LSS #14-10

LATER SEQUELS SERIES #14

2025年5月  後年になって続編orリメイクが作られたシリーズ  愛及屋烏

戦姫絶唱シンフォギア(2012)

戦姫絶唱シンフォギアG(2013)

戦姫絶唱シンフォギアGX(2015)

戦姫絶唱シンフォギアXD(2017~2024)

戦姫絶唱シンフォギアAXZ(2017)

戦姫絶唱シンフォギアXV(2019)

Continuation from last page. 14-9 https://no-value.jp/column/111673/

小日向未来

CV.井口裕香

来歴

2年前のツヴァイウイングのライブで響を誘うも、自身は家庭の事情(親戚の葬式)で行く事が出来なかった為、ノイズによる被害を免れた。だが、その代償として響が瀕死の重傷を負う事になり、更に響の父親の失踪、響に対する周囲の迫害と響にとって、苦難の時期が続いた。                                                その責任を感じながらも未来は響に寄り添い続けた。

やがて、ピアノを習う為に『リディアン音楽院』に進学、2年次からの専攻を希望している。寮生活では、一緒にリディアンに進学した響と同じ部屋で同棲同然の蜜月とも言える日々を過ごすが、響がシンフォギア装者に覚醒してからは2人の間に溝が生じる。

シンフォギアに関する秘匿義務がある故に、響が自身の行動を秘密にしなければならない事が多々あり、その溝は徐々に深まり、2人の距離が知らぬ間に離れ出しているのに焦りの様なものを感じ始める。

そして、ある切っ掛けで響がシンフォギアを纏いノイズと戦っている事を知ると一度は秘密を1人で抱え込んでいた響と、彼女に対して無力な自分に憤りを覚える様になる。

だが、フィーネに裏切られ、捨て猫状態だった雪音クリスとの出会いが切っ掛けで吹っ切れ、響と和解。

晴れて2人は仲直りを果たし、事件後に特別災害対策特務二課で「民間協力者」としての仲間入りを果たした。しかし、最前線でノイズとの戦いを続ける親友の姿は依然として心配の種であり、響を直接助けられない自分の無力さに複雑な想いを抱く一面も見られる。

フィーネとの戦いで次々とシンフォギア装者が倒れる中、フィーネによって心を折られた響を応援すべく、仲間達と共に学院の予備電源を復旧させ、リディアン音楽院校歌を歌いシンフォギアのエクスドライブモードを発現させる。

直接戦闘に関わらないながらも響の背中を支え続けた。

武装組織「フィーネ」との戦いが繰り広げられた時期においては、スカイタワーの戦闘の際にその余波に巻き込まれてしまう。

戦火の最中に取り残された姿に、妹の面影を見たマリア・カデンツァヴナ・イヴによって保護されるも、未来に利用価値を見出したウェル博士の提案によって、組織に拘束される事になった。

その後ウェル博士から「きっとあなた(未来)の力になる」と、神獣鏡のギア装者となる提案を受ける。

これを受諾した事により、未来は響を思う「愛」を(惑わせ歪んだ形で)利用され、LiNKERの投与及び、洗脳改造される形で装者となってしまった。

その後、響との戦いの中でガングニール(シンフォギア)との融合が進んでしまった響の姿を目にした未来は、響を助ける為に手にした力で響と戦い、更に響を死へと近付けているという自らの行動の矛盾に気付き正気を取り戻す。

神獣鏡の破魔の光によって、神獣鏡のギアも響の肉体を浸食したガングニールも消失。

同時に人類にかけられた原罪の呪いからも解き放たれた響と未来。

武装組織「フィーネ」の目的だった星間航行船・フロンティアの封印解除、浮上こそ達成されてしまったが、結果として響の未来は繋がった。

ギアから解放された未来は、再び響を送り出す立場へと戻る。

しかし、最終決戦においては戦い傷つき、身動きの取れない状態のギア装者達の「心強い仲間」として、現場に駆け付け、ソロモンの杖を手に取りバビロニアの宝物庫へ投擲・閉鎖し、ネフィリム・ノヴァの爆発エネルギーをシャットアウトして戦いを終結させている。

陸上の経験があるとはいえ、やり投げの範疇じゃない強肩を披露している。                                        (そもそも、未来がやっていたのは短距離走なのだが)

