例えば、あなたは『大谷』をどう思うだろうか。人間性も勿論素晴らしいが、主戦としてお金を生み出しているのは野球である。小さい頃からの教育により、徹底的にスポーツ選手になるためにボールを追い続けてプロ野球選手、サッカー選手、その他球技以外に磨きをかけてスターダムへのし上がろうとする者がいる。
一方で、勉強を一生懸命がんばりマーケティング、つまり市場を活性化させて自分のサラリーを増やすためにビジネスに長けるよう訓練を積んできた者もいる。しかし、景気を良くして社会を活性化させるのには当然この二つの融合が不可欠である。ちょっと失礼な言い方をするが、バットスイングがいくら速かろうが、速い球を投げようがそれ自体は例えば山中教授がノーベル賞を取ったips細胞の様に人の命を救うものではないかもしれない。
しかしアスリートのプレー一挙手一投足が癌で闘病している人の感動を呼んだり、それによってレプリカユニフォームが大量に売れたり、球場に観客が大勢押し寄せたりする。更には放映権スポンサー収入、選手が着用していたスパイクやグローブ、ヘルメットなどの売り上げにつながる。
収入面としては大谷選手に比べてそれを支える人々の収入は小さいかもしれない。しかし、スター選手が表舞台だとしたら、裏で球団を運営したり、グッズやホットドッグを売ったりすることによっても相当な経済効果につながる。あなたはどっち側の人間だろうか。アスリート?それとも経営の辣腕?
スポーツ選手というのは相当な身体的素質とそれに伴う強靭な精神面、そういうものが必要になってくる。プロスポーツ選手として野球などで活躍するのは東大にはいるより、もの凄く可能性が低く難しいことだと言われている。
世の中のお金回りの良さが好景気だとしたら好プレー、感動を呼ぶダイビングキャッチ。人の心を動かすものがマーケティングも含めて世の中を回している。社会とは当然ながら、その相乗効果により活気づいているのは必然のことと言えるだろう。