アトピー性皮膚炎。皮膚がガサガサとかかゆさをもたらすなど普通のアトピーのイメージはその程度かもしれない。しかし痛いとも違うかゆいという症状は辛くて辛くてけして大げさではなく自死を選択したくなるほど恐ろしいものである。
まず、私は生まれたときに目がアトピーで開かない状態で生まれた。中学受験の勉強をしていたときも、髪をかき上げると「サーッ」と過去問にふけの様な物が落ちる。それを机の横にはけながら勉強をしていた。
中学に入ってもブレザーの肩に常にふけが落ちている。思春期なので、にきびとアトピーが混在するわけだが、にきびは乾燥させる薬をつけ、アトピーは保湿させるため相反する薬で顔がぐちゃぐちゃになる。
水包が足に沢山出てきて爪がはがれたり、寝てるときにシーツにすぐ血が付くために布の手袋をテープでガチガチに固め、掻けない状態を作る。風呂から出たら皮膚の刺激を抑えるため、常に薬をつけている。
高校の頃、漢方を服用し、ステロイド剤を体に塗り付け赤外線を浴びるという治療を行った。一時的にはきれいになるが、毎週毎週バスで日曜日に通った。今ももちろん皮膚科には通っているが、基本的に完全治癒というものはなく薬が無くなったら医者に通うという生活を日々繰り返している。
学生時代、プールなどの授業で「なんでやけどしてるの?」などと質問されたが笑って済ました。屈伸運動をしていると、膝の曲げ伸ばしがひどくきつく体がひきちぎられそうだった。辛くて常に下を向いていることが多く、夏の暑い日はトイレの個室に駆け込んで体をかきむしる。火がでるように熱く、全身から炎を噴き出しているような辛さで、涙が出る事もしばしばだ。
今も電車などで顔をこすったり背中に手を入れて搔いている人を見ているといたたまれない。何のためにこんな思いをしなきゃいけないんだろう。四六時中悩んでいる。
今は一番ひどい時から比べたら少し良くなった。しかし他にこの病気と闘っている人がこの文章を読んでいたら・・・。痛い以上に気持ちがわかるため、軽々しく「頑張って」とは口が裂けても言えない。
壮絶アトピー

スターゲート
プロ野球観戦と、カラオケを歌うのが大好きな私は、本を読むのも趣味で主に新書コーナーに足繫く目を通しに行きます。今、一生懸命スマホやパソコンを勉強しています。表現力を磨いてどんどん発信していこうと考えています。【努力に勝る天才は無し】この言葉をモットーに精進していきます。皆さんどうぞ温かい目で見守って下さると幸いです。宜しくお願いします。
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