今回は、マルチーズの「かかりやすい病気」や「対策」などについて書きます。
マルチーズ:血統的には、ビジョン・フリーゼなどのビジョン系犬種とかかわりを持つ犬種。ヨーロッパで最初から愛玩犬として飼われていた犬種として、もっとも古い歴史を持っています。日本での流行は1970年代に入ってからで、白色被毛の犬が好まれる傾向が日本では特に顕著で、スピッツの流行に続いた。日本国内の飼育頭数による人気犬種ランキング(JKC調べ)では1968年から1984年までの16年もの長期間、登録数のトップの座を守り、今でも人気の高い犬種である。

体重・体高
オス21~25cm
メス20~23cm
体重は3~4kg
毛色
・ホワイト
スタンダードな毛色はホワイトですが、少し黄色っぽいレモンや薄いベージュのタンなどの色味の子もいる。

性格
・遊び好き
・愛情深い
・聡明
・おおらか
・素直
・敏感
・恐れ知らず
・穏やか
・気が優しい
・溌剌(はつらつ)
平均寿命
12~15歳
かかりやすい病気
・心臓疾患:マルチーズは僧帽弁閉鎖不全症や動脈管開存症*1など、心臓病にかかりやすい傾向があります。特に高齢になると発症しやすくなります。
・膝蓋骨脱臼(パテラ):膝の皿が外れてしまう病気。特に小型犬で多く見られ、マルチーズは活発な性格なので、発症のリスクが高くなります。
・流涙症:涙が常に流れ、涙やけになる病気。マルチーズは白くて汚れが目立つ被毛なので、涙やけがより目立ちます。
・外耳炎:タレ耳なので、耳の奥が蒸れて細菌が繁殖しやすくなり、外耳炎になりやすいです。
・皮膚炎:アレルギー性皮膚炎やアトピー性皮膚炎など様々な原因で皮膚炎を起こすことがあります。
・低血糖症:幼犬や成犬でも空腹や寒さ、過度な運動などで低血糖症になることがあります。
*1動脈管開存症とは
マルチーズを含む小型犬に多くみられる先天性の心臓病で、胎児期にのみ存在する動脈管という血管が、出生後も閉じずに開いたままになる病気。この開存により、血流の流れに異常が生じ、心臓や肺に負担がかかり様々な症状を引き起こす可能性がある。
症状は、初期は無症状のこともありますが、進行すると疲れやすい、咳をする、呼吸が速くなる、食欲不振などの症状が現れ、重症化すると肺高血圧症や心不全を引き起こすこともあります。
対策
・信頼関係の構築:飼い主との信頼関係が重要!愛情深く接し、適切なタイミングで褒めたり叱ったりすることで良い行動を促しましょう!
・社会化:子犬の頃から他の犬や人に慣れさせ、社会性を身につけさせることが大切!
・問題行動への対処:吠え癖や噛み癖など問題行動が見られた場合は、早期に対処しましょう!獣医師監修の記事によると、短く毅然とした態度で叱り、その後落ち着いたら褒めることが効果的!
・食事:バランスの取れたドッグフードを与え、肥満を避けるように総合栄養食が推奨されています!
・運動:毎日適度な運動をさせ、体力を維持するために、散歩は1日に10~20分程度で十分!
・定期健診:定期的に動物病院で健康診断を受け、早期発見・早期治療を心がけましょう!
・特有の病気への注意:マルチーズは膝蓋骨脱臼(パテラ)や涙やけになりやすい傾向があり、床を滑りにくくしたり、涙やけ対策をしたりすることが大切!
・ブラッシング:毎日ブラッシングを行い、毛玉やもつれを防ぎ特に耳や足回りは念入りに!
・シャンプー:定期的にシャンプーをして、皮膚を清潔に保ちましょう!
・爪切り:爪が伸びすぎると歩きにくくなるため、定期的に爪切りをしましょう!
・涙やけ:涙やけがある場合は、専用のローションなどで優しく拭きとってあげましょう!
・室温管理:マルチーズは寒さに弱いため夏は涼しく、冬は暖かく過ごせるように室温を調整しましょう!
・生活環境:滑りにくい床材を選び、高いところからの飛び降りに注意しましょう!

飼いやすさ
比較的飼いやすい犬種。人懐っこく、賢く甘えん坊な性格で、飼い主に従順なためしつけもしやすい傾向があり、甘やかしすぎると問題行動につながることもあるため、子犬の頃から適切な社会化とトレーニングが大切。
抜け毛が少ないためアレルギーを持つ人にも比較的飼いやすいとされています。
{まとめ}
今回はマルチーズについて書きましたが、カットの種類が多くて、毛が伸びないこともあるかもしれないけど、今の時期だと「サマーカット」が涼しいからいいかもしれないです。涙やけには気を付けてドッグフードを変えたりしてきれいな白色を守ってほしいと思います。
この画像は「テディベアカット」です。
