今回は、ヨークシャーテリアのかかりやすい病気や対策などについて書きたいと思います。
ヨークシャーテリア:現代では愛玩犬として知られているが、元々は工業地帯の労働者の間で、家屋を荒らすネズミを捕まえるための間接狩猟犬として飼われていた。1862年に「ブロークン・ヘアード・スコッチ・オア・ヨークシャー・テリア」と命名されたが、長すぎたことから「ヨークシャー・テリア」と呼ばれるようになった。別名、ヨーキー。
体重
1.5kg~3kg
カットの種類
・フルコート
・ミッキーカット
・ベアカット
・ライオンカット
・デザインカット

毛色
・ブラック&タン
・ブラック&ゴールド(非公認)
・ブルー&タン(非公認)
・ブルー&ゴールド(非公認)
子犬期:ブラック&タン(全身黒、タン(茶色)が部分的に現れる)
成長:ブラック&タンからブルー&タン、ブルー&ゴールドに変化します。
・ダークスチールブルー&タン:成長すると、黒い毛が青みのある灰色に、タンがゴールドに変化します。
・ライトスチールブルー&タン:ダークスチールブルーより明るい青みのある灰色。
成犬期:最終的には「ダークスチールブルー&タン」と呼ばれる、青みがかった灰色とタン(ゴールド)の組み合わせが美しい毛色になります。
毛色の変化:ヨークシャーテリアは一生のうち7回も毛色が変わるとも言われています。

性格
・聡明
・堂々としている
・自信満々
・独立心が強い
・勇敢
平均寿命
13~16歳
かかりやすい病気
・膝蓋骨脱臼(パテラ):膝の関節がずれてしまう病気で、特に小型犬で多く見られます。症状は、四肢の使い方の異常、跛行などがあります。
・気管虚脱:気管が圧迫されて呼吸が困難になる病気で、特にヨークシャーテリアで多く見られます。症状は、咳や呼吸困難などがあります。
・僧帽弁閉鎖不全症:心臓の弁が正常に閉じなくなり、血流が逆流する病気で、特に高齢のヨークシャーテリアで多く見られます。症状は、咳や呼吸困難などがあります。
・腸リンパ管拡張症:腸のリンパ管が拡張し、体内に栄養が吸収されにくくなる病気です。症状は、下痢や嘔吐、体重減少などがあります。
・低血糖:血液中の糖分濃度が低下する病気です。症状は、脱力や震え、けいれんなどがあります。
・皮膚病:ヨークシャーテリアは長い被毛が特徴で、皮膚が汚れやすく、アレルギー性皮膚炎などが起こりやすいです。症状は、かゆみや脱毛、紅斑などがあります。
・乾性角膜炎:涙の量が少なく、角膜が乾燥する病気です。症状は、涙が出ない、目がかゆいなどがあります。
・水頭症:頭蓋骨内の圧が高くなり、脳に障害が起こる病気です。症状は、発達の遅れ、神経症状などがあります。
・先天性門脈体静脈短絡(先天性門脈シャント):消化管から吸収された栄養などは門脈という管を通って肝臓へ運ばれ代謝されます。生まれつきシャント血管(本来のルートとは別にできた分かれ道)があり、肝臓を通らず門脈から直接全身へ循環する血管に流入してしまう病気です。症状は、1歳未満で発症することが多く食後に元気がない、歩くとふらつく、痙攣(けいれん)などが見られ、しばしば発育不良も観察されます。
・急性膵炎:急性と慢性に分類され、急性膵炎は消化酵素が膵臓内で活性化されてしまうことで、膵臓に炎症が起こる病気。幅広い年齢でみられ、オスよりメス、避妊/去勢しているほうが発症しやすく、手術歴や肥満、内分泌疾患(甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症)、糖尿病、ゴミあさりなどの不適切な食生活などもリスクです。症状は、食欲不振や活動性の低下、嘔吐、下痢、激しい腹痛など重症になると多臓器不全になり亡くなることもあります。
対策
・定期的な健康診断:特に高齢のヨークシャーテリアは、定期的に健康診断を受けるようにしましょう!
・適切な食事と運動:ヨークシャーテリアの体質に合った食事と運動を心がけましょう!
・環境整備:ヨークシャーテリアが安全に生活出来る環境を整えましょう!
・早期発見と早期治療:病気の症状が見られたら、早期に動物病院を受診しましょう!
{まとめ}
今回、ヨークシャーテリアについて書きましたが、かかりやすい病気がこんなに多いとは思わなかったです。しかも、ヨークシャーテリアが「ブロークン・ヘアード・スコッチ・オア・ヨークシャー・テリア」と命名されていたことにびっくりしました。呼吸困難や咳をしだしたら、すぐに病院に行くようにしたほうがいいと思います。カットの仕方によっても可愛らしさが変わるんだと調べながら癒されていました。
