LSS #14-11

LATER SEQUELS SERIES #14

2025年5月  後年になって続編orリメイクが作られたシリーズ  愛及屋烏

戦姫絶唱シンフォギア(2012)

戦姫絶唱シンフォギアG(2013)

戦姫絶唱シンフォギアGX(2015)

戦姫絶唱シンフォギアXD(2017~2024)

戦姫絶唱シンフォギアAXZ(2017)

戦姫絶唱シンフォギアXV(2019)

Continuation from last page. 14-10 https://no-value.jp/column/111676/

戦姫絶唱シンフォギアGX

Believe in justice and hold determinathion to fist.

ーこれは、コワレタモノを修復する物語ー

ー勃発(ヴァーサス) 魔法少女事変(アルケミックカルト)ー

概要・3

2012年冬の戦姫絶唱シンフォギア、2013年夏の戦姫絶唱シンフォギアGに続く、シンフォギアシリーズ第三弾。

OP「Exterminate」水樹奈々                                                                                                                        ED「Rebirth-day」高垣彩陽

2015年7月放送開始。

2013年12月のシンフォギアライブで続編制作が発表され、2015年3月にニコニコ生放送で行われたシンフォギアGの一挙放送の際に情報が解禁された。

キャッチコピーは『世界を壊す、歌がある』。                                                                                                                                                                                                新たに現れた敵、『錬金術師』達との戦いを描く。

タイトルの「X」は野球のスコアボードにおけるバッテンを表しており、合わせて「Gを終わらせる」という意味を持っている。

脚本の金子彰史氏曰く、第一期と第二期は全く異なるテイストで書かれた作品であるとの事で、第二期の系譜を受け継ぐ本作もまた、タイトルに『G』を冠している。

ただし、本作には『G』では排されていた日常描写も多く、そうした一期の路線へと回帰している部分も含まれている。

元々『G』は製作過程で語りきれなかった要素が多く、「その続きを書きたい」という金子氏及び上松範康氏の要望が元で、本作の企画が立ち上がったとの事。

その為か、中盤からは各キャラクターのエピソードを語る単発回が5回連続で展開され、本筋のストーリー自体は薄いという、シリーズ中でも異色の構成となっている。これは劇中での敵勢力の行動が「目的の為に特定の場所でシンフォギアに敗北する」という物であり、故に中盤での構成が、装者達の掘り下げ回+敵との戦闘、という形になっている。

ストーリー面では「G」の雰囲気を引き継いでいるが、前述の点からも全体的にバトルやドラマがかなり駆け足気味であり、多すぎる情報量に対して性急に進行する為、描写・説明不足の感が否めない。

一方で伝説となった第一話アバン(作品の魅力が詰め込まれた通称「6分でわかるシンフォギア」)や、響に関わる重大な問題の解決等、シリーズを語る上で必見のシーンもあり、シリーズ中でも特に賛否の分かれる一作となっている。

また、本作より公式サイトに於いて、メインキャラクター7人(装者6人+未来)の誕生日やスリーサイズを初めとしたパーソナルデータが公開されている。

あらすじ・3

かつて――融合症例と呼ばれた少女は、                                                                    世界終焉の真際に奇跡を掴み、ガングニールのシンフォギアと適合を果たす。

地球霊長存続の名目で執行されようとしていた人類淘汰「フロンティア事変」と称される一連の騒乱は、歌に血を通わせた少女達の活躍によって終止符が打たれたが、新たな物語は、それから程なくして幕を開けるのであった。

亜宇宙を弧を描いて引き裂く超音速の落下物体。

それは、ラグランジュ点(ポイント)での大気圏外活動を終え、地球に帰還しようとしていた、国連所属のスペースシャトルであった。

システムトラブルから機能不全へと陥り、このままでは機体の空中分解、或いは地表ヘの激突は免れないという緊急事態に、息を呑むばかりの各国指導者達。

遡る事、二度。                                                                                                                                               世界を未曽有の危機より救ってきたシンフォギア装者達でも、その力が日本政府保有の軍備と見なされる現状では、例え人道的救護支援が目的であっても国外での活動は叶わず、待機を余儀なくされるのであった。

それから経過する100日余り。

フロンティア事変以降、認定特異災害「ノイズ」の観測は一例としてなく、 事の顛末を知る誰もがノイズの根絶と被害の終息を予感していた頃。

『S.O.N.G.』本部にて、モニターへと向かっていたオペレーターの藤尭朔也友里あおいは、ノイズとは異なる、だが近似した反応波形を確認する。

場所は、横浜港・大さん橋埠頭付近。

そこには、小さな匣を抱え逃げるように駆ける黒衣の少女。                                                                                                              ――<廃棄物11号(エルフナイン)>の姿が見られた。

