LSS #14-24

LATER SEQUELS SERIES #14

2025年6月  後年になって続編orリメイクが作られたシリーズ  愛及屋烏

戦姫絶唱シンフォギア(2012)

戦姫絶唱シンフォギアG(2013)

戦姫絶唱シンフォギアGX(2015)

戦姫絶唱シンフォギアXD(2017~2024)

戦姫絶唱シンフォギアAXZ(2017)

戦姫絶唱シンフォギアXV(2019)

Continuation from last page. 14-23 https://no-value.jp/column/120280/

天羽奏

CV.高山みなみ

キャラクター解説

風鳴翼と同じく、ツインボーカルユニット「ツヴァイウィング」の1人。                                 シンフォギアシステム3号「ガングニール」の装者。

漫画版によれば翼より二つ年上。

明るく奔放な言動が目立つ姉御肌の少女であり、やや気弱な一面を持つ翼の心の支えでもあるが、敵と定めた相手に対しては狂気的といえる程に苛烈になれる。

本来、適合係数の低さからシンフォギアの装者足り得なかったが、二課技術主任である櫻井了子の開発した制御薬「LiNKER」の過剰投与により、後天的な適合者としてガングニールの力を得る。

ツヴァイウィングのライブ、及び並行して行われていた「ネフシュタンの鎧」の起動実験中に、突如として出現したノイズと戦闘。その際、逃げ遅れた立花響に奏のガングニールの欠片が刺さり、重傷を負ってしまう。

奏は響を救う為、多大な負荷のかかる切り札「絶唱」を歌い、バックファイアに耐えられず戦死。肉体も灰となって散った。享年17歳。

ここまでがシンフォギアの第一期・第1話Aパートの話である。

来歴

元々はノイズに襲撃された聖遺物発掘チームの唯一の生き残り。                                      家族を殺したノイズへの復讐を強く望み、シンフォギアの適合者になるべく自らに過度の訓練と薬物投与を課し、文字通り血反吐に塗れながらもガングニールを手に入れた。

このような事情により、当初は復讐の為だけに歌い槍を振るっていたが、とある戦場で助けた自衛官の言葉から「自分達の歌は誰かを勇気付け、救う事ができる」と気付いた。そして復讐の為だけではなく、人々をノイズから護る為に歌う事を決意し、翼と共にツヴァイウィングを結成したのだった。

メインキャラクターとしてはあまりに早い退場であったが、その後も度々翼の心の中に現れ、彼女の支えとなっている(通称・エア奏)。                                                           また、その言葉と生き様は響にも多大な影響を与え、響と関わった多くの人々をも間接的に救う事となった。

並行世界の奏

片翼の奏者より登場した並行世界の天羽奏。                                               同イベント後はギャラルホルンを利用して、しばしば本編世界にも顔を出す様になった。

あくまで別世界の奏ではあるが、わだかまりが解けてからは殆ど本編世界の奏と変わらない性格になっている。                                翼との関係も往年と変わらず。姉御肌な為、姉貴分として振る舞う事も。

イベント『太陽の三撃槍』では響の中に宿るガングニールの中で、本編世界の奏の意思が今でも生き続けている事が示唆されており、平行世界の別人という事もあり、翼は故人となった自分の世界の奏にも思いを馳せている。

片翼の奏者

天羽奏と風鳴翼の『ツヴァイウイング』がメインとなるストーリー。                                    XDでは最初のイベントクエストとなる。

パラレルワールドにおいて、                                                           「あの時(1期1話プロローグ)、奏ではなく翼が死んでいたら…?」という世界観で進むシナリオ。

ルナアタック、フロンティア事変、魔法少女事変といったシンフォギアにおける重大エピソードが一切起こっていない世界である。その為、通常のノイズが未だに出現する。

この影響で基本世界とは異なり、『S.O.N.G』は結成されておらず、『特異災害対策機動部二課』が旧リディアンの所在地のまま健在となっている。

なお、翼が死亡したこの世界における装者は、生き残った奏のみであるが、その一方で本編の様に人語を介する敵役は(この時点では)出てこない。

双方の世界で相棒を失っている翼と奏という点がキーポイントとなっている。

当初は異世界から来た翼を受け入れられず、響達、特に歩み寄ろうとする翼を「偽物」呼ばわりし、冷たい態度を取る。

見かねたマリアが「当事者じゃない方がいい」と仲裁役を買って出、「翼に本物も偽物もない。歌を捨てない限り、どれも本物の翼よ」と説得するが、奏の本心はそれ以上に、「今の情けない自分は翼のそばにいられない」という思いから彼女を突き放していたのだった。

