歴史
紀元前の時代から紅海に浮かぶ「トパジオス島」と言う島で採掘されており、その島にちなんで「トパーズ」と名前を付けました。
古代ギリシャ人は、トパーズは、自分達に力を与えてくれると信じており、ヨーロッパではルネサンスの間、人々はトパーズが魔法の呪文を解き怒りを払拭できると考えられています。
インドでは心臓の上にトパーズを身に着けると長寿、美しさ、知性が保証されると信じています。
エジプト人からは「太陽の宝石」と呼ばれており、太陽神ラーの光でその色になり、災害から身を守る力があるとされています。
産地
トパーズの主な産地は、ブラジル、ロシア、パキスタン、日本などになります。
特にブラジルのミナスジェライス州は、世界最大のトパーズ産地と知られています。
他には、ドイツ、ナイジェリアなど世界各地で採掘されています。
産地によっては、トパーズの色や品質に違いがみられるとのことです。
主要な産地と特徴
ブラジル(特にミナスジェライス州)
黄色、バイオレット、オレンジなど、多様な色合いの高品質なトパーズが産出されています。
インペリアルトパーズ(オレンジ色)もこの州で採掘されることが知られています。
ロシア(ウラル地方)
ブルートパーズが産出です。
パキスタン
インペリアルトパーズやブルートパーズ、天然のピンクトパーズなどが産出されています。
パキスタンのピンクトパーズは、インペリアルトパーズよりも希少価値が高いとされています。
日本
岐阜県恵那郡苗木地方、滋賀県大津市の田上山、などでトパーズが産出されていました。
その他
・ナイジェリア、ドイツ、マダガスカルなどでもトパーズが採掘されています。
・産地によっては、トパーズの色や透明度、品質などが異なるため、宝石としての価値も異なります。
日本でしか採れない宝石
日本でしか採れない宝石とは、ラブシリカ、小松石、サヌカイト、ヒスイ、血赤珊瑚などです。
ラブシリカ(Love Silica)
愛知県の田口鉱山でしか採掘されない貴重な天然石になります。
発掘量が少なく、もう採掘できないとも言われている幻の天然石になります。
小松石(komatsu Stone)
神奈川県真鶴町でしか採れない石になります。
粘り気が強く、欠けにくいのが特徴で、源頼朝、芥川龍之介、美空ひばり、天皇家のお墓などに使用されています。
サヌカイト(Sanukite)
香川県中心の限定地域で産出される安山岩の一種です。
1300万年前の噴火で流れ出たマグマが冷えて固まったものになります。
ヒスイ(Jade)
2016年に国石にも指定されています。
新潟県糸魚川市など、宝石品質のものが採れる場所は限られているのです。
血赤珊瑚(Red Coral)
高知県沖でしか採れない、鮮やかな赤色が特徴の珊瑚になります。
古くから日本の工芸品やジュエリーに使われています。
その他
宮崎県では、ロードナイトやクォーツなど、様々な鉱物が採れる地域があります。
補足
・これらの宝石は、日本の自然が生み出した美しい宝石であり、その歴史や文化と深く結びついているのです。
・一部の宝石は、その希少性から高価な宝石として扱われているのです。
・また、一部の宝石は、持続可能な方法で採取が進められています。