猛暑を乗り切る身近なIOT スマートプラグの威力!

数年前に自宅のエアコンがエラーコードを出して停止するようになった。
現代の夏でエアコンが使えないのは恐ろしい。危険すぎる。

起きている間は、まだマシなのだ。シャワーを浴びたり、換気したり、風を浴びればなんとかなる。
最悪、水風呂に入れば、なんとかなる。

しかし寝てる間にエアコンが止まって室内温度が、どんどん上がり、目が冷めたら部屋がサウナ。汗びっしょりどころか汗をかいてない!全身が乾いて、体から水分が失われ血管も浮き出ている!脱水症状だ!危険過ぎる。


但しコンセントを引っこ抜いて挿し直せば私のエアコンは動く。しかし、その度に天井に近いエアコンのコンセントを椅子や机の上に登って手で抜き差しするのは面倒だし危険だ。電源ケーブルなどの損耗にも繋がる。

そこで数年前に100均で延長コードと、スイッチで電源のオン・オフ切り替えができる電源タップを買った。
これでエアコンのコンセント、電源ケーブルを抜き差ししなくてもエアコンの電源はスイッチ操作で簡単に再稼働が出来る。


しばらくは、これで良かったのだが、経年劣化なのかエアコンの調子はどんどん悪くなる。
さあ寝ようと床についたらエアコンがエラーで止まる。起き上がってエアコンを付ける。寝付く前にエアコンが止まる。また起き上がっての繰り返し。

面倒だが、これは、まだマシだった。私は睡眠薬や精神安定剤を飲んでいる。問題は就寝中にエアコンが止まった時だ。

朝、目が覚める。エアコンが止まっている。薬の影響と脱水症状で起き上がれない。体力や気力の問題ではない。明らかに危険な状態でもエアコンの電源スイッチまで足を運ぶ事ができない。起き上がることすら出来ないのだ。危険過ぎる。


時間が経って、なんとかその状態を切り抜けても、水分補給や体調を整えるのには数時間から半日はかかる。外出するにも脱水症状や睡眠不足は危険な状態だ。

そこで「今の技術で解決できないだろうか?」とスーマート家電、IOT(物のインターネット)の導入を検討した。「OK◯◯電気消して」みたいな製品だ。

そこで見つけたのがスマートプラグ、コンセントのオンオフをスマートフォンから操作できるしワットモニターで消費電力がアプリからリアルタイムで見れるしログも見れる商品だ。仕様は100V 15A 15000W対応、単身用の安いエアコンの消費電力は最大でも数百Wなので問題ない。
誰もが知っている世界的に有名なネットショップで2個セット2,700円、3年保証、高くない、むしろ安い、有名な大手のメーカー、買うしか無い!


すぐに届き私は早速セットアップした。セットアップは簡単だ。
説明書のQRコードをスマートフォンのカメラに撮せば公式アプリのダウンロードは、すぐに終わる。
そしてスマートプラグをエアコンの電源ケーブルとコンセントの間に設置。

アカウントもメールアドレスとパスワードだけで簡単に作れる、本名や住所など個人情報は不要だ。
そしてスマートプラグに印刷されているQRコード(これはシールも付いてるので設置場所が撮影し難い場所でもシールを撮れば代用できる)をスマートフォンのカメラで撮ればセットアップ開始。

まずはBluetoothの近接通信で所有者が本当に近くに居て設置しようとしているのか確認が行われる。
実際の利用は自宅のWi-Fiで行うのだが、Wi-Fiに比べて電波出力の弱いBluetoothと物理的なQRコードで実際に近くに居ないとセットアップ出来ないようにしてセキュリティを確保しているのだろう。
Wi-Fiだけだとインターネット越しに遠隔で何かされる可能性が捨てきれない。人によっては面倒に思うかも知れないが、この方が安心だ。

