体罰を考える

 私が学生の頃、学校の立場の方が生徒側より強かったため、殴られるなどの行為は当たり前に行われていた。私が通った私立中の場合、成績不振や日頃の怠慢行為により生徒の数が一年で2,3人平均して少なくなっていった。学校のやり方やクラス決め、諸々に対して文句を言うと「じゃあ辞めてください」というスタンスを学校側がとっていた。
 テキストを忘れて名簿で殴られる。授業中寝ていて怒鳴り声と共に机を蹴られる。普通に行われていたのである。学生同士の殴り合いによる喧嘩、そういうことに関しても黙認されていた。私の学校に関しては、滑り止めの学校ながら突然入試の倍率が上がったため、塾に便宜を図って上位校の不合格者を強く勧める行動を取っていたのではないか?と思うほど発展途上国のような人気校だった。
 今は教育委員会などの立場が強くなり、昔のような行動をとると世間が黙ってない。あの頃の教師や学校の質はどう変わったのだろうか。現在の学校事情を聞くと、体育大会で皆で同時にゴールをしたり、親がクラス編成に対して物申すと学校側がうろたえるなどと聞いた。
 しかし大学全入時代とはいえ、今も上位の学校はしのぎを削って入試を行っている。体罰は良いとは決して思わないが競争社会というのはずっと続いている。親が学校のやり方に口を出すのが昔より当たり前になっているとは言え、やはり勉学をある種強制的に行わせている学校は入試の勝ち組になる可能性は高い
 ある外食先で学生が「あの学校はいかに学校をサボるかによって上の大学に行けるから」とこぼしていた。私も結果は出なかったが、私立に中学から通っているんだからいい大学に行きたい、とそればかり考えていた。もう時代は学校頼みにせずいかに自学自習が出来る学生が受験の勝者になるか、という構図が出来上がっていると思う。
 体罰は受けるし、世間体とは違い学校の質も悪いし土曜も学校へ行った。高い学費の対価として返ってきたのは何だったのか。今も中学、高校時代を思い返し不愉快になる事もしばしばだ。

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スターゲート

プロ野球観戦と、カラオケを歌うのが大好きな私は、本を読むのも趣味で主に新書コーナーに足繫く目を通しに行きます。今、一生懸命スマホやパソコンを勉強しています。表現力を磨いてどんどん発信していこうと考えています。【努力に勝る天才は無し】この言葉をモットーに精進していきます。皆さんどうぞ温かい目で見守って下さると幸いです。宜しくお願いします。

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