私は昔から、何年間自分は組織に縛られるのだろうとうんざりしていた。大袈裟ではなく、幼稚園の頃から年少と年長で二年間、小学校六年間、中学校三年高校三年、大学四年そして社会人として定年までどこかに所属していなければならない。生きるとは組織に所属することなのだ、生きづらいなと考えていた。
でも、病気にかかり大学卒業以降は生活でやることがない、という時期が何年もあった。人と関わらない、それはそれで物凄く辛い。朝から百貨店の本屋に何日も足を運び、洋服を見てはたまに衝動買いをし食事を外食で済ます。誰かに相談したい、誰かと雑談したい、この余ったエネルギーをプラスの方向に持っていきたい。
それからはデイケアに通ったり、サポートステーションに行ったり、NPO法人などを中心に一生懸命通った。「あなたはここの出席率は一番高いよ。」そう言われて、人間にとって通うところがあるという何とも言えない安心感とちょっとした幸せを感じた。
会社に勤務していたり学校に在籍するということは、当然辞めさせられるというリスクも背負う。反社会的行動をしたり組織の秩序を乱したり、先生や上司に無礼なことをしたり・・・。でも、今私は生活訓練や就労移行支援、障がい者の事業所などにはきっちり通っているつもりだ。時間を守る、出席する日を守る。勤怠安定、これが一番重要で、本屋や百貨店に無意味に皆勤賞と思って通っていたことを少しでもプラスに変えられるよう、福祉施設に一生懸命通っている。相談できるスタッフさんがいたり、色々な利用者さんもいる。
組織に所属すること。これは社会的責任や倫理を持って自分の行動に責任を持つこと。その事を私が幼少の頃最も嫌っていたことであることは既に述べた。
しかし、今振り返って完全な自由ではないこと。これはこの世の中に生きていれば誰もが社会に所属している。ならば自分の力をプラスのベクトルに持っていく。それは今、私にとって何事にも代え難い宝物である。
社会という組織

スターゲート
プロ野球観戦と、カラオケを歌うのが大好きな私は、本を読むのも趣味で主に新書コーナーに足繫く目を通しに行きます。今、一生懸命スマホやパソコンを勉強しています。表現力を磨いてどんどん発信していこうと考えています。【努力に勝る天才は無し】この言葉をモットーに精進していきます。皆さんどうぞ温かい目で見守って下さると幸いです。宜しくお願いします。
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