キャラクター解説

立花響とは小学校時代からの幼馴染で、何かと彼女に世話を焼く保護者役。

黒髪ショートに、後頭部に大きな白いリボンを結んでいる。控えめで内向的な面があるが、響の影響か誰かが困っている所を見ると放っておけない一面もある。

中学時代は陸上の短距離走に打ち込んでおり、記録の伸び悩みを切っ掛けにその道を諦めているが、走る事に対する情熱は未だ健在。

公式から『響の嫁』と呼ばれており、響との関係はファンから夫婦と呼ばれる程に親密。

本編やキャラソン、更にはやCMや映像特典等から、響に友情以上の感情を抱いている事が窺える。わざわざ二段ベッドの同じ段で寝たり、一緒に入浴したりするくらい仲が良い。

と言うよりも、しばしば「(響への)愛が重い」と言われるキャラクターでもある。

GのBlu-ray販促CMでナレーションを担当した際には、「怖い」という意見も散見された。

パチンコ版のシンフォギアで未来は『激アツ殺し』と認識されており、「激熱演出の前に立ちはだかる最強キャラ」、「ラスボス」との活躍もあり、異様な存在感を放つキャラクターである。

それらを含め、二期で洗脳されて装者になった経緯から、ラスボス系ヒロインとも呼ばれる。

五期ではその呼び名通りの事態になり、ファンを戦慄させた。

SG-i03 Shenshoujing 歪鏡・神獣鏡

フィーネによって米国に持ち込まれた、鏡の聖遺物の欠片。

元は劇中の10年目に天羽奏の両親を含む聖遺物発掘チームによって、発見された聖遺物であり、フィーネがノイズを嗾け、彼らの殺害を図った原因でもある。

読みは、「シェンショウジン」。メインカラーは紫。

海中に超常の術式で封印されているフロンティアを解放し、再び浮上させる重要な役割の為に利用される。公式曰く「最弱にして最凶のシンフォギア」。                                                       紫のボディーカラーと獣の牙の様に開閉するバイザーが特徴。                                            アームドギアは扇子で技使用時に開いて展開したり、銃の様な使用も可能。

発掘チームを殺害、強奪したフィーネによってF.I.S.に持ち込まれ、シンフォギアに加工された。だが、F.I.S.では適合者が発見出来なかった為、シンフォギアからの技術派生で機械的に加工され、F.I.S.が保有する大型ヘリの「エアキャリア」に組み込まれていた。(イオノクラフトによる飛行機能も備わっている)

光の反射等、鏡に起因する幾つかの特性を備え、そのひとつである「ウィザードリィステルス」は、機体を不可視とするばかりか、振動、その他シグナルの一切を低減・遮断し、索敵機器の目をくらませる効果があり劇中では4話で利用され、二課の追撃を逃れた。

装者が不在の為上記のステルスや聖遺物由来の力を無効化するリムーバーレイのパワーソースとして扱われてきたが、未来が装着する事になり切り離され本来の力を発揮する事になる。

この聖遺物は、他のシンフォギアと比べると「現実世界で多数作られた人造物」という点から『格』が落ち、低スペックな筈だった。

しかし、聖遺物の力を破魔、分解する「シンフォギア殺し」とも言える能力、脳へのダイレクトフィードバックで身に着けたバトルパターンによる驚異的な戦闘能力を誇り、イチイバルの攻撃を喰らっても問題なく戦闘が行えるレベルで身体能力も向上し、このギアの放つエネルギーでフロンティアの浮上に成功する程のエネルギーを誇る等、凄まじいポテンシャルを誇る。

しかし、月読調曰く「LiNKERにより無理矢理に仕立て上げられた消耗品」らしくマリア達レセプターチルドレンに比べると身体の危険度がより増しており、また神獣鏡装着の為、身体改造(調整時と思われる場面では体にチューブが刺さり脳に端末が埋め込まれている)をされており、無理やりにでもギアを外せば命に関わるという、皮肉にも響とは違う形で身体をボロボロにしていく形になっている。

だが、リディアン音楽院がシンフォギア適合者を探す、いわば適合者予備軍の子供を集めた学校とは言え、LiNKERを使えば簡単に適合する、という話では無い。それに関して、ウェル博士に問いかけるナスターシャ教授の会話はミーム化するぐらいには面白く、シンフォギアを象徴している。

「ン、ン、ン~…ちょっと違うかなぁ〜。LiNKER使って、                                         ホイホイシンフォギアに適合できれば誰も苦労はしませんよ。                                       装者量産し放題です」

「なら、どうやってあの子を…」

「愛、ですよッ!」

「何故そこで愛ッ!?」

唯一見える左目を見開き、顔面ドアップでナスターシャ教授が困惑するシーンは、視聴者に共感とシリアスな(?)笑いを誘った。

この後、流石にそれだけでは理解できないと思ったのか、「LiNKERが『これ以上、級友を戦わせたくない』と願う思いを神獣鏡に繋げてくれたのですよッ!」と、解説している。

「ガングニールの融合深度を抑制する為、大切な響を戦わせたくない」

その想いを歪められた未来の「心象」により、聖遺物由来の力を分解、あるべきカタチを映し出す「凶祓い」の力が強く顕現し、更にもう一つ、放たれる圧倒的な輝きが齎す光起電力効果、及びビーフェルド・ブラウン効果に依る、飛行機能イオノクラフトをも実現している。

低スペックに加え、鏡の特性から派生して使用可能だった隠形や分身等、幾つかの機能がオミットされているものの、聖遺物に対しての圧倒的な殺傷能力と他にない飛行機能によって、最弱にして最凶のシンフォギアとして位置付けられる、文字通り「歪んだ鏡」である。

最終的には響の決死の特攻によって、マリアがフロンティアに向けて誘導した、神獣鏡の光線技の「混沌」に飛び込み、解除される事となった。

神獣鏡のギアそのものがどうなったのか?については明言されなかったが、同時に光を受けた響のガングニールが完全消失した事から、こちらも消滅したものと思われた。

『AXZ』ではこの一件によって、響と未来からは、人が背負った「原罪」なる物が祓われているとされており、同作で響を襲った『神の力の器』とされる現象に未来も見舞われる可能性があるのではと示唆された。

平行世界の響・通称「グレ響」に纏わる『XD』のイベント『翳り裂く閃光』にて、こちら側の響を襲ったガングニールの浸食がグレ響にも起こっており、彼女を救うべく、未来は再びギアを纏う事になる。

この時に未来がギアを纏うのに特別な措置を必要としなかったのも、原罪が祓われている事が原因なのではないかと推測される。                                                                            実際、Gのラストで響がガングニールの適合者(前提として、響はガングニールの融合症例であって適合者では無い)として急速に覚醒し、マリアからガングニールの制御を奪った件はこれが原因だったと言及された。

それ以降、未来が再び装者になった事も各方面に伏せる必要があり、訓練や一部ハプニング(イベントクエスト)に対して、弦十郎からギアの使用制限がかけられていたが、イベントクエスト「絆結ぶ赤き宝石」で怪物化したカーバンクルの宝珠を助けてあげたいという思いから、弦十郎に直談判。そのまま事件解決に貢献、以降は正規装者となり、様々な戦闘に参加している。

神獣鏡の元ネタは古鏡の銅鏡の区分のひとつで、神仙界の理想郷を図文化した鏡。

中国では後漢の中頃から、三国時代を経て、六朝時代に及ぶ時期に製作された。古代中国において発達した神仙思想によって創生された観念上の世界が表現され不老長寿の理想を文様化したものとされる。

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愛及屋烏

ゲーム好き、小説好き、アニメ好き、三役揃いの物書きの端くれ。 ピンチに陥っても、それはそれで気楽にやるタイプ。 ●好きな言葉:続編・クロスオーバー・オールスター・アンサーソング・データ引継ぎ ●好きなゲーム:DQ・軌跡&イース・スパロボ・ゼルダ・神宮寺・逆裁・ラチェクラ ●好きなサブカル:ロボ全般・特撮全般・少、青年誌系 ●好きなドラマ:科捜研・相棒・CSI・キャッスル・十津川警部・赤い霊柩車 ●利用ソシャゲ:へプバン・ギアスロススト・Dr.STバトクラ・シンフォギアXD・スパロボDD・うたわれLF・ギター少女・勇者の飯 ●経歴:宮城出身、30代、なろう出版経験有 ●現在:脳梗塞療養にともないリハビリ&失業中

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