メシウマかメシマズか ゲーム・アニメの料理たち

前回のコンテンツ選で、すっかり味を占めたA.A.です。実は結構色んなムダ知識を持ってるんです、調べるの大好きで…。味を占めた、ということで…今回はゲーム・アニメの美味しそう・またはマズそう味が想像できない料理を紹介していこうと思います。

最近は料理系アニメが増えましたね。食戟のソーマや衛宮さんちの今日のごはん、異世界食堂や異世界居酒屋のぶなど、大変美味しそうなアニメがたくさんあります。

一方で、たまに『何故ベストを尽くしたのか』というくらい不味そう味の想像がつかない品々もたくさんあります。代表的なのは最近だとダンジョン飯ですね。ダンジョン内の品(魔物の肉など)で料理をしちゃう…食品衛生や毒物の可能性なんか主人公を生贄にして(主人公にいの一番に食べさせる)確認するし…。今回の紹介は、先にメシマズの紹介からになります。

どうしてこうなった メシマズ(?)2選

最初に紹介するのはエビフライです。率直に言えば『マズそう』には見えません。見えませんが…そもそも食べられるの?と思うんです。なぜならグランブルーファンタジーのエビフライは…モンスターなんです。

プレミアムフライデー。2017年に日本政府と経済界が生んだ、今は忘れ去られた哀しき言葉。月末の金曜日は仕事を早く切り上げ、余暇時間を楽しみ経済活動を潤沢にしよう!とされた政策。政府と経済界の思惑はものの見事に大ハズレ、月末はどこの企業も忙しいのである。

ちなみにこちらのモンスター、正式な名前はリート・ジョンofァンタスティック・ライフ』という。英語の場合は『a Fantastically Radical Idea for Ending Drudgery, Saving Human Resources from Infinite Mental Pain』(無限の精神的な痛みから人的資源を節約して、苦役を終わらせるための幻想的で根本的なアイデア)で、FRIED SHRIMP…エビフライになる。全くの余談ですが、上の画像のように普通のエビフライから衣を脱皮して真ん中の形態になり、更に続けると一番右のロボに変形します。

次に紹介するのは昭和が生んだ奇食 ジャイアンシチューです。大本は漫画『ドラえもん』に掲載されたもので、かければ何でも美味しくなる『味のもとのもと』という道具の回。テレビアニメになる際は、ご覧の通り名前が色んな意味でまずいので『モトノアジ』や『いっぱい食べる子元気な粉』などの名前になったらしい。このジャイアンシチュー、漫画で見ると破壊力は少ない、白黒に助けられたが……アニメ化を何度かしている、なぜベストを尽くしたのか。

材料は判明しており、ひき肉、たくあん、塩辛、ジャム、煮干し、大福という昭和ドラえもんの漫画に記載されていたものと、声優変更後のアニメ版では豚のひき肉、たくあん、塩辛、イチゴのジャム、煮干し、セミの抜け殻、インスタントコーヒーその他が入っているらしく、なぜか再アニメ化で更に悪化した。

想像がつかない!美味しそう(?) メシウマ3選

ジブリ飯!というと人によって出てくる料理が違うと思いますが、私の頭にはどうしてもこのパイが出てきます。『アタシこのパイ嫌いなのよねー』の女の子も、結構な人の記憶に残っているのではないでしょうか。あれ、大人になってから見ると見方が変わりますよね…。

こちらのパイ、モデルはイギリス コーンウォールの伝統料理『スターゲイジーパイ』、あの悪名高き見た目のパイです、敢えて載せることは致しませんが、魚の頭がパイから突き出ている見た目。くだんのパイ、実は伝統料理且つ縁起物…いわゆるおせちとかと同じポジション。悪天候で村中が飢えていた時、一人の漁師が村中に行き渡る量の魚を得て帰ってきた、村の一人一人に一匹ずつ魚があるぞ!という意味を込めてこんな見た目になったそうな。おばあちゃんが伝統で作ったものを毎年孫に送っているわけです。

次はPCゲームから世界的に広がった人気ゲーム『UNDER TALE』から、バタースコッチシナモンパイ。またパイじゃねーか!

ニンゲンとモンスターという種族がいる世界、種族間に戦争が起こり、戦争に勝ったニンゲンはモンスターを地底に追いやり、唯一地底と行き来できるイビト山のゲートを魔法で封印。そんなイビト山から落ちたニンゲンが、モンスターの世界からの脱出を目指す、モンスターを一切殺さずにクリアすることが可能なゲームです。このパイは、主人公が地底に落ち、謎のクソ花フラウィに殺されそうなところを助けてくれたモンスターの女性 トリエルの得意料理です。

このバタースコッチシナモンパイ、作中で単語は何回も出てくるのですが、手に入れられるのは最初の遺跡にあるトリエルの家(ホーム)での1回のみ。使ってしまうと、もう一度初めからやらない限りは二度と手に入れることはできません。回復薬として使うか、ずっととっておくかはその人次第、私はとっておく派でした。

最後は私が一番のめり込んでいるゲーム『アークナイツ』よりシラクーザ人の憤怒、料理名です。シラクーザ、というのはアークナイツの世界の地名で、現実世界的にはイタリア周辺をモデルにしたと思われる場所。そう、パスタに一家言ある、ありすぎる地方なのです。

ご覧いただきたい、パスタにチョコソースである。私は結構な甘党なので食べられると思いますが、自分から好んで作って食べようとはきっと思わない、辛うじて私の裁量でメシマズに入らないだけで、大多数にとってはメシマズかもしれない。フルーツパスタ食べれる人はいけるかもしれない。

シラクーザ地方から追放されたコックが、ガリア地方(現実ではフランスに近いところ)で『自分はシラクーザの名料理人だ』と騙って人々から好評を得てしまい、そのまま本当にガリアで名コックの地位についてしまった。ところが彼の作る料理は、シラクーザ人には『パスタへの冒涜、憤怒を生む料理』だったのである。

『朝夕の食事はうまからずともほめて食うべし』

いかがでしたでしょうか?宮城県にゆかりのある武将伊達政宗公の言葉をお借りしました。他にも少しも料理心なきはつたなき心なり、という過激なものもあったりします。先だって魔女の宅急便の話をした際、このパイ嫌いなのよねーの女の子の話を少ししましたが、キキはおばあさんと一緒にパイを作り、降りしきる大雨の中パイを届けましたが、少女にはこの一言を零されて終わってしまいましたね。

少しキキの立場から離れて考えると、少女は当然このパイがどういう道程でここまで来たかなんて知りません。彼女にとっては『祖母からの荷物を届けた宅急便の人』というだけなのです。キキはこの少女に出会うまで、『荷物を届けたら感謝されるもの』という認識がうっすらあったのではないでしょうか?そしてその認識と現実の差があることを知ってしまった、と考えると…見え方が違ってくると思います。もちろん、感謝しなくていい当たり前の物事と思うのはもっての外。自分はこうならないようにしよう…と気持ちを締め直すきっかけになります。

うわ、すごく長くなっちゃった…この記事に関してはここで終わりにしようと思います。次回はようやく、遊技業店での仕事や思い出などを書こうと思っています。長々とありがとうございました!

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A.A.

『好きに全速前進』がモットーです。うつ病、不眠症、アルコール依存症(AUD)。治すよりも一緒に生きる方法を模索中。

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