
「PERFECT DAYS」
渋谷区のトイレをリノベーションするプロジェクト、「THE TOKYO TOILET」(以下TTT)のプロモーションとして立ち上がった映画。
役所広司さん演じる、主人公・平山はTTTの清掃員として働いています。
監督はヴィム・ヴェンダースさんです。
ルーティン
朝五時十五分に目を覚ます。
布団の横に置いてある文庫本の、
昨夜まで読んだところを確認して何か適当な紙をはさむ。
TTTのつなぎを着て、
四角い小さな車に乗り込む。
古いカーオーディオに挿したままのカセットテープがある。
五時半ちょうどに車が押上の家を出る。
高速に乗る。
平山はそこでカセットテープを押し込む。
昔からずっと聴いている古いロックが流れる。
それは世界で一番小さなロードムービーだった。
平山は最初のトイレに着く。
手際よく掃除の準備をする。
そして清掃を開始する。
一部引用:SWITCH Vol.41 No.12 特集 すばらしき映画人生! ヴィム・ヴェンダースの世界へより
平山が清掃するちょっと変わったトイレたち
映画で平山が清掃している公衆トイレは現在も使われています。
その中で気になったものをいくつか抜粋して紹介します。
1.恵比寿公園トイレ 恵比寿西 1-19-1
公園の中にあるのにデパートのトイレのように綺麗です。
2.代々木深町小公園トイレ 富ヶ谷1-54-1
どうして透明なトイレを作ったのか疑問に思いましたが、「入る前に中がきれいか、人がいないか」が確認できるようにするためのようです。
通電で透明と不透明を切り替える特殊なガラスが使われていて、トイレの鍵を閉めると不透明になります。
3.鍋島松濤公園トイレ 松濤2-10-7
杉板で囲われた小屋が5つあり、利用者の多様なニーズに合わせて、プラン、備品、内装などが異なるように設計されています。