上がると言われるのが今年の干支の蛇です。厳密にはアルビノと言われる個体のアオダイショウという蛇なのですが、今回取り上げるのはアオダイショウではなく、毒を持った蛇であるヤマカガシを取り上げようと思います。
ヤマカガシは本州に生息する毒蛇で、体長は60センチから1.5メートル程の蛇です。活動場所は水辺を好み、オタマジャクシや両生類、小型の魚を捕食対象にします。特にヒキガエルが好物のようです。体色は個体ごとにばらつきがあり、赤い模様が目立つ個体や、逆に全身が青緑色の個体も存在します。活動期は暖かくなって獲物が活動するようになる春ごろから、気温が下がってくる晩秋までですが、繁殖する時期は秋の期間に交尾をして卵を産みます。冬の間は冬眠をして寒さをしのぎます。性格は臆病で、基本的にこちら側から刺激しない限りは威嚇をしてきてもとびかかったりせずに逃げていきます。
さて、これだけならアオダイショウより小さい蛇程度ですがヤマカガシは獰猛な性格をしていながら毒を持たないシマヘビとは異なり、臆病ながら毒を持った危険な蛇です。しかしながら、ヤマカガシが正式に毒蛇であると確認されたのは近年のことであります。なぜ毒を持っていると確認されなかったのか。それはヤマカガシの牙の特徴になります。ヤマカガシの牙は同じ毒蛇であるハブと比べるとかなり短いため獲物に付きたてるのが難しいというのと、毒を注入する際ハブは牙から直接入れますが、ヤマカガシは牙の根本から分泌されるため獲物の傷口に毒が入りずらいからです。そのためヤマカガシは臆病で無毒の蛇であるというのが昔の認識でした。しかし、ヤマカガシに噛まれて死亡例が出てしまい詳しく研究されると分泌される毒素が血液を固めて詰まらせてしまうことがわかり、有毒種であると判明しました。
余談ですが、ヤマカガシは実は毒を自分で生成することができない。あるいは微量であるとされています。ではどうやって毒を習得するのかというと、毒を持つヒキガエルを捕食することで自身に毒素を吸収して武器にしていることが分かっています。実際ヒキガエルを食べさせた個体とそうでない個体を比べると明らかに毒素の分泌量が違い、それどころかヒキガエルを食べてない個体は毒を持たない個体もいたほどでした。天敵から身を守る毒が、逆に敵を呼び寄せてしまうのはちょっとかわいそうですね。
今回は以上です。ご愛読ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。