藤川徳美さん著『うつ・パニックは「鉄」不足が原因だった』を要約してみた

全てを物語っているようなタイトルだったので、気になって購入しました。

私はパニック障害なのですが、

それと同時に日頃から“鉄不足”や“ホルモンバランスの乱れ”を感じていました。

まさかパニック障害と鉄不足が関係しているなんて…と驚いた半面、

この本を読んで病気を改善できるかもしれない!!と嬉しくもなりました。

例えがわかりやすく、実際の患者さんの症例も載っていてとてもためになる内容なのですが、

医学用語が多々出てくるので、私には少し難しい部分もあり…💦

自分なりに要約してまとめてみたいと思った所存でございます。

鉄分に合わせて、「タンパク質の重要性」についても下のほうに掲載しているので、ご参考になれば幸いです。

はじめに

・現代は食べ物に溢れているけれど、

栄養は「量的」ではなく「質的」に足りていない

・現代人は多くの人が

糖質過多必須アミノ酸不足(タンパク質不足)

必須脂肪酸不足ビタミン不足ミネラル不足

・日本女性の8割は鉄が空っぽだった

・現在の精神科治療は、「寛解」を目指してはいるが、「完治させる」治療を行っていない

質的な栄養失調を改善させれば、多くの疾患が完治可能・薬物の量も劇的に軽減できるはず!!

大切なのは「高タンパク・低糖質食+鉄剤

そもそも貧血とは

・貧血とは、赤血球の中にあるヘモグロビンが不足している状態をいう。

ヘモグロビンは例えるなら財布のお金・フェリチンは貯金額

フェリチンとは、鉄を貯蔵できるタンパク質のこと

・仮にヘモグロビン値が正常であったとしても、

フェリチン値が低下していれば鉄の貯金が減っていることになり、

鉄不足の症状が出る。

この状態は「隠れ貧血」とも呼ばれる。

「うつ・パニック障害」の患者さんは8割が女性

症状としては、

気分が落ち込む・やる気が出ない・イライラする・息苦しくなる・動悸がする・めまいやふらつきがある・倦怠感がある・目覚めが悪い・冷え性…など

これらはうつ・パニック障害の症状でありながら、鉄不足の症状とも重なる。

※できれば10~40代までの女性は、献血はしない方がよい

(若い女性が1回献血をすると、回復までに半年はかかるとされている)

体内に鉄が増えると、適切にセロトニン・ドーパミン・ノルアドレナリンが分泌するため、

感情が安定して思考が柔軟になる。

頭の回転が速くなり、体の動きもキビキビとしてくる。

すると、ストレスに強くなり、余裕を持ってしなやかに対応できるようになる。

【症例】鉄剤と栄養指導で不登校・ひきこもりが改善した中学生

13歳中学2年生(女子)の症例です。

小学校5年生のころから時々不登校がありましたが、

中学2年生の5月ごろからまったく登校できなくなってしまいました。

本人は「行きたいのに行けない」

「朝着替えていこうとするけれど、動けなくなる」とのことで、

家では勉強を頑張っているといいます。

立ちくらみがあるため、

小学校6年生のころから内科で立ちくらみの薬をもらっていたそうです。

生理は順調にきており、食欲も普通にあって、偏食もないといいます。

中2の6月には、「死にたい」などの手紙を書いていたため、

母親とともに当院を受診しました。

血液検査では明らかな鉄・タンパク質不足でした。

漢方薬と、鉄剤フェルムを処方。

さらに、卵や肉、魚、チーズを毎日食べることと、プロテインの服用を勧めました。

翌月(7月)には顔色が良くなり、

以前より動けるようになったといいます。

さらに8月には、久しぶりに公園にも出られるようになり、

数年ぶりに祖父母の家に遊びに行ったとのこと。

立ちくらみの薬は中止になりました。

9月からは学校に行けるようになり、気持ちも安定しているといいます。

この例では、月経が始まり、毎月鉄・タンパクを喪失するようになったため、

栄養障害を生じて不登校になったと思われます。

立ちくらみ(起立性低血圧)もタンパク質不足が原因でしょう。

この例もそうですが、多くの10代、20代女性では

偏食がないと自分(や家族)では思っているのに、鉄不足が起きています。

つまり、現代の食生活ではよほど意識して

高タンパク・低糖質食」を続けないことには、

炭水化物ばかりが過剰になり、鉄・タンパク質不足に陥ってしまうのです。

鉄・タンパク質不足では、セロトニン、ドーパミン不足となりますから、

精神症状を生じたり、ストレスに対する脆弱性が出てきます。

≪タンパク質の重要性≫と一日の摂取量の目安

身体の構成成分

筋肉、臓器、皮膚、血液など、体のあらゆる組織をつくる材料になる

機能の調整

ホルモン、酵素、抗体、神経伝達物質など、体の機能を調整する物質の材料になる

免疫機能

免疫物質の材料となり、感染症に対する抵抗力を高める

代謝

代謝酵素の材料となり、エネルギーや生成や利用をサポートする

エネルギー源

炭水化物や脂質と並び、エネルギー源としても利用される

心の健康

神経伝達物質の材料となり、心の安定に貢献する

筋力維持

筋肉の維持・増強に不可欠な栄養素

フレイル予防

シニア世代では、筋肉量の低下を防ぎ、虚弱体質(フレイル)の予防に重要

まとめ

いかがでしたか?

鉄分・タンパク質を意識して摂取することで

身体だけでなく心の安定も期待できるのには驚きでした。

実際私もこの本のように、糖質の摂取量を抑えつつ、

鉄分のサプリとプロテイン、

日々の食事に鉄分とタンパク質を取り入れたところ

明らかに心と体に良い変化を感じています。

・持病の症状が出にくくなり、とん服のお薬を飲まずに出かけられる日が増えた

・以前よりも疲れにくくなった

・気持ちが明るい日が増えた

・お腹が空きにくくなった(以前より甘いものなどの摂取量が減った)

・家族が風邪を引いてても、自分は引きにくくなった

少し調子が悪いことがふつう、みたいになってたので

とても嬉しい変化です。

タンパク質も取りすぎると別な病気のリスクがあるので

くれぐれもバランス良く、摂取量を守って

日々元気に過ごしていきたいですね🍀

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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Ayo

色んなことに興味があるので、感じたことや健康に関すること、好きな音楽や映画、言葉などを気ままに書いていきたいなぁと思います。 自分の”好き”が、誰かの日常に新しい種を蒔くことができたら嬉しいです。

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