皆様こんにちは。春の陽気が近づいて来ている中皆様どのようにお過ごしでしょうか?私アンドルは野外での生物観察の準備を進めている次第です。そしてその春を告げるものは何を思い浮かべますでしょうか?一般的には桜の開花が多いと思いますが、ほかにもあげられるものがあります。それは、春告げ鳥ともいわれるウグイスのさえずりです。今回はそのウグイスについて解説していこうと思います。
ウグイスとは日本全土に広く分布するスズメ目の鳥で、大きさは12センチから14センチほどです。主食は雑食性で虫や植物の種を食べます。警戒心がとても強く鳴き声が聞こえても姿は見えないことが多いです。体色は薄緑色をしています。そして、その鳴き声は特徴的で「ほーほけきょ」という高い鳴き声で自分の縄張りを主張します。繁殖期は初夏になり主にメスがひなの育成を行います。巣の形状はツタを編んで少し横に傾けたものを茂みの中に作ります。卵は4個ほど産み、2週間ほどで孵化し、また2週間ほどで巣立ちとなります。オスはほかの鳥に対して縄張りの侵入をけん制して、メスの子育てをサポートします。この際はほーほけきょではなく「ほけきょほけきょほけきょ」と鳴くときがあり、これは周囲に敵がいるかもしれないという警告の鳴き方をします。この声を聴いたメスはエサを運んでいたとしても一度巣から離れた場所で身を隠します。巣はどうするのかというと思うかもしれませんが、仮にメスがカラスなどに補足されているときに巣に戻ってしまうとひなが食べられてしまいますので、追っ手を振り切るという意味ですぐには巣に戻りません。
余談ですが、ウグイスはよくホトトギスという鳥によく托卵されてしまうことが多いです。卵の色もチョコレート色でどちらも同じ色をしています。しかもホトトギスのひなはウグイスのひなや卵を排除してしまうというカッコウのような生態をしており大変危険です。ウグイス側は残念ながらうまく抵抗することはできないようです。
今回は以上になります。ご愛読ありがとうございました。