I SAW a NEW ANIME #01
2025年2月 新(今)期のアニメを見た話 愛及屋烏
戦隊レッド 異世界で冒険者になる
Continuation from last page. 01-3 https://no-value.jp/column/100712/
異世界レッド 主要人物
浅垣灯悟(あさがき とうご)/キズナレッド
絶縁王と相打ちになり、異世界へと容姿・記憶・能力の全てを維持したまま転生してきた異世界人にして、戦隊レッド。 状況的に異世界転移に見せかけているが、死亡経由の転生である。
本編開始までに放浪期間があり、元の世界への帰還方法を探したり、農村で普通に農作業を手伝ったりしていた。 キズナレッドとしては、現地冒険者パーティーに同行した際、変身能力が失われていない事は確認している。厳密には絆の力で復活させた、が近い。
冒険者登録後は、凄腕の冒険者として知名度を上げるが、戦隊ヒーローのお約束で敵を爆散させてしまうので魔物の素材採取の依頼は全く成功していないので、金銭的な余裕はあまり無い。
イドラがギルドに出した冒険者募集&実力テストの依頼を灯悟が受ける事から、『異世界レッド』の物語は始まる。
イドラ・アーヴォルン
CV:稲垣好
本作のメインヒロイン。
『異世界レッド』の舞台となるアヴァルロスト皇国の魔導最高位「王家の杖」を代々継承する貴族アーヴォルン家・現当主。……なのだが、彼女の父親で前当主のハウディ・アーヴォルンが現「杖」シャウハ・シェムハザールに敗北した事で、現在は没落した田舎貴族扱いである。(実はこの時、彼はある理由で戦える状態では無かった)
亡き父の汚名を雪ぎ、現「杖」シャウハの方針である「王侯貴族による魔法技術の独占」を止めさせ、アーヴォルン一族のモットーたる「魔法による国民全てへの奉仕」を成就させる事が夢。
その目的の為、執事ポセイドン(若い頃はイドラの祖母と同じパーティメンバーであり、先々代からアーヴォルン家に仕えている)のツテで手足となる凄腕の冒険者を募っていたが、期待値を超える冒険者が現れずに辟易としていた。 そんな時、異世界から転移してきて既に半年の経った浅垣灯悟/キズナレッドと出会い、自身の夢に感銘を受けた彼と「絆」を結ぶ事となる。 灯悟と行動を共にする為に冒険者登録したばかりなので、ランクは見習い扱いのE。職業は大魔導士。
そんなこんなで(灯悟のドジでクエストには毎回失敗しつつ)名を知られるようになっていった矢先、第三皇女テルティナ・リズ・ワーグレイ・アヴァルロストとその従者にて勇者のロゥジー・ミストからの依頼で、国に跋扈する魔力の種の回収作業への協力を依頼される。 イドラとしても「杖」奪還の為に王族とコネクションを築くのに躊躇は無かった為、これを受諾。以降はこの4人+αで冒険を進めていく事となる。
出会った時から自分の夢に共感し、全身全霊で応援してくれた事がきっかけで、灯悟に対し好意を抱く様になる。後にその灯悟への好意を自覚。太陽の森で怪我した時に灯悟に左手薬指に絆創膏を貼られ、以降その絆創膏を大事(わざわざ浄化の魔法を使って)にしている。 なお、異世界での結婚指輪は、草の茎みたいな指に巻けるものなら、それで成立するらしく、それをロゥジーから聞いて知った灯悟は慌てる羽目になった。
ちなみにケツフェチである。 戦隊スーツの宿命で変身時、キズナレッドの尻はプリケツ状態なのだが、旅先で変身を披露した孤児院の子供達にそれを馬鹿にされた時は「は?あのケツがいいんだろうが」とキレている。
加えて、超がつくむっつりドスケベであり、敵の特権魔法で子供化したレッドを眺めて「レッドと私の子供が出来たらあんな感じなのかしら?」と本能丸出しの発言をしたり、告白した後に「(関係を)確認したいけど(関係が)確定したら(理性が)どうにかなっちゃう確信がある‼︎」と “絆創合体(意味深)”前提の妄想をしたり治療目的で施された、本来数分で解除される亜人(サキュバス)化が長々と続く等、ロゥジー曰く桃色ピンク脳の持ち主。
彼女は灯悟に救われるヒロインであると同時に灯悟を救うヒーローでもある。 現代パロ風のED映像では夢の中で絆装チェンジを行っているが、これは原作勢には「やったな」という演出である。
テルティナ・リズ・ワーグレイ・アヴァルロスト
CV:田中美海
灯悟達が住むアヴァルロスト皇国の第三王女。 危険な魔導具「魔力の種」の分析と回収への協力を依頼しにイドラの元を訪れ、二人の仲間となる。
王女、というやんごとなき身でありながら、何らかの覚悟を元に危険に躊躇なく踏み込む度胸を持ち、世界を救おうとしている。
実は自身も魔力の種を宿し、他者の魔力の種を取り除く特権魔法「簒奪の銀狼」を使う。だが、銀狼含め、彼女自身に直接的な戦闘能力は無い。
ロゥジーの事は「私の勇者」として大切に想っている。
灯悟とイドラの恋路に興味津々で、水浴び場にイドラが残っている事を知りつつバッティングする様に灯悟を向かわせたり、気まずそうな2人の様子を見て「もしかして“絆創合体”したんですか?」と訊いたりする等、時折エロ親父の様な発言をする。
