今回は、フレンチブルドッグのかかりやすい病気と対策などを書きます。
フレンチブルドッグ:マスチフやブルドッグの祖先はローマ帝国時代のモロシア犬とされていますが、19世紀後半イギリスで作られたイングリッシュ・ブルドッグがフランスに持ち込まれ、パリの繁殖家が交配を重ねた結果うまれたのがフレンチブルドッグであると広く言われている。
模様
・片パンチ:片目の周辺にのみ色が入った模様のことを「片パンチ」と呼ぶ。ちなみに、左右の目の周囲が黒くなるパンダのような見た目の子もいますが、そちらには特別な名前がついていません

・エプロン:人気ナンバーワンの毛色「ブリンドル」において、胸元に白い毛が広がっている模様を「エプロン」と呼びます。名前からイメージがつきやすい模様。

・ソックス:こちらも「ブリンドル」のなかで、足元に白い毛が入っている状態を「ソックス」と呼びます。これもそのままのイメージの通り、靴下を履いているような見た目から付けられています。

・ブラックマスク:顔の周りが黒くなっている模様のことを指しています。よりいかつい印象の見た目になります。フォーンの毛色の「歌舞伎フェイス」もブラックマスクの一種。

毛色
・フォーン
・パイド
・ブリンドル
・クリーム

性格
・陽気な見た目そのままで、非常に感情豊か
・明るい性格
・甘えん坊
・人懐っこい
平均寿命
10~13歳
かかりやすい病気
・短頭種気道症候群:鼻腔狭窄や軟口蓋過長などにより、呼吸が困難になる病気。症状としては「いびき」「パンティング(口を開けてハアハアする呼吸)」「呼吸困難」などがみられる。
・軟口蓋過長症:軟口蓋が正常よりも長く、呼吸を妨げる病気。症状は短頭種気道症候群と一緒。
・椎間板ヘルニア:椎間板に変形し、脊髄を圧迫する病気。フレンチブルドッグは軟骨の変性が起こりやすい犬種なため、椎間板ヘルニアになりやすい傾向がある。症状は「痛み」「歩行困難」「麻痺」などがあります。
・皮膚炎:皮膚がデリケートなため、アレルギーや細菌感染などにより皮膚炎になることがある。症状は「かゆみ」「赤み」「湿疹」「脱毛」などがあります。
・外耳炎:耳の中の炎症です。フレンチブルドッグは皮脂が多いため、外耳炎になりやすい傾向があります。症状は「耳を掻く」「頭を振る」「耳のにおいがする」などみられます。
・熱中症:短頭種のため、体温調節が苦手で、熱中症になりやすい。症状は「呼吸が早くなる」「口を開けてハアハアする」「嘔吐」「下痢」などがみられる。
その他にも
・眼瞼内反症
・チェリーアイ
・低アルビミン
・慢性腸炎 など
対策
・体温管理に注意し、運動を控え、肥満を防ぐことが大事
・運動制限や肥満の予防、加齢による変化に注意し早期発見が重要
・シャンプーを定期的に行い、皮膚を清潔に保つこと、アレルギーの原因を特定し避けるなどが大切
・耳のケアを定期的に行い、耳の中に異物が詰まっていないか確認することなどが大切
・涼しい場所に置き、適切な水分補給を行い運動は控えめにすること、日中の散歩は避けるなどが大切
・日頃からの健康管理と早期発見、早期治療を心がけ、愛犬との生活をより豊かにする
飼いやすさ
一般的に飼いやすい犬種とされている。明るく人懐っこい性格で警戒心は低い傾向があり、暑さに弱くしつけにはある程度の根気が必要!
皮膚のケアや関節への負担にも注意が必要で、これらの注意点を踏まえ適切な飼育環境を整え愛情を込めて育てていきましょう!
{まとめ}
今回、フレンチブルドッグについて書きましたが、短頭種気道症候群や軟口蓋過長症は「鼻ぺちゃ」と言われる犬種がなりやすい病気です。室温や湿度に気を付けておかないと熱中症になるので適切な水分補給をさせるように心がけ、少しでも気になるような症状が見られたら病院に行くようにしましょう!