世界を壊す、歌がある。

今はまだ、やがて訪れるその脅威に気づく者はなく、夏の夜空に、ただ赤き粉塵が舞い踊るのみであった。

専門用語・2

フロンティア事変

武装組織「フィーネ」を名乗る米国聖遺物研究機関F.I.S.の一派が日本海沖に眠る先史文明期の遺跡、恒星間宇宙船――通称「フロンティア」を起動・浮上させ、ルナアタックが引き起こす、来たるべき月の落下より地球人類を存続させる計画に端を発した一連の騒乱の総称。

ライブステージ「QUEENS of MUSIC」における、メインアーティストであった筈のマリアによるノイズを指揮しながらの武装蜂起宣言を発端に計画は開始されたが米軍やウェル博士等の国家や個人の思惑が複雑に絡みあい、計画は変容を繰り返すものの、F.I.S.はフロンティアの再起動には成功する。

しかし、自身の英雄願望に溺れるウェル博士の暴走により、むしろフロンティアの力で人類は破滅の一途を辿る事となる。                                                                                                                                                                                          だが、ナスターシャ教授の命を懸けた尽力、シンフォギア装者、そして地球人類70億人の歌が引き起こした奇跡によって、月落下の直接的回避、ネフィリム及びフロンティアの消滅、そして副産物としてバビロニアの宝物庫に収納されていた認定得意災害・ノイズの根絶という結果を伴い、死亡したナスターシャを除くF.I.S.メンバー全員の逮捕・拘束を以て集束した。

その後、月落下の情報隠蔽やF.I.S.の組織経緯といった、その裏側にあった諸々の隠蔽・口封じを狙う米国政府の主導のもと、逮捕されたメンバーの裁判を行い、未成年である調や切歌を含めた、全員の死刑適用を前提に進められるも、日本国外務省事務次官・斯波田の駆け引きによってマリア達の処罰は回避され、F.I.S.の存在そのものを隠匿する方向になり、回り回ってメンバーの罪状は消滅する事となった。

そして、彼女らの象徴として全世界中継で蜂起宣言を行っていた歌姫マリアには「フロンティア事変の英雄」として立ち回る事が強いられ、調、切歌、そして、決戦時に装者として衆目に晒される結果になった響といった未成年者の友を暗に人質に取られる形で国連側の取引に応じた結果、『マリアは国連からテロ組織に潜入していた国連のエージェントであった』と公式発表され、その象徴的存在としての役割を演じ続ける事で『フロンティア事変』は幕を閉じる事となった。

S.O.N.G.

日本の政府機関だった『特異災害対策機動部二課』が再編成された、国連直轄の超常災害対策機動タスクフォース

『S.O.N.G.』とはSquad of Nexus Guardiansの略称。

作戦指揮を執る風鳴弦十郎以下、職員の多くは旧二課からのメンバーが揃えられており、この事からも特殊性の高い機関である事が伺える。

上部直轄組織が、日本国から国連へと推移した事もあり、安保理が定めた規約に従って、装者達を含め、日本国外での活動が認められる様になった。

本部はGで使用していた、二課仮説本部の潜水艦の同型艦を使用し、高い機動力を以って災害救助を実行する。

表向きは、ルナ・アタック、フロンティア事変と聖遺物に起因する二度に渡って起きた大規模な超常脅威に対し、広範囲で即応する為に発足されたが、その裏では日本政府が保有する異端技術を出来る限り目の届く所に置きたい、という各国政府の思惑も絡んでいる。

平行世界に来訪するケースの多い『XD』のシナリオでは、『S.O.N.G.』の有無や発足前で『二課』の状態か等が、世界の状況や時系列のタイミングを測る指標となる事がある。

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愛及屋烏

ゲーム好き、小説好き、アニメ好き、三役揃いの物書きの端くれ。 ピンチに陥っても、それはそれで気楽にやるタイプ。 ●好きな言葉:続編・クロスオーバー・オールスター・アンサーソング・データ引継ぎ ●好きなゲーム:DQ・軌跡&イース・スパロボ・ゼルダ・神宮寺・逆裁・ラチェクラ ●好きなサブカル:ロボ全般・特撮全般・少、青年誌系 ●好きなドラマ:科捜研・相棒・CSI・キャッスル・十津川警部・赤い霊柩車 ●利用ソシャゲ:へプバン・ギアスロススト・Dr.STバトクラ・シンフォギアXD・スパロボDD・うたわれLF・ギター少女・勇者の飯 ●経歴:宮城出身、30代、なろう出版経験有 ●現在:脳梗塞療養にともないリハビリ&失業中

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