現在は王族の責務を第一に考えるしっかり者の性格だが、これは数年前に自身の軽挙から招いた兄とその協力者達の死をキッカケに精神的に成長した為であり、それまでは典型的な甘ったれのワガママ姫であった。
ロゥジー・ミスト
CV:大野智敬
テルティナの従者にして勇者。 『孤高の剣鬼』の異名を持つS級冒険者であり、かつて魔王を倒した勇者が振るったとされる、魔力を吸収し意思に呼応して変形する神器“王家の聖剣”の使い手。灯悟をして「幹部怪人以上」と評される程の実力を持つ。
生まれながらに魔力を持たない体質から幼少期迫害を受けた経験を持ち、彼の心に寄り添い孤独を癒してくれたテルティナに忠誠を誓っているが、彼女との絆への強い執着心によりトラブルを起こす事もしばしば。
灯悟に関してはその無礼さだけでなく、勇敢で強く自身と同じように魔力を持たない体質を持つ事から隔意を持っていたが、後に和解。仲良くはしないものの、「マキシマム・キズナカイザー」に乗れる程の絆を感じる様になった。
ロゥジー個人の問題というより、設定的に灯悟との相性が悪い事は定められている。
王家の聖剣
千年前の勇者が仲間に作って貰った形態を変える聖剣。 彼の妄想の具現なので千年前の仲間内では黒歴史ソードとも呼ばれた。
王家の聖剣の名称は七つの大罪と西洋の精霊・怪物の伝承から取られている。 後に本来は想定していない、複数の形態の融合が行われるので、マガジンで連載していたRAVEのテンコマンドメンツが一番イメージとしては近い。
一 | 永求希環 (アングリード) | 通常形態。対応する大精霊は、体育座りの体勢をした顔がない人型精霊・無限精アン。 |
二 | 核熱怒号 (ドラグラース) | 炎を吹き出す片刃大剣。峰にスラスターが付属。対応する大精霊は、肩と肘が火山になっている筋肉質の竜人・炎龍精ドラグマ。 |
三 | 羨姫絶響 (エンヴィーネ) | 無数のワイヤーを展開し、突き刺した相手を内部から伝播した衝撃で破壊するサーベル。対応する大精霊は、ハープを携えた人魚・水姫精アディーネ。 |
四 | 冥休楽土 (スロウスノーム) | 重力場を展開する幅広の両刃大剣。20秒しか使用できない。対応する大精霊は、ヒゲを蓄えた肥満体型の鬼・土轟精ノーム。 |
五 | 餓生疾風 (グラドシルフ) | 鎌鼬を生み出す鱗で覆われた鉄扇。対応する大精霊は、扇を持った妖精・風天精シルフ。 |
六 | 星蝕浄咬 (ラストノワール) | 巨大な闇の竜巻を発生させる突撃槍。使用時には眼が黒白目になる。対応する大精霊は、扇情的な姿の女悪魔・闇堕精ノワール。 |
七 | 王輝金轟 (ソルプライド) | 両刃大剣二刀流+背中の五本をフィン・ファンネルのように動かし戦う。対応する大精霊は、同じく5本の剣を背中に浮かばせた筋骨隆々な大男・光覇精ソル。 |
ラーニヤ/七代目アメン
CV:白石晴香
砂漠の中の巨大サボテン群生地「太陽の森」に隠された「エルフの里ルグシム」に住まうエルフの次期族長。
まさに理想の「女戦士」というべき、苛烈な性格・言動であるが、これは戦闘時のマインドセットによるものであり、本来は弱気でおしとやかな性格。
ラーニヤは幼い頃、それを強制する為に仮面を被って性格を変えており、今でも心中で「仮面を被る」事をして勢いをつけないと自信を持てない。
1000年前に魔王を倒した勇者の仲間だったという、初代「アメン」の力を宿し、スフィンクス・スカラベ・ファルコン・ジャッカル等の複数のフォームを有する仮面のスーパーヒーローに変身できる。バイクにも乗る。
アメン
異世界レッドに登場する仮面ライダーモチーフの仮面戦士。
元々は元の世界で不死の怪物マミーラの王である不死王が同族に対する処刑道具として使われていた鎧。
キズナファイブ時代よりはるか未来の時代、初代変身者である雨沼太陽がアメンを入手し、マミーラとの戦いに使用された。
変身者の性別によって衣装の細部や体つきが変化する。 (元ネタの仮面ライダーではあまり見られないが、戦隊ヒーローではわりとよくある)
レリーフの交換でフォームチェンジやバイク召喚を行う。平成二期以降のライダー並みにガジェットが五月蠅い。レリーフやボディのデザインは砂漠関係の動物やエジプト神話由来の物が多い。
回想では、もう1人の戦士と共に戦っている様子が見られる。 だが後ろ姿である為、どちらがメイン(1号)ライダーかは不明。
1000年前の勇者パーティ
本編の1000年前に魔王族と戦い、魔王を封印した勇者とその仲間。 後の伝承では勇者が異世界人であると伝わっているが、実際は異世界人は勇者の仲間の3人であり、勇者自身は本作の世界の人間である。
なお、魔王封印の偉業を成し遂げる前は、勇者一行を自称する超危険変人集団という扱いだったという。
考古学者の仮面戦士、予知能力持ちの銀色の戦士、ツギハギの科学者、現地人の根暗勇者の四人である。
エルフの里に残された、レッドの到来を予期した様な壁画は銀色の戦士の予知を元に残されたレッドへのメッセージが込められた物である。
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