東野圭吾 【透明な螺旋】 *以下ネタバレが含まれているのでこれから読みたい人は注意してください。
この透明な螺旋を読んだ感想として思ったことは。
小説本のページ数が長かったことです。
最初のプロローグに東北のお話から始まっているではないですか‼と
気になって。小説を読み進めてみました。
島内千鶴子の娘である島内園香さんがてっきり犯人かな❓と
予想していたのですが。
予想外でまさかの人物。島内園香のお祖母さんでした。
そのお祖母さん。お名前は島内千鶴子の母親であることが判明した。
銀座、並木通りにある『VOWM』というホステスが通う店に
出勤している秀美ママこと。根岸秀美という人物でした。
そもそも最終的に根岸秀美が犯人になってしまったのは。
島内園香をかばう為であった。
島内千鶴子母親が園香を産まれる前にさかのぼると
千鶴子の夫となる人。
小さなビルの3階にあるBARの店で働いている男性。
矢野弘司と言う店主だった。
千鶴子がハンドバッグのひったくりにあってたのを
偶然に見かけて助けてくれたのがきっかけで。
その出逢いから人生が次から次へと変化をしていき。
特に園香が嬉しい出来事や苦しみと悲しさ。
そして何よりも園香が好きになり恋人で信頼できる男性。
上辻亮太。仕事は映像関係の仕事をしていると言う。だが。
見かけはイケメンで何でも出来そうな男だと思いきや何とまぁ。
亮太と言う男は自分の思い通りにいかないと直ぐに
仕事を辞めてしまうし。新しい仕事が舞い込んできても
長く続いていかなく直ぐに仕事を辞めてしまう性格らしい。
上辻亮太は以前UXイメージ工房という会社を四年前創設。
メンバーは3人。そのうちの1人が上辻だった。
3人は映像クリエイターを育成する専門学校が一緒で。
ある日集まる機会があってやりたい仕事をやれないという
共通の不満をぶつけ合っているうちに、だったら自分達で
会社を立ち上げよう。という話になった。
亮太自身も劇場用映画の企画なんかを作って色々回って
宣伝していたらしいがまた新たな問題が発覚した。
その新たな問題というのが『パワハラ』で
若手社員やアルバイトに陰湿ないじめをしていることが判明した。
それが原因で。有望な若手が続けざまに辞めてしまい、
社長が注意した。逆ギレした上辻は、その場で辞めると言い出した。
しかも高額な退職金を要求したりして、さらにひと悶着あったそう。
上辻亮太の元社長が言うには。
「自分に人を見る目がなかったと社長が嘆いていたよ。
確かに映像の才能はそこそこあるのだけど、少しでも自分の思い通りに
ならないと苛立ってしまう。とにかくプライドが高過ぎる」ということ。
そしてもう一つ薫は草薙を見た。という点。
「それで島内園香さんに対するDVがあり得ると」よは暴力を振るっている。
こういった点。がっかりで驚きとともに残念でならなかった。
それなのにあんな上辻に暴力を受けて完全に性格破綻者になってしまって。
今まで島内園香が逃げ出さなかったことの方が不思議に思う所。
逃げてしまえば殺されるかもしれないと言う内容もありつつ。
私としてはハラハラドキドキしながら。
小説を読み進めていてもう一つまた驚きの場面があって
島内園香さんを別のマンションに住回してしまった人物が
松永奈江という女性。
なんと松永奈江と言う女性は湯川学の産みの母親である事が判明。
やはり犯人の根岸秀美との友人である事から島内園香をかばっていた。
て言うか助けていた。想像もつかない展開に驚きのあまり
興奮しすぎて眠れなくなりました。
こういった事件現場の話は実際に起きているのかしら?
想像すると恐ろしさがあります。
ただ言えるのは男性は見かけではわからない。
内面部分が潜んでいる事がわかっただけでも、
理解することが出来て良かったと思う。
{重命なる 特別収録短篇}
このお話はTVドラマで放送していたのを観たことがあるので。
大体の話がわかることが出来ました。
ただ言えるのは人間生きているかぎり自分の命を大切にして
生きていかなくてはならないと思いますが、
病気になるとその寿命に合わせて、その人自身。
命がある時間の日々をどのようにして生き延び次の命のバトンへ
つないでいくかが大事なことなのではないかと思います。
または人それぞれに意見が違っていくかもしれませんが。
皆様方はこの小説を読み進めての感想はどんな気持ちに
なったんだろうと私は逆に皆様に意見を聞きたい気持ちで
いっぱいです。
