エメラルドは、古代からある宝石で、紀元前4000年頃にはバビロニア人がエメラルドの売買をしていました。
古代ローマや古代ギリシャでは「ヴィーナスに捧げる宝石」として崇拝されています。
アレキサンダー大王は戦いの時には必ず自分の守護石として大粒のエメラルドを身に着けていたとされていました。
古代エジプトの女王クレオパトラも愛用されており、ジュエリーとしてだけではなく、砕いて粉末にしたエメラルドでメイクをしたりしていたのです。
エジプトに訪れる要人に自分の似顔絵を掘った大きなエメラルドを贈りました。
クレオパトラのエメラルド愛は、エメラルド鉱山に自身の名前をつけた「クレオパトラ鉱山」を作るほど愛していたと言われていました。
エメラルド 産地
エメラルドの主な産地はコロンビア、ブラジル、ザンビア、ジンバブエ、パキスタン、ロシアなどです。
特にコロンビア産のものが高品質と評価しています。
良質のエメラルドがザンビア、ブラジル、ジンバブエ、マダガスカル、パキスタン、インド、アフガニスタン、あるいはロシアのような他の国でも産出しています。
特にザンビア、ブラジル、そしてジンバブエは良質のエメラルドであると国際的な評判となっています。ザンビアのエメラルドは、透明度が良く美しい濃いエメラルドとなります。
主な産地 特徴
コロンビア
世界で最も重要な産地であり、高い透明度と濃い緑色のエメラルドが特徴的となっています。
中でもムゾー鉱山産のエメラルドは最高級となります。
ブラジル
エメラルドの種類が多くて、透明度や色合いも様々になっています。
サンタテレーザ、イタビラノバエラなどが有名な産地になります
ザンビア
透明度が高くて、青みがかった緑色のエメラルドが特徴的です。内包物が多いのですが、高品質なものも存在しています。
ジンバブエ
比較的小粒なエメラルドが多くて、明るい緑色になります。
ジンバブエ産の石は、トレモライトと呼ばれる針状の結晶が見られるのです。
パキスタン
ウラル山脈やスワット渓谷などが知られています。
パキスタン産のエメラルドは、青みがかった緑色で、透明度が高いものが多く見られています。
ロシア
シベリアなどが有名です。
ロシア産のエメラルドは、透明度が高くて、青みがかった緑色のものが特徴的となっています。
エメラルド 別名
翠玉(すいぎょく)または緑玉(りょくぎょく)となります。
これらは、エメラルドの鮮やかな緑色を表す日本語の名称です。
また、ベリルと言う鉱物の一種であるエメラルドの別名として「緑柱石」と言う名前もあるのです。
エメラルド 語源・由来
サンスクリット語で「緑色の石」を意味する「スマラカタ」にあり、「スマラグドス(smaragdos)」から変化し、現在の「エメラルド(emerald)」になったと言われているのです。
その他
エメラルドの品質は、色、透明度、輝き、大きさによって評価されています。
産地によっては、色、透明度、インクルージョン(内包物)が異なっています。
エメラルドの価値は、産地、品質、大きさ、希少性、カットによっては左右されています。
あるなしクイズ
ある | なし |
もなか | だいふく |
にんき | ひょうばん |
いちば | てんぽ |
ヒント
あるの方を漢字に変換すると別の言い方になります。
答え、もなか=最中(さいちゅう) にんき=人気(ひとけ) いちば=市場(しじょう)です。