僕が通りを歩いているときチェ・ゲバラが描かれたチラシが視界に入り、心が揺らいで何かを感じ自然とカメラを構えシャッターを切った瞬間がこの写真です。光景は空間を超えてレンズの中で屈折しながらファインダーに投影され、僕の目の中へ入り込み視神経をつたって脳に投影されています。
あなたが観ているこの写真は僕がみている光景…。
だからこの写真は僕自身であり、あなたに転換された光景。
写真はドキュメンタリー性を失うと単なる光景にしか見えなく、ただ凄くきれいな写真で終わると多くは印象に思うほどのこらないこともあります。ドキュメンタリーとはノンフィクションであり、まさに写真そのものだと思っています。だからチェ・ゲバラがみた光景にすごく気をひかれます。世界史に名をのこす偉人の一人である彼がみてきた光景の中に、いままで彼が感じて思ったことや、本来の性格の一端が垣間みえるような気がするのです。
写真展はもう終わってしまい、みる機会を逃してしまいましたが、再び機会が巡ってきたときはぜひ足を運んでみたいと思っています。でも開催地は東京なのですね…、少しばかり今の僕にとって東京という地へおもむくという行為は敷居が高いように感じます(苦笑)
この日はずっと雨だったなぁ…。
では、また。