奏はこの世界線の翼から今際の際に「わたしの大好きな奏の歌を絶やさないで」と言われたにもかかわらず、どうしても一人だけで歌う気になれず装者としての戦いに専念するようになってしまい、それがまた自己嫌悪を煽り、家族に加えて翼の仇を討つ為に戦っていたつもりが無意識のうちに死に場所を探す様になってしまうも、響に「生きることを諦めないで!」と世界を跨いで、天羽奏の言葉を返された事で我に帰る。

マリアや響の助けもあって、次第に打ち解ける様になり、かつてのような明るい姉御肌な性格に戻っていった。また別世界に移動するカルマノイズを追う為に、本編世界に渡り、他の装者とも面識を持つ。

生きている方の翼も受け入れられる様になるが、地に落ちた自己肯定感から戦い以外の目的で歌う事だけはどうしても出来なかった。                                                            しかし、同じ様にまた奏の歌が聞きたい、いっしょに歌いたいと思っている翼に歌えないんじゃなくて歌わないだけ、歌が好きなのに歌を遠ざけている事を看破され、ふたたび彼女を拒絶してしまう。それでも、最終決戦では復讐以外の歌を取り戻し、自分の世界に現れたカルマノイズを殲滅する事に成功。

事件解決後は歌手活動の再開を決める。                                                  そして、自分自身へのケジメとして、二課職員と響達、S.O.N.G.の装者に向けて、久し振りに両翼の揃ったツヴァイウィングのライブを行った。

なお、このシナリオで奏——つまり、高山みなみ女史が歌うアプリオリジナル曲『逆光のリゾルヴ』が使用されている。

本シナリオの初出時は、XDでの初イベント実装という事でED演出が尻切れトンボになっていたり、イベントPVが用意されていなかったりと、仕様についてはまだ手探り感が多かった。しかし、復刻時にはEDクレジットの追加とPV動画の配信が行われた。

配信から1年後には、この世界を舞台にしたイベントの続編「双翼のシリウス」、「アルケミックオーダー」が配信された。

立花響(Another)

CV.悠木碧

「(誰かなんていらない。

どうせ独りになるなら、最初から独りでいい……ううん、独りがいい)」

キャラクター解説

立花響(Another)は『戦姫絶唱シンフォギアXD』内のEVクエスト『翳り裂く閃光』にて登場する並行世界の立花響。

ゲーム内キャラクタールームでの分類名は「IF響」。また、シナリオ中は本編の響と区別する為に「ヒビキ」とカナ表記になる事もある。                                                       ファンからは「グレ響」とも呼ばれる。

基本世界での立花響が暖色系の私服が多かったのに対して、こちらの響は灰色のフードパーカーを着用している。

来歴

ライブ会場で天羽奏からガングニールの破片を受け継いで融合症例となりつつ、周囲から謂われなき迫害を受けた点などの経歴は同じ。

しかし、本編とは違い親友である小日向未来が傍におらず、「助けて貰いたい時に誰にも助けてもらえなかった」という過去が彼女の心を荒ませてしまった。

その為か他者を拒み一人孤独にノイズと戦い続けており、本来の明るく振る舞う響とは正反対の無口で荒んだ性格となってしまっている。

だが時折、悲しそうな顔をする事もあり、また子供や老人を助けようとする場面もある等、本質的には人助けを望む、同じ「立花響」である事が窺える。

二課に対しては非協力的な姿勢であるが、自分の人生を狂わせたノイズを憎んでいる為、ノイズが現れるとその復讐の為に独自に討伐を行う。                                                      本編では本家と同じく暴走するシーンを見せている。

ガングニール(翳り裂く閃光版)

