今回はミニチュア・シュナウザーのかかりやすい病気や対策について書きます。
ミニチュア・シュナウザー:テリアのグループに含まれているが、テリアの血統は全く入っていない。ただし、毛質が剛毛でトリミングが必要なことや小型獣の狩猟を得意とすることなど、テリアに近い性質を持つ。鼻の周りが長い毛で覆われているのが特徴で「シュナウザー」という名前はドイツ語で鼻口部を意味する「Schnauze」に由来する。
体重
メス:5.4~9.1kg
オス:5.4~9.1kg
種類

・スタンダード・シュナウザー:ミニチュア・シュナウザーと比較すると約15cm体高が高く、中型犬に分類。頑健でシャープな印象。体重14~20kg

・ジャイアント・シュナウザー:ミニチュア・シュナウザーと比べておよそ2倍の大きさをしており、やはり大きく力強い体は存在感があります。体重35~45kg

・ミニチュア・シュナウザー:老いた仙人のまゆ毛やひげのような顔面部の毛と、正方形でがっしりした体格。シャープなイメージを作るために長年、断尾や断耳をされてきましたが、近年ではこれらの処置を行わない個体が多く、本来おだやかで闘争心の少ないミニチュア・シュナウザーには合っているようです。
毛色
・黒
・ホワイト
・ソルト&ペッパー
・ブラック&シルバー
・ウィートン(非公認)


性格
・人懐っこい
・甘えん坊
・好奇心旺盛
・聡明
・愛情深い
平均寿命
12~15歳
かかりやすい病気
・外耳炎:耳が垂れている犬種に多い。耳垢や汚れがたまると、炎症を引き起こす。
・尿石症:尿路に結石が形成される病気。排尿困難や血尿などの症状を引き起こす。
・僧帽弁閉鎖不全症(MR):心臓が血液を正常に送り出すことが出来なくなる病気。
・進行性網膜萎縮症(PRA):遺伝性で、目から入る光を脳に伝える網膜が変性してしまう病気。
・先天性筋緊張症:筋骨格の遺伝子異常が原因で起こる病気。筋肉が収縮した後弛緩(しかん)するのに時間がかかり、次の動作に移行するのが難しくなる。 等々
対策
・攻撃的な性格をコントロールできるようにトレーニング:とっても機敏で活発な明るく、家族に対しては愛情深いですが一度警戒心を示すと、執拗に吠えたり噛みついたりびっくりするほど攻撃的な態度を示すことがあります。家族に対して忠実でよく従うので、子犬のうちから攻撃性をコントロールし、吠え癖が付かないよう愛情を持ってしっかりしつけを行いましょう!
・食べることが大好きなので肥満と誤飲には注意:シュナウザーは食べ物が大好きな食いしん坊。しかし一方で太りやすい体質でもあるので、体重管理には気を付けたいところです。食事の量が適切かは便の硬さを見るとわかり、柔らかすぎる場合多すぎ、コロコロの硬すぎる便の場合は少ないと判断することができます。また尿結石ができやすい犬種であるシュナウザーには、食事とともに水分をたっぷり与えることも重要! ウェットフードも水分補給を促し、何でも食べたがるシュナウザーなので食べ物のにおいが付いたゴミを誤飲してしまうこともあるので手の届かないところにしっかり隔離をしましょう!
・活動的なシュナウザーにはたくさん運動をさせましょう:小型犬のシュナウザーですが、大変活動的で体を動かすのが大好きです。毎日30分程度を目安に散歩をさせてあげましょう! 時間があるときは、安全な広場やドッグランに連れていってあげて、ノーリードで思う存分駆け回らせてあげるといいでしょう!
飼いやすさ
明るく活発で、遊ぶのが大好きです。人懐っこく、家族に愛情深く従順で知能が高く、賢いのでしつけがしやすく飼いやすい犬種。活発な犬種ですが、散歩や遊びを通して運動量をみたすことができ、比較的健康な犬種で大きな先天性疾患がないため、初心者でも安心して飼育できます。換毛期がなく、抜け毛が少ないのでお手入れも楽ちんです。
ただ、多くの小型犬と同様に、吠え癖がある犬がいるため子犬の頃から吠え癖をなくすためのしつけが必要です。警戒心が強い傾向があるので、初対面の人や動物に対しては徐々に慣れさせる必要がありますが、頑固な一面もあるので一貫したしつけが必要です。
{まとめ}
今回は、ミニチュア・シュナウザーについて書きましたが、シュナウザーでも「ジャイアント」と「スタンダード」と3種類あることにびっくりしました。飼いやすい犬種ではあるが、吠え癖や食事管理を飼い主が気を付けないといけないことが多く、攻撃的な性格をコントロールして愛情をいっぱい与えるようにして飼育した方がいいんだと思いました。