コンビニやファミレスなどは、誰でも気軽に足を運ぶ機会は多いと思います。注文や会計の時によく耳にする言葉がありますよね。その言葉少し気になるなと思ったことはないでしょうか?今回はアルバイト敬語と言われる敬語の誤りについて書いていきます。
アルバイト敬語とは、社会経験の少ない学生がアルバイトを始めた時に、正しい言葉遣いがわからない中で何となく知っている丁寧な言葉を付け足すことによってできてしまった言葉です。
そして、アルバイト敬語がマニュアルのようになってしまったり、聞きなれてしまうことで、アルバイトの学生だけに限らず定着してしまっているように感じることもあります。
つい日常生活のなかで誰でも無意識に使ってしまっている言葉もあるかもしれないですね。
【アルバイト敬語】つい間違ってしまう敬語表現
アルバイト敬語は、丁寧に聞こえる言葉の不自然な組み合わせにより出来てしまった言葉です。
アルバイト敬語を区切って、言葉のひとつひとつを考えていくことで、間違いであることがわかると思います。
アルバイト敬語の例をあげて考えていきます。
「よろしかったですか?」は実は間違い!正しくは「よろしいでしょうか?」
ファミレスなどで店員に注文をした時の最終的な確認として使われることが多い言葉です。
アルバイト敬語の代表的な例といわれることも多いですね。
「よろしいですか?」というように、現在注文を確認しているという状況にも関わらず、過去形の言葉になってしまっているのが間違いですね。
そして、「よろしかったですか?」を「よろしいでしょうか?」と言い換えると、より丁寧になります。
「~のほうになります。」は実は間違い!正しくは「~をお持ちしました。」
注文したコーヒーを店員が運んできた時の言葉です。
この中には2つのアルバイト敬語が入っています。
まず「~のほう」という表現は、複数あるものの中での一方という意味があります。
コーヒーひとつに対して「~のほう」と言う必要がないのです。
例えば、コーヒーとケーキがセットになっている場合に、「お先にコーヒーのほうをお持ちしました。」という表現をすると、コーヒーとケーキの複数を表していますので、先にコーヒーを持ってきたということになり、正しい表現として使うことができます
次に「~になります。」という言葉は、変化を表します。
この場合、運ばれてきたものがその場でコーヒーに変化するわけではありませんので、「お持ちしました。」と言うのが自然な表現です。
「了解しました。」は実は間違い!正しくは「承知しました。または、かしこまりました。」
こちらは特に目上の方には控えたほうがよい言葉です。
ものごとを理解したという返事として「了解しました。」と言いたくなってしまうことは多いかもしれません。
「~しました。」という形なので、丁寧な言葉に思ってしまうかもしれませんが、なぜ間違いとなってしまうのかを考えていきます。
「了解」という言葉がフランクな言い方であるため、親しい間柄では許されますが、ビジネスシーンでは使わないほうがよい言葉ですね。
*まだまだアルバイト敬語はたくさん存在します。
解説は書きませんが、気になったものがあれば、調べてみてください。
つい使ってしまうアルバイト敬語に気をつけよう!
今回例にあげたアルバイト敬語は、ほんの一部です。
知らずのうちに使ってしまっているアルバイト敬語は、意外にも多いかもしれません。
アルバイト敬語は、耳障りに聞こえてしまう場合や、職場環境によっては厳しく指摘を受けてしまうこともあると思います。
正しく聴き取り易い言葉で話せば、周りからの印象も良くなると思いますので、アルバイト敬語は使わないようにしましょう。