ギア装着状態では、基本世界と異なり長いマフラーを巻いており、口元(と表情)を隠しているのが特徴。それ以外はGX準拠のギアと同様。

アニメ五期のXVにおいては、時期が冬の為か基本世界の響の方もマフラーを本格的に運用し始め、変身シーンではグレ響の気配を感じるシーンもある。

二課には所属しておらず、風鳴弦十郎も武術の達人では無いといった事情から、戦闘スタイルは完全に我流の模様。しかし、ノイズとの実戦を通して磨き上げたであろう戦闘能力の高さは相変わらず。

或いは「並行世界間の同一人物同士は干渉し合う」という現象※がこのイベントストーリーの発端である為、基本世界の響が体得した戦闘技術が「格闘技の才能」の発現という形でこちらの響にも影響しているのかもしれない。

通常の響だと、必殺のモーションが「踵落とし」なのに対して、こちら側の響は「サマーソルトキック」となっており、また外連味のあるモーションで戦闘時に構えを取る等、その技や所作には細かな差異が見て取れる。

特に印象的なのは、某格ゲーの瞬獄殺風の暗転→乱舞から寸勁を繰り出す必殺技「我流・無明連殺」。

尚、ノイズに対し強い敵意を持ちながらもアームドギアは持っておらず、劇中で未来が指摘した様に本編の響同様、彼女が心の底では「他者と手を繋ぐこと」を求めている事が窺える。

翳り裂く閃光』終盤にて、神獣鏡によって浄化される事で融合症例として彼女を蝕む、体内のガングニールは消失したが、LOST SONG編にて、もう一つ残っていたガングニールの破片を元に作られたギアを弦十郎から受け取っている。

※基本世界の立花響が、並行世界の自身との精神的リンクにより悪夢を見るようになり、普段では想像が付かない程、ネガティブな思考に囚われている。そして症状のエスカレートにより命まで危ぶまれる深刻な事態に陥った。

翳り裂く閃光

立花響と小日向未来の絆がメインとなるストーリー。

パラレルワールドにおいて『響のそばに未来がいなかったら…』という世界観で進むシナリオ。

『片翼の奏者』同様、ルナアタック、フロンティア事変、魔法少女事変といったシンフォギアにおける重大エピソードが一切起こっていない世界である。よって通常のノイズの出現、『特異災害対策機動部二課』が旧リディアンの所在地に健在という設定もそのまま。

なお、この世界における装者は、生き残った響と翼のみである。                                        一方で今回も大きな敵は人語を介する者ではない。

並行世界で孤独に生きている、もう一人の響とそれを救おうとする未来の関わりがキーポイントとなっている。

今回も1・2期時代の設定が目白押しであり、旧作ファンによってはあらゆる意味で胸熱な展開となっている。

また『片翼の奏者』同様、二課の面々は並行世界であるが故の設定変化が生じている。

今回は何よりも三期以降は五期まで出番が激減する等、(元々が民間人である以上は仕方ないのだが)どうしても活躍の場が減ってしまう、小日向未来にスポットを当てたシナリオな為、未来のファンは必見である。

なお、このシナリオで未来が歌う新曲『永愛プロミス』が流れる。                                  加えて、以前のシナリオで問題となっていた、EDの演出が改善されている。

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愛及屋烏

ゲーム好き、小説好き、アニメ好き、三役揃いの物書きの端くれ。 ピンチに陥っても、それはそれで気楽にやるタイプ。 ●好きな言葉:続編・クロスオーバー・オールスター・アンサーソング・データ引継ぎ ●好きなゲーム:DQ・軌跡&イース・スパロボ・ゼルダ・神宮寺・逆裁・ラチェクラ ●好きなサブカル:ロボ全般・特撮全般・少、青年誌系 ●好きなドラマ:科捜研・相棒・CSI・キャッスル・十津川警部・赤い霊柩車 ●利用ソシャゲ:へプバン・ギアスロススト・Dr.STバトクラ・シンフォギアXD・スパロボDD・うたわれLF・ギター少女・勇者の飯 ●経歴:宮城出身、30代、なろう出版経験有 ●現在:脳梗塞療養にともないリハビリ&失業中

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