キムチは元々は「お供え物」だったのです。キムチの起源は紀元前8~11世紀頃まで遡ります。当時は中国大陸の漬物には唐辛子等は使われておらず、いたってシンプルな塩漬けのものであったと言われていました。
その後「キムチ」になったのは今から約800年前、現代の韓国の高麗時代と言われました。
当時はお供え物として使われていたので、唐辛子は使われていなかったのです。その代わりにニンニクや山椒で漬け込んだものでした。
2、キムチに唐辛子を使うようになったきっかけは?
現在のキムチに欠かせない唐辛子は約500年前に朝鮮半島に伝わり、朝鮮出兵の際に武器として豊臣秀吉が持ち込んだといわれたのです(諸説あり)。
また、持ち込まれたからキムチに使われるまでに約100年以上の時間を要したのです。使われる薬味は違うけど、見た目は日本の漬物とかなり近かったのです。
そして18世紀頃のなるとアミエビ等の塩辛を入れたキムチが登場したのです。このあたりからキムチは現在のものと近くなったのかもしれないのです。
現在では白菜だけではなく、キムチの王様と呼ばれている「ポッサムキムチ」を始め、「山芋やキムチ、レンコンキムチ、セロリキムチ」のような野菜キムチの他、「タコキムチ、イカキムチ」など海鮮を使ったものまでたくさんの種類があって、本場韓国だけでなく世界中の国や地域で食べられる食品になりました。
3、今やキムチは世界的な「優良発酵食品」
近年、キムチに含まれる植物性乳酸菌が注目されるようになり、健康・美容面への効果が期待されます。
キムチの酸味は発酵のしるしです。時間を置くほどキムチが酸っぱくなるのは発酵が進んでいるからで、乳酸菌がどんどん増えている証拠です。
時間が経過してもあまり味が変わらないキムチは防腐剤が使われているのですが、発酵を促すアミエビなどの食材が使われていないと考えていいのかもしれないです。
健康・美容面のための腸活にキムチを取り入れる方は増えるのですが、できればじっくり熟成させたキムチを選んでいただいた方が効果が得られます。
酸味が苦手な方は、豚キムチやお鍋に使うと美味しく頂けます。