LATER SEQUELS SERIES #13
2025年3月 後年になって続編orリメイクが作られたシリーズ 愛及屋烏
マリーのアトリエ ~ザールブルグの錬金術士~(1997)
マリーのアトリエPlus ~ザールブルグの錬金術士~(1998)
マリーのアトリエ Remake ~ザールブルグの錬金術士~(2023)
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概要・2
『マリーのアトリエPlus』は1997年12月11日発売のセガサターン版の『マリーのアトリエ』をプレイステーションに逆移植した物。発売日は1998年6月4日。
SS版の時点でイベントが追加、それ以降では版権イラストを収録した「画廊」も追加されている。
雑誌企画に存在した「病弱設定で初期レベル0である、マリーの親友キャラのシアを最大のレベル50にまで育てる」というネタを拾い、マリーとシアのレベルを50にした時専用のエンディングも追加された。
『Plus』版では画廊に加えて「音声劇場」が追加された。
2007年12月26日には、この『Plus』版がゲームアーカイブスにおいて、600円で配信されている。
DC版の惨劇と諸問題
DC版『マリー&エリーのアトリエ ~ザールブルグの錬金術士1・2~』
2001年11月15日発売。
1作目マリーと2作目エリーをセットにしたカップリング移植なのだが…。
おまけディスクを含め、コンピュータウイルス「W32/Kriz」に感染しており、PCのBIOSが破壊される等の問題が発生。 即座に販売が中止される程の大問題となった。
厳密には本編ディスク、おまけディスク共に感染しているが、問題が発生するのはおまけディスク内のスクリーンセーバーをPCにインストールした際。
あくまでPCへのおまけインストールでのみ問題が発生していたので、DCでゲームを遊ぶ分には何の問題もなく遊べた。
この件の様に『マリー』はゲームの評価とは関係ないところでトラブルを残してしまった作品でもある。
中でも有名なのが、イラストレーターの桜瀬琥姫氏とガストとの間で起きた金銭トラブルである。この為にキャラクターデザインの評価は高かったにも関わらず次作の『エリーのアトリエ』では、別のイラストレーターを起用せざるを得なくなってしまった。
しかも、問題はこれで終わりではなく、次作『エリーのアトリエ』及び、3作目の『リリーのアトリエ』のイラストレーターである、山形伊佐衛門氏とも同じ様な問題を起こしてしまっている。
これらの作品をリメイクする際(携帯機など)に、ガスト側は別の絵師のイラストに差し替えている事を見ても、これは相当に根深いと思われる。
品のある2人のイラストを好んでいたファンも決して少なく無く、当時のガストという企業が抱える問題の一端を垣間見ることができる。
マリーとエリーのアトリエ
『マリーとエリーのアトリエ』は日本の漫画家・越智善彦(おちよしひこ)による「アトリエシリーズ」のコミカライズ。
ファミ通ブロスにて連載。単行本は全5巻。現在は、アンソロジーエピソード等が収録された新装版が上下巻で発売されている。
それぞれ400ページ越えの大ボリューム。
「エリーのアトリエ」において『錬金術の店を開く』というエンドを迎えた所に折よく(?)マルローネがザールブルグを訪れ、話の流れと酒の勢いで2人で店を共同経営する事となる……という所から始まる、完全オリジナルのストーリー。
ベースはGB版「マリーのアトリエ」「エリーのアトリエ」となっており、ゲームに登場する二人の妖精さんの他、ゲームキャラクターも登場する。
ほぼオールスターなのでザールブルグシリーズファンにはクリティカルな作品。
なお、作者の越智善彦は本作には非常に強い思い入れがあるらしく、連載が終了した後も同人誌として続きが描かれており、基本的に夏コミや冬コミ(ときどき春コミ)で頒布されている。
そうやって、描き貯めた後には、エンターブレイン・マジキューコミックスより「マリーとエリーのアトリエ セカンド・シーズン」として同人発表作(+アンソロジー掲載作品)が商業ベースにまとめられて、1~2年に1冊のペースで出版されている。2018年2月時点で第8巻まで発売中。
エルフィール
声:長沢美樹
誕生日:6月18日。初登場時:年齢15歳。 身長152cm、体重40kg。
田舎のロブソン村で生まれ育ったが、伝染病が流行した村と自分を救ってくれた錬金術士マルローネに憧れ、ザールブルグのアカデミーを受験する。
明るく活発、几帳面で世話好きな頑張り屋だが、天然のドジでよく物を壊したりする。
自分の事については嫌味や当てこすりを言われてもあまり気にしない性格。
甘い物には滅法目がなく、その中でも大好物のチーズケーキには一方ならぬ拘りを持ち、効力の高いものじゃないと問答無用で捨ててしまう。
代わりにアルコール類は強くないらしく、「祝福のワイン」などお酒アイテムで疲労度を回復させると度々、酔っぱらってしまう。 弱いだけで飲酒自体は好きな方。
ちなみに苗字の「トラウム」とは、ドイツ語で「夢」。
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