デバイスの追加が完了。場所や名前も自由に指定できる(リビングのエアコンとか寝室のエアコンとか、わかりやすく、お好みで)
バッチリ消費電力も表示され、いざ電源の切ったり付けたりしてみたところ、小さな「カチッ」っと言う音と共に電源が切れたり付いたりするのがわかる。スマートプラグに色違いのLEDが付いていて状態を確認できるし、LEDが邪魔だったらアプリから簡単にオフにできる。

そして、いざ就寝。スマートプラグの効果はいかほどか?眠剤を飲み、眠くなり、横になり、手元にはスマートフォンとエアコンのリモコンを置く。
早速エアコンが止まった、エラーの点滅をして停止している。
寝たまま手元でスマートフォンで電源を切って、数秒後につける。そしてリモコンで起動。当然だがエアコンが動き出した、想定通りだ。これで就寝時の危険性は大幅に減少した。

そして「暑い!エアコンつけよう」という時に今、何ワット消費してるのかスマートフォンから確認できるのが面白い。エアコンが頑張って室温を調節しているのが手元のスマートフォンでわかるのだ。

ちなみに私は以前から夏でも冷房ではなく除湿(ドライ)にして”電気代を節約しているつもりの人”に懐疑的だったのだがワットモニターから消費電力が可視化されたことにより確信に変わった。

まずエアコンの消費電力の大部分は室外機のコンプレッサー、室内機の送風機は極めて軽い空気を動かしているだけなので大した消費電力ではない。※扇風機と同じ

除湿は気温にかかわらず必ずコンプレッサーが動作して弱風の冷房のような状態になり結露を起こして空気を冷やし続ける。その消費電力は初動は200W程度、落ち着いてからも常に100W以上だった。
「除湿でも十分涼しい」と言う人も居るが常に100W以上の冷房機能が働いているのだから、そう感じるだろう。
しかし最近の夏の猛暑日では除湿では危険な室温になる。風量も少ないので冷房効率も悪い。

対して冷房は室温を一定に保つため最初は景気よく数百ワットも消費して部屋を冷やす。室温が設定値まで下がると室外機のコンプレッサーが止まり室内の空気を少し循環させるだけになるため消費電力は10W程度になる。
室温が上がったら少しの間コンプレッサーがまた動き出し200W程度で室温を冷やして、すぐに10W程度に落ち着く。やはり控えめの冷房が夏は一番省エネだ。
ちなみに手動で最大風量にしてもコンプレッサーが稼働していない時は、たったの16Wだった。

あと「昼間はともかく夜はエアコンの電気代は少ないはずだから付けっぱなしにして睡眠の質を上げたほうが良いだろう」と考えていたらその通りだった。
昼間、例えば外気温が37℃の時は、景気よく電気を使う。常に400W~500W程度。気温が高いのだから当然だ。むしろ、これくらい冷やしてくれないとエアコンの意味がない。

しかし夜間は外気温26℃程度になる。ログを確認すると、夜間は休み休み稼働している。時々100W~200W程度で10分程度稼働し、室温を保ち、涼しくなったら10W程度に収まる。大半の時間が10W程度だった。

特に今年は夜間でも29度など結構な気温になる。エアコンは寝てる間も付けておいたほうが良い。節電意識でタイマーなどは使わず、快適な温度設定で、しっかり寝たほうが熱中症対策にもなる。

まとめると
・除湿の目的は、湿度が高い日や、お風呂上がりなど、暑くない、湿度は下げたいが室温を下げたくない時に使うものであり節約にはならない。
・そのそも部屋中の空気を冷やす冷房のほうが除湿能力が高い。室内干しの洗濯物も冷房のほうが良く乾く。
・夏は遠慮なく冷房を使おう。電気代が気になるなら適度な温度設定にすれば良い。
・エアコンの風量の差が及ぼす消費電力は数W程度だったので、昼間は強、寝る時は中など電気代は気にしないで快適な風量を選ぼう。※自動でも可

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イノベーター

半導体、機械学習、深層学習、AI技術などテクノロジーの調査、考察、見解を発信します。

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