LATER SEQUELS SERIES #15
2025年7月 後年になって続編orリメイクが作られたシリーズ 愛及屋烏
サガフロンティア2(1999)
サガフロンティア2 リマスター(2025)
Continuation from last page. 15-4 https://no-value.jp/column/109855/
ウィリアム・ナイツ(通称・ウィル・ナイツ)
少年期~エッグとの初対決まで
優秀なディガーである、ヘンリー・ナイツと、その妻キャサリンの息子として、ギュスターヴ13世と同じサンダイル暦1220年に生を受ける。作中世界サンダイルの歴史を陰で守ったと言える人物。
ウィルが4歳の頃。 クヴェルが存在しないとされていた南大陸の大砂漠の探検から帰ってきた、父のヘンリーは、エッグという謎のクヴェルを発見し、持ち帰ってきた。
だがこのエッグは恐ろしいクヴェルであり、その支配に抗うヘンリーの様子は徐々に変貌していったものと思われる。
ウィルが7歳の頃にヘンリーは完全にエッグの支配下に置かれるが、キャサリンはヘンリーをおかしくしている元凶と思われるエッグの奪取を試み、共に砂漠から帰ってきた旧知のディガーであるアレクセイ・ゼルゲンに連絡を取り策を練る。
だが、このキャサリンの策は実らず、両親共に殺害されてしまう。 これ以降のウィルは叔母のニーナ・コクランと夫ポールに引き取られ、実子同然に養育される。
しかし、幼いながらにショックな光景だった為か、ウィルの記憶も曖昧であり、ニーナ夫妻やウィルは、この時点で両親の死にアレクセイが関わっている程度にしか認識できていなかった。
15歳になったウィルは、父と同じようにディガーを目指す。 叔母に叱咤されつつ、ウィルは初挑戦として発掘のメッカと言われるハンの廃墟を探索する為、最寄りのヴェスティアへと向かう。
ヴェスティアの酒場からは既にとあるディガーのパーティが出立した後であり、完全に出遅れた形になってしまったが、そこで新米ヴィジランツで同年代の異性であるコーデリア、経験豊富な術士のナルセスと出会い、更にハンの廃墟で寡黙な漢でイカした頭をしたヴィジランツのタイラーを加え、初代ウィル・パーティが出来上がる。
多くのディガーが発掘に向かってもう何も見つからないだろうというハンの廃墟において、ウィルは見事にクヴェル(最大3つ)を発掘。
だが、ヴェスティアの酒場でナルセスが加わりたくなかったパーティというのがアレクセイの物だったという事で、両親の死の謎に近づけると考えつつ、ウィルは叔母夫婦の待つテルムへの帰路に着く。
翌年。 その考えを実行する為、ウィル・パーティ(二度と来んぞと放言していたナルセスも一緒)に叔母のニーナも加えて、岩荒野を渡り、ウィルはフォーゲラングの街、そして大砂漠のメガリスへと辿り着く。 街での聞き込みでヘンリーやアレクセイの足跡を辿り、大砂漠のメガリスでは、鉛の棺で封印されたクヴェル……『エッグ』の存在に触れる。
帰還後、真実を知るアレクセイに接近する為、アレクセイに面の割れている叔母のニーナを除くウィル・パーティの内一人とウィルとで、彼の部下に加わった。
この頃には、かなりコーデリアとの仲が進んでいるようだった。
だがアレクセイは、顔の似ているウィルがヘンリーの息子だという事を見抜いており、そこで「母・キャサリンが父・ヘンリーを刺した」という事実の一部だけを伝えられたウィルは、激しく動揺する。
この時コーデリアが潜入していた場合、匹夫の勇を見せてしまった彼女は嬲り者にされ重傷を負い、ウィルの両親はアレクセイが殺した事を伝え、事切れる。 こうしてウィルとアレクセイには、更なる因縁ができる。
ウィル編の序盤で唯一の槍使いの脱落によって、後で手に入る高性能な槍が宙に浮く上、ストーリーの盛り上がり以外、彼女の死で得は特に無い。 なので、大人しく荒くれ者達への潜入は頼れるタイラー兄貴に任せよう。
コーデリアが生きていた場合、後々のウィルの伴侶は彼女になる。
潜入作戦の後、ウィルは石切場跡で父(とコーデリア)の仇である、アレクセイとの直接対決に挑む。
そこでアレクセイは魔物除けのクヴェルの力で小型の龍・ヘルウィンガーを二匹も操り、ウィルとニーナ、そして仲間たちは全員が瀕死にまで追い込まれる。
「借り物の力で調子に乗んじゃないよ」
しかし、絶体絶命の状況でニーナが自らのアニマ(≒魔力·魂エネルギー)を全て開放した術(ナイツ一族に伝わる秘術)を使い、ヘルウィンガーを撃破。ウィルと仲間達は回復し、九死に一生を得る。
アレクセイはナイトサーバント三匹を操り、その内の一匹に自分が跨り、自らの手でウィル達を亡き者にしようと尚も襲いかかってくるが、ウィルと仲間達は見事アレクセイを討ち果たし、仇を取った。
しかし、更なる代償もあった。 ニーナはなんとかテルムの自宅まで運ばれたものの、ウィルとポールが見守る中そのアニマは大地に還った。
「ウィル、しばらく一緒にいてやってくれ。俺は外で泣く」
そして、ニーナの墓に添える花を買う為に訪れたテルムの市街で、ウィルは再びエッグが宿すヘンリーのアニマを感じ取る。
あのクヴェル……エッグは谷底に消えた筈なのに未だに存在している。
そこでウィルは悟る。 自分とエッグとの戦いが、まだ終わっていないという事を……
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