マダニにご注意!SFTSとは

おっす、先日ダンダダン二期が始まって気分爆アゲなcubicです(特撮ネタ伝わる?)。さて、ここ数週間のニュースを見ていると、なにやら最近SFTSに感染して死亡する人がぽつぽつ出てきているようです。今年の感染者も過去最多を更新したとかなんとか。とはいえ、SFTSがどのような感染症なのか、詳しく知っている人は少ない印象。ほんならいっちょ解説したりましょという事で、今回のテーマはSFTSです。感染経路や症状、治療法を詳しく紹介しましょう!

SFTSってなんですかい

そもそもSFTSは Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome の略で、一般的には重症熱性血小板減少症候群と呼ばれています。SFTSはエンベロープを持ったRNAウイルスであるSFTSウイルスに感染することで発症し、2011年に中国で初めて報告され、日本では2013年に初めて感染者が確認されました。以降、毎年4月から西日本を中心に症例が増え、近年は東日本にも広がっているため、各県が注意を呼びかけています。

感染経路

SFTSは基本的にウイルスを媒介するフタトゲチマダニやタカサゴキララマダニ等に咬まれることで感染します。中にはSFTSを発症した伴侶動物から感染し、死亡した例も報告されています。恐ろしや。

こんな症状

約6日〜2週間の潜伏期間(感染してから初期症状が現れるまでの期間)の後、主に発熱や消化器症状、全身の倦怠感が発現し、頭痛や筋肉痛、吐血、神経症状、リンパ節腫脹、呼吸不全症状、血小板減少、白血球減少がみられる場合もあり、致死率は約10~30%とされています。過去の症例を見ると高齢者や基礎疾患を持つ方の重症化が比較的多かったりします。

治療方法

基本的にSFTSに対する特効薬は存在しません。マジで!?という声が聞こえてきそうですが、マジです。そのため、現在は対症療法が主になります。国内では病状によって令和6年6月に承認されたファビピラビル(商品名アビガン)の使用が許可され、病状によって処方されることがあります。また、合併症の症状に応じて免疫抑制・調整薬や抗菌薬が使われます。

予防しましょ

ここまで症状やら何やらを解説してきたわけですが、実際どうやって予防すんねんという話。皆さん結構難しく考えているようですが、基本的には咬まれないようにすればいいだけです。草むらや藪等見るからに虫が居そうな場所に行く時は肌の露出をできるだけ減らしましょう。目視で確認しやすいように、明るい色の長袖、長ズボン、帽子や手袋の着用、サンダルは避け、首にタオルを巻くのが理想。戻ったら体にマダニが付着していないかをよく確認し、汚れを落とすためにシャワーで洗い流しましょう。着ていた服はできるだけ早く洗濯してください。万が一咬まれた場合は無理に引き抜こうとせず、早めに最寄りの皮膚科を受診しましょう。無理やり引き抜こうとするとマダニの身体が真っ二つにちぎれてグロかったり、マダニの体液が逆流していろいろ面倒なので。病院に着くまでにマダニが血を吸い終わるんじゃね?という質問をよく耳にしますが、吸血には数日~10日程かかるので心配ありません。いや、咬まれてる時点で心配か。とにかく医師の指示に従ってくださいね。

以上、SFTSについて解説しました(ここテンプレ化してんな)。たまにマダニに咬まれても「俺にはウイルスなんて効かないから病院には行かねえ」などとわけのわからない妄言を吐き散らす人が居ますが、ちゃんと病院に行ってください。致死率最大30%は馬鹿にできません。ではまた次回!

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cubic

皆さんこんにちは。cubic(キュービック)と申します。工作や科学、医学等が好きな、所謂 理系と呼ばれる年中金欠な人間です。自分の持っている知識をエンタメ感覚で解説する記事を執筆